トルコ人の研究者の友達に教えてもらったYaybaharという楽器。弦楽器のネックのような竿からコイル状のバネがフレームドラムのような大きな二つの膜に振動を伝える構造で、電子楽器のような音やその独特の残響が今までのアコースティックな楽器では聞くことのないようなものだったため、かれこれ2、3か月前に公開されて、瞬く間にSNSなどでシェアされていました。今年最も注目を浴びた楽器じゃないかと思います。

 

 

ちなみに上の動画はモバイル・レコーダーで録音され、後からの音の加工は全くないそうです。

 

海辺の練習風景

 

トルコというと、実は非常に豊かな歴史を持った音楽大国でヨーロッパの音楽にも影響を与えています。昔オスマントルコが侵略してたので、トルコの軍楽がバルカンの吹奏楽に影響を与えたり、モーツァルトやベートーヴェンの頃のウィーンでは度々「トルコ風」の音楽が流行になったような時代もありました。現在でもちょっと意味が分からないマニアックな楽器の演奏者や職人たちがいる、という風のうわさは聞いているのですが、図らずもこの動画がその噂を裏付けているような感じがします。教えてくれたトルコの友人もちょっと、個人的には好きなのですが、また狂った感じで・・・。