オフシーズンのバルセロナ。観光客も少なく、落ち着いた雰囲気。小寒いとは言え、1~3月でも写真のようなきれいな快晴の日が多く、週末はビーチに人が集まります。

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ビーチのそばには一般開放されたバスケやサッカーのコート、卓球台、スケートランプ、トレーニング器具などなど。「バルセロナにはビーチがある!」と力説する友人がいましたが、確かに充実してます。ちなみに無料で使えるシャワーまであります。

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いくらなんでもリラックスしすぎな卓球台に寝そべるおやじさん。爽やかな感じの画をぶち壊しにしています。

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1月末あたりの一番寒い時期でもビーチバレーが行われています。

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2月なのにもう水着でプレイできるコンディション。右から2番目の人(アラフォー)は2月でも海に入ってました。死んでも知らないよ。

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みんなどうやって集まってるかと言うと、そこはソーシャルネットワーキングが発達した現代。ある人はFacebookのグループ、ある人はWhatsapp、ある人はMeetupという感じでソーシャルメディアを利用して集まってる人が多いみたいです。ある程度の人の数、ボールの数、ネットの数が揃っていないといけないので、一応連絡を取り合ってるようですが、週末は大体人が集まっているので、適当に来て声をかけて空いてるところに入る、と言う感じでもOKなようです。今までビーチサッカーやビーチバレーをやりたくても特に休日は人を集めるのが大変で、そういう理由からも敬遠していたのですが、SNSの力はすごい!様々なレベル・様々な国籍・様々なバックグラウンドを持った人が集まっていて、色んな層の人が好きな時間に出たり入ったりしていて面白い。さらに英語・スペイン語を使う人が半々ぐらいなので、お互いに言葉を覚えられてまたグッド。

 

週末の午後はここでゲームに参加したり、疲れたらビーチで休憩したりして過ごしていたのですが、ある日でかいスピーカーを持ってきて、ブンブン音楽かけている人がいるじゃないですか。かけていたのは流行りのEDM。「ああ、EDMだね。」と声をかけたら、「は?何それ?」と言われ逆にビックリ。そうか、そういう用語は案外聴いてても知らないものなのねと思い、「エレクトロニック・ダンス・ミュージックを聴いているんだね!!」と省略せずに説明。「そうだぜ!お前も好きなんだな!!これからもよろしくな。ははは」と言われ、「う、うん」ととりあえず相槌を打ってしまいました。

 

うーむ、ビーチバレーをしている人たちにもいい音楽を聴かせたい!!そういう(ちょっと余計な)気持ちが芽生え、翌週Rolandのモバイルスピーカーを持って行きました。iPhoneに繋いで、SpotifyとかSoundcloudの中から再生。家である程度選曲はしていたのですが、案外ギラギラしたEDMとか、いざかけようと思っても曲名が出てこないもので、「うーん、あれは確かオランダのなんていうDJだったっけ?」なんてなってしまうものです。でも、そんな曲ばかりかけても、うるさくてむしろプレーしている側にはストレスなので、緩急織り交ぜてプレーしてみましたが、難しい!!

 

クラブのフロアのように、ある程度踊ることに意識が行っているわけでもないので、そんなに盛り上げる必要もなく、しかしスーパーの店内放送みたいに当たり障りなく選ぶのも何だかおかしい。ロケーションもこの上なく開放的なので、クラブの密室的な感じとも全然違う。レゲエ、ファンク、アフリカン、ブラジリアン、あたりをかけてみて、案外しっとり目のブラジル音楽のリズムが心地よく、ロケーションにも馴染むことがわかりました。曲を聴きに来てるわけじゃなくて、もちろんバレーをしに皆来てるわけだけど、それにしても、やってみないとわからないもの。後からそれとなく聞いてみたら、「やっぱり何もないよりは何か流れてた方がいいかな」と話していましたが、そのぐらいの温度感でもう少し挑戦してみたいと思います。スポーツと音楽、思ったより難易度が高いけど、非常に興味深いです。