Instagramでリアルタイム更新していた先週末のSonar 2015レポート、いかがだったでしょうか。今後フォトレポートとblogにもまとめる予定ですが、Sonar事務局の記者会見で今後の東京での開催について質問した内容への反響が大きかったので、それについて先に書きたいと思います。

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記者会見の内容は今年のSonarの成功を紹介しながら、これから世界各地で開催されるフェスティバルの責任者(サンパウロ、ブエノスアイレス、コロンビアのボゴタ、チリのサンチアゴと既に今年2月に開催したレイキャビク)がそれぞれのフェスティバルについて語る、というものでした(うちの都市にChemical Brothersが来るなんて信じられない!なんていう感じ。)

 

ちなみに記者会見の言語はスペイン語。「英語もみんな話せますが、中南米から来ている人たちが一番多いので彼らに合わせてスペイン語にします。」という丁寧なお断りが冒頭にありました。(ええ?何だその理屈?と思いましたが、実際会場にいる記者のほとんどはスペイン語話者)ちなみにサンパウロとレイキャビク担当の人はスペイン語ができないので、英語でした。

 

これまでSonarの広報担当者とは何度かメールでのやり取りがあり、「今年は東京でSonarは開催しないのか?」と度々質問していたのですが、毎度スルーされていたので記者会見でふと思いついて、直接聞くことにしました。以下質問と答えになります。

 

 

— これまで東京でもSonarが行われてきたが、昨年・今年と東京ではSonarを開催していない。スカンジナビア諸国やラテンアメリカ諸国にイヴェントを拡張しているが、東京に戻ってSonarを開催する予定はないのか?

Sonarの東京との関わりは強く、これまで7回も東京で行ってきた。この数年は財政的な問題があり、またイヴェントを行うための規則(regulation)が変わったことが影響している。日本のプロモーターとはよい関係でいるし、今後も東京との関係は続くと思っている。今後これらの問題が解決するかどうかによっては、また開催することもあり得る。

— しかし、なぜスカンジナビア諸国やラテンアメリカ諸国といった場所で行うのか?理由は何か?

理由はって・・・、これまでもSonarは旅をして来た。例えばスカンジナビア諸国にはロケーションが美しい都市がたくさんあり、またこれらの都市で2月にSonarを開催するということは(バルセロナに向けての)よい準備になるというメリットもある。

 

 

「もうこの流れだとSonarは東京でしばらく開催しないのではないか」と一部の方が心配していましたが、実際のところSonarの事務局は今後の開催については肯定も否定もせずといったところで、特に今後どうするか明言はしていません。またこの数年で変わった規則とは一体何のことなのか、そこは踏み込んで聞きませんでしたが、風営法にも変更があったし、これからイヴェントを運営する環境が整って資金面でも折り合いがつけば、また状況次第で開催することもあるのではないでしょうか。いずれにせよこれまでもSonarは2006年から2011年まで5年間ブランクがあったこともあったし、何分南欧が相手なので、あまりせっつかずにお待ちいただければと思います。