つい2日前、Röyksoppが新作アルバムのリリース発表で「音楽制作をやめるつもりは全くないけれど、次のアルバム『The inevitable end(避けられない終わり)』が”伝統的なアルバム”をリリースする最後の機会になる」と公式HPでアナウンスしました。実はこういう行動に実際出る アーティストが今後は出てくるんじゃないかなということは漠然と予感していたことで、ニュースとして大々的に取り上げるほどではないけれど、とうとうこう いう日が来たな、やっぱり来たな、という気持ちになりました。

 

 

今後もSoundcloudだのSpotifyだの色々なところで彼らの新しい作品をちょくちょく聞く機会はあるでしょうし、ギグだって行うでしょ う。今年のバルセロナのSonarでも彼らのライヴを観ましたが、まだ30代ですし、もちろん脂が乗ってまだまだこれからミュージシャンとしてやれる人た ちでした。

 

数か月前にMr. Scruffをインタビューした時に「今の時代にアルバムをリリースする意義ってなんでしょうか?」と割と率直に疑問をぶつけてみたんですが、彼は即答で「as for albums, it is a good way to present a themed body of work.」と答えてくれました(記事ではbodyをどう訳すかかなり考え、「テーマを持った作品の集合体を発表する良い方法だと思う」と意訳しまし た。)う~ん、やっぱりMr. Scruffはわかってるなー、と思ったのですが、やはりちゃんとしたアーティストならばただ単に今までの延長でアルバムという形を取り続けるのではな く、どういう意味を持たせられるか考えて作り発表する、またそういうことが許容される時代になったのかなと思っています。

 

さて、今月はというと、Aphex Twinの新アルバムの音源やインタビューが公開されたり、先日特集されたSBTRKTの新作リリースに際して少しずつ曲がSoundcloudなどにアップされて、「おお、こう来たかー」と唸らされたり、結構この方面の音楽ファンには楽しい月だったように思えます。

 

自分の場合、音源はソーシャルメディアなどを通じて一曲一曲チェックしていましたが、アルバム公開に向かって盛り上がっていったことに、少しほっとする気持ちにもなりました。まだまだ”伝統的なアルバム”を愛してる気持ちが自分にもあるのかもしれません。

 

おまけニュース:

Mr. Oizoの次回作はEd Bangerじゃなくて、あのクールなイメージのBrainfeederからリリースされるそうです。

今日やはりSoundcloudで知りました。相変わらずめちゃくちゃですが、案外踊れます。 しかし、Oizoの次にFlying Lotusが自動的に再生されるんですが、その繋ぎはありなのか、Soundcloudよ。

 

今年公開されたMr. OizoことQuentin Dupieuxが監督した映画”Wrong cops”。先日ガチな映画ファンの友人に一緒に行こうと誘ったら、以来連絡が途絶えました。まあスペイン人もドン引く、すごい内容の映画でしたけど。