DATE : 22nd March, 2005 (Tue)
DJs : Hernan Cattaneo, Bill Patrick
Live : Infusion
PHOTOGRAPHER : Matt Cheetham (HigherFrequency)
TEXT : H.Nakamura (HigherFrequency)
オーストラリアに拠点を置き、最近ではロンドンへも進出を果たした人気ウエブ・サイト Resident Advisor が主宰するパーティーが、ウインター・コンファレンス2日目にあたる3月22日の夜に、ワシントン・アヴェニューにある Club Spin にて開催された。この日フィーチャーされたのは、同じくオーストラリア出身で、メジャー・デビュー以前から同サイトがサポートしてきた Infusion。そして、公式ホームページの制作を手がけてもらうなど、彼らとの親交が深い Hernan Cattaneo。いずれも、ここ日本では、それぞれがヘッドライナー・イベントを務めてきたビッグ・ネームによる共演だ。
Club Spin は、大きさ的には中規模のハコで、500〜600人程度が入って丁度よい感じのクラブ。サウンド・システムも低音がやたらとブッとく迫力があり、内装もなかなかクールな感じだ。実はこのクラブ、あの有名な Club Space の姉妹店だそうで、オーナーは同じく Louis Puig 氏とのこと。元々リンカーン・ロードで営業していたのだが、おととしに2月に閉店、復活を望む声が多かったことを受けて、今年からワシントン・アヴェニューに場所を移して営業することになったそうだ。
空港に到着したのが大幅に遅れたこともあって、会場に着いたのは午前1時過ぎ。すでに、Infusion がいつも通り飛び跳ねながらライブを盛り上げているところであった。フロアの混雑具合は8割くらいと言った感じで、このラインアップからして「押し合いへし合い」を予想していただけに、ちょっと拍子抜け。まぁ、火曜日の夜ということを考えれば当然なのだろうが…。
Infusion のライブはなかなかいい感じで、メンバー3人とも上機嫌。ただ、どの曲がかかっても割りとフロアの反応が同じだったのは、あまり彼らの曲がアメリカでは知られていないということだろうか…。そして、1時間ほどのライブのあとに Hernan が登場するのだが、こちらも日本での熱烈歓迎ぶりに比べるとフロアの反応は何となくクールで、立ったまま首を振っているお客が大半といった感じ。それを察してか、Hernan も2〜3曲目くらいまではディープなトラックを聴かせるも、その後はスロットルを上げて一気にドライブ感あふれるセットへと突入していく。よく彼がインタビューで「日本のファンは、ディープでダークなセットをプレイしても、しっかりついて来てくれるので好きだ」と言っているのが「なるほど」と思えてしまうような光景であった。
しかし、さすがは世界第6位の人気を誇るDJ Hernan Cattaneo。そこから先はまさに彼の独壇場で、足の重かったクラウドを次第に Hernan ワールドへと引っ張り込み、時間がたつにつれて、フロア全体もかなりの盛り上がりを見せていく。最後の1時間はさすがに客もまばらとなってしまったが、それでも一切の手抜きなしのプレイを続け、おまけにアンコールにまで応えてくれた Hernan。思わず「いい仕事するなぁ〜」と、異国の地で改めて感心してしまった筆者なのであった。
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Hernan Cattaneo ビデオ・インタビュー in Tokyo (2005/02/05)
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関連リンク
Resident Advisor Offcial Site
Infusion Offcial Site
Hernan Cattaneo Offcial Site