HigherFrequency ハイヤーフリケンシー

HOW TO CDJ AND DJ MIXER

Highlight

HOW TO CDJ AND DJ MIXER

  • Text : Hiromi MatsubaraVideo : Shotaro Miyajima

  • 2017.12.25

  • 3/30 追加

DJの基礎を目で見て学ぶ

真価はともかく、“DJ”という行いの存在が20〜30代の世代を中心に広く知られるようになった昨今。たまに「DJって楽しそうだし興味はあるんだけど、どうやったら良いか分からない」という言葉を耳にします。確かに細かくは分からないことが多いですよね。DJが楽しそうなことだけは見えていても手元が見えるブースのあるクラブは少ないですし、手元を見たところで何をしているのかよく分からない方もいると思います。では、いまプロとしてDJを生業にしている方々は、どのようにDJのやり方を学んだんでしょうか(少なくともDJスクールなぞと言うものでないことは確かです)。

 

おそらく多くのプロフェッショナルDJの方々は、伝説的な海外のアーティストを始めとして、DJという遊びを教えてくれた先輩や周りにいる上手い人のプレイを見て、目と耳でテクニックを盗み、練習で試してみて、時には失敗もして、テクニックを磨かれたのだと思います。今では大学にDJのサークルがあったりもするので、お若い大学生の皆さんは興味があれば周りの人に教えてもらえる機会も増えているはず。ですが、自らの目と耳と感性で体感して技術を盗むという行為自体も、技術云々の遥か先にある“DJの真価”を学ぶには大事なことだと思います。少々荒めのDJプレイであったり、素晴らしい手元のテクニック無くしても、スターになっているDJがいることを思うと、DJという行いには明確な正解は存在しないと思います。でもその存在しない正解を追い求めることは間違いなく楽しいはずです。

 

まずは、「どうやったら良いか分からない」「あのボタンの使い方が分からない」という方に向けて、基本操作を押さえた、見て学べる16本の動画をお届けいたします。これを一通り見たら、例えばYouTubeで山ほど見られるBoiler Roomの動画の中でDJが何をしているのか、どんなテクニックを使っているのか分かってくると思います。

 

 

 

PART 01

CDJとDJミキサーの接続確認と電源

プレイを始める前に、まずはCDJがDJミキサーにしっかりと接続されていること、どこのチャンネルに接続されているかを確認します。その際に、EQツマミも一度元の位置に整えると、その後の音出し確認もスムーズです。クラブなどで既にセッティングされている場合は、クラブのPAの方に接続されているチャンネルなど教えてもらえることが多いですが、自らの目でDJミキサーの背面を見て確認することも大切です。

PART 02

CDJとメディアの接続

CDJでは様々なメディアに保存した音楽ファイルを再生することができます。近年の主流は手軽なUSBメモリです。USBケーブルで大容量のポータブルHDDを接続することも可能です。取り出す際、手順通り正常に取り出さなければ内部に問題が発生する可能性があるので十分に気をつけましょう。一部の機種で使用できるSDカードは、要領はUSBメモリと同じですが、奥まで差し込むことができるので、もしもの衝撃で外れてしまうなどのリスクはありません。一方でCDは、市販のものを持参すれば、USBメモリやSDカードの様に事前にPCでファイルを移す準備を省くことができます。

PART 03

曲の選び方

ロータリーセレクターを回してカーソルを動かし、決定の時にロータリーセレクターを押して、再生する曲を選択することができます。選択するとディスプレイに波形が現れて、再生が可能になります。また再生中でも、”BACK"で前の画面に戻ってメディア内の曲を探すことができます。CDJ同士がLANケーブルで繋がっている時はPRO DJ LINKを使用できます。”LINK"を押せば、もう一方のCDJで接続中のメディアに保存されている曲を選び、再生することができる機能です。USBメモリひとつで、2台のCDJを操作できるの利便性もあります。

PART 04

表示画面の設定

曲の再生中、”BROWSE”を押すとワンタッチで曲を選ぶ画面をディスプレイに表示ことができます。"INFO”を押すと、再生中もしくは読み込んで再生可能になっている音楽ファイルに書き込んだ情報を見ることができます。ディスプレイに波形が表示されている時にローターリーセレクターを回すと、波形を拡大/縮小することができます。"TIME MODE”を押すと、曲の再生時間がカウントダウンとカウントアップの二種類で切り替わります。

PART 05

再生ボタンと早送りボタンとスキップボタン

曲を選択して読み込んだあと、”PLAY"を押すと曲の再生と停止をすることができます。"TRACK SEARCH”を押すと次の曲もしくは前の曲にスキップすることができます。曲の再生中に戻るボタンを押した場合は、前の曲ではなく、再生していた曲の頭に戻ります。"SERCH"を押している間は早送りもしくは早戻しができます。"DIRECTION"レバーを下に押すと逆再生ができます。DJプレイ中のテクニックとして、ビートのタイミングと合わせて逆再生を使うと緩急をつけることができます。

PART 06

ジョグの使い方

ジョグは、回す速度と量に応じて曲を送ったり戻したりする、スクラッチ操作ができます。時計回りに回すと送ることができ、反時計回りに回すと巻き戻すことができ、天面押さえたまま動かさなければ一時停止になります。この操作は"JOG MODE”が「VINYL」になっている時のみ有効で、"JOG MODE”を「CDJ」にするとスクラッチ操作はできなくなります。また、曲の再生中に外周部分を回すと加速と減速ができ、曲をミックスする時のピッチ調整を細かく行うことができます。"JOG ADJUST”を右に回すとジョグが重くなり、左に回すとジョグが軽くなります。“TRACK SEARCH”もしくは”SEARCH”を押しながらジョグを回すと、よりスムーズな早送り/早戻しとスキップを行えます。

PART 07

CUEの使い方

停止中に”CUE"を押して頭出しの位置を設定することができます。ジョグを回して調整をしながら”CUE"を押せば、曲の途中の自由な位置に頭出し位置を設定することができます。曲の再生中に”CUE"を押すと、設定した頭出し位置に戻り一時停止となります。”CUE”を押し続けている間は再生され、頭出し位置からの再生を確認することができ、離すと頭出し位置に戻ります。”CUE"を押している間に"PLAY"を押すと、”CUE”から指を離しても再生が続きます。

PART 08

テンポスライダーの使い方

テンポスライダーでは、曲の速度(=BPM)を変えることができます。上にスライドするとディスプレイに表示されているBPM数値が減って遅くなり、下にスライドするとBPM数値が増えて速くなります。"TEMPO”を押すと増減幅を±6、±10、±16、WIDEの4パターンで切り替えることができます。"MASTER TEMPO”を押して赤いランプを点灯させている時は、BPMを変えても原曲キーを保ち続けます。"TEMPO RESET"を押して緑のランプを点灯させている時は、テンポスライダーの位置に関わらず原曲のテンポで固定されます。

PART 09

ビートループの使い方

曲の再生中に"IN/CUE"を押して始点を設定し、"OUT"で終点を設定すると、ループ再生の状態になります。"RELOOP/EXIT”を押すとループ再生の状態が解除され、再び押すと直近に設定したループ位置に戻ることができます。”4/8 BEAT"を押すと4ビートループを、長押しすると8ビートループを作ることができます(一部の機種にのみ搭載)。動画で使用しているCDJ-2000NXS2では、ループ再生の状態になるとディスプレイにループする拍数選択画面が表示され、タッチでループの長さを調整することができます。また、ディスプレイ左上の"LOOP MODE"をタッチすれば、直接ループ拍数選択画面が表示され、同様にタッチでループの長さを調整することができます。

PART 10

DJ MIXERの初期確認

Part1から繰り返しになりますが、音を出す前にDJミキサーのEQツマミは12時の位置に整えましょう。次に、CDJで曲を再生した時にインジケーターが触れていれば、音がDJミキサーまで正常に届いています。インジケーターが触れを確認したら、”TRIM”ツマミでチャンネルの音量を調整します。インジケーターがオレンジ色で保つのがベストな状態です。インジケーターが一番上の赤色まで達していると音が割れてしまう可能性があるので避けましょう。その後に、インジケーターが触れているチャンネルの縦フェーダーを上げて、マスターインジケーターが触れるかを確認します。マスターの”LEVEL”ツマミで外部出力を調整し、同様にオレンジ色で保つのがベストです。

PART 11

縦横フェーダーとEQの使い方

DJプレイにおけるミックスは、縦フェーダー(チャンネルフェーダー)と横フェーダー(クロスフェーダー)を使って行います。縦フェーダーの上がっているチャンネルの音が外部に出力され、その上がり具合によって出力される音量も変化します。ミックスとは、同時に複数のチャンネルの縦フェーダーが上がっていて、再生されている音が混ざり合っている時のことを指します。音が混ざり合っている時にEQツマミで各音域の調整をし、気持ち良く混ざっている状態に整えましょう。また基本的に、縦フェーダーでのミックスを均等に行うためには横フェーダーが中央にある必要があります。各チャンネルの縦フェーダーの下にある“CROSS FADER ASSIGN”を切り替えることで、チャンネルを横フェーダーの左右どちらかに割り当て、もしくは横フェーダーの操作が作用しない状態に設定することができます。

PART 12

ヘッドホン接続位置のツマミとヘッドホンキュー

DJプレイ中はヘッドホンで、「次に再生する曲」「今再生されている曲」「外部に出力されている音」を確認することができます。"MIXING"ツマミをCUE側に向けている時は、1~4チャンネルの”CUE”ボタンが点灯しているチャンネルで再生されている曲を聴くことができます。MASTER側に向け、MASTERチャンネルの“CUE”ボタンを点灯させると、外部に出力されている音を聴くことができます。”MIXING”ツマミを中間のMIXINGに向けると、“CUE”ボタンが点灯している1~4チャンネルの曲と外部に出力されている音を同時に聴くことができます。ヘッドホンの音量は”LEVEL"ツマミで調整できます。

PART 13

SOUND COLOR FXの使い方 Part.1

SOUND COLOR FXを使って、再生中の曲にエフェクトをかけることができます。6種類のエフェクトから1つを選び、押すとボタンが点滅し、作動した状態になります。“COLOUR”ツマミを回したチャンネルにエフェクトが効き、ツマミの回し具合で効く強さ調整することができます。また、SOUND COLOR FXのボタンの下にある“PARAMETER”ツマミでエフェクトの量的パラメーターの増減を変化させることができます。動画のPart.1では、“SWEEP”、“DUB ECHO”、“SPACE”を紹介します。ちなみに同時に2種類のSOUND COLOR FXを使うことはできません。

PART 14

SOUND COLOR FXの使い方 Part.2

SOUND COLOR FXを使って、再生中の曲にエフェクトをかけることができます。6種類のエフェクトから1つを選び、押すとボタンが点滅し、作動した状態になります。“COLOUR”ツマミを回したチャンネルにエフェクトが効き、ツマミの回し具合で効く強さ調整することができます。また、SOUND COLOR FXのボタンの下にある“PARAMETER”ツマミでエフェクトの量的パラメーターの増減を変化させることができます。動画のPart.2では、“FILTER”、“CRUSH”、“NOISE”を紹介します。ちなみに同時に2種類のSOUND COLOR FXを使うことはできません。

PART 15

HOW TO CDJ & DJ MIXER Part15

BEAT FXは再生中の曲のテンポに合わせてかけることのできるエフェクトです。エフェクトチャンネル切り替えスイッチで、1~4チャンネル、マスター、横フェーダーの左右、MICのどこにエフェクトを聴かせるか選ぶことができます。ビートエフェクト切り替えスイッチで、エフェクトの種類を選びます。ビートエフェクトの”ON/OFF”を押してボタンを点滅させた後に、“LEVEL/DEPTH”ツマミでビートエフェクトの効く強さ/深さを調整することができます。その上の“TIME”ツマミを回すことでエフェクトの時間的なパラメーターを変化させることができます。今回の動画では、DJプレイでテクニックとして使いやすい6種類を紹介します。

PART 16

HOW TO CDJ & DJ MIXER Part16

HOT CUEは、事前に”HOT CUE”ボタンで設定した最大で8ヶ所の再生開始ポイントを瞬時に呼び出して、再生させることができます。Part7での“CUE”の設定方法と同様にジョグで頭出し位置を選び、”HOT CUE"のA~Dのいずれかを押して設定することができます。設定が完了すると”HOT CUE”が緑色もしくはオレンジ色に点灯し、ディスプレイに表示されている波形にアルファベットのマークが付きます。”BANK”を押すと”HOT CUE”のA~DとE~Hの切り替えをすることができます。設定したHOT CUEは、“CALL/DELETE”を押しながら緑色もしくはオレンジ色に点灯している”HOT CUE”を押すと削除することができます。

Pioneer DJ

COPYRIGHT © 2015 HigherFrequency ALL RIGHTS RESERVED.