CLASH FINAL
2015.4.6
CLASH”という言葉は、クラブミュージックファンにとって特別な合言葉になった。2004年から10年間、この合言葉の下にはたくさんの人が集い、たくさんの思い出が生まれてきた。“クラッシュ”と耳にしただけで、いつかのあの時にageHaのフロアで感じていた4つ打ちが身体の中で再び甦る感覚すらあるかもしれない……。2014年12月20日、記念すべき100回目の開催を迎えると同時にピリオドを打つこととなったパーティー『CLASH』が、約10年の歳月をかけて築き上げたのは、ageHaの看板パーティーとしての人気や実績を超えた、“スペシャリティ”なのではないだろうか。みなさんは『CLASH』にどんな思い出があるだろうか? 身体の中で再び沸き上がってくるくるのは誰のテクノだろうか? [youtube id="giNI2i7EX98"] オールナイトのイベントに行けるようになってまだ1年経っていない僕にとっては、この『CLASH FINAL』が、残念ながら最初で最後の『CLASH』となった。前日に行ったイベントで、テンポ早めのジューク/フットワークを浴び過ぎたせいもあったかもしれないが、SEKITOVAのプレイが終盤に差し掛かったぐらいにageHaに到着してから、Ken Ishii、Andy、SUGIURUMNと会場内を回った限り、どのエリアに行ってもテクノがかかっていて、心身ともにゆったりと低音に浸ることができて本当に居心地がよかった。加えて、おそらく日中はあまり接点のないと思われるぐらい雰囲気の異なる幅広い年齢層の人たちが(お相撲さんがいるのを初めて見て衝撃的だった)、談笑をしたり、乾杯をしたり、フロアで一様に盛り上がっている、といった景色は多くの人が『CLASH』に信頼を寄せている証拠のように映った。初めて行った僕が「これが『CLASH』独特の雰囲気」と言うのは全...READ MORE