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Report

Brunch Electronik Barcelona 2015

  • 2015.04.12(Sun) @ Poble Espanyol (Barcelona)
  • Text & Photo : Toshinao Ruike

  • 2015.6.3

  • 9/10
  • 2/1 追加
  • 9/10
  • 2/1 追加

Brunch Electronikは春先の日曜の午後にバルセロナで行われているイヴェントだ。”ブランチ”という名前の通り朝食兼昼食をゆっくり取って、温かな日差しの中でリラックスしながら音楽を楽しむ。聞こえてくる言語はほとんどスペイン語、地元のイヴェントだ。クレイジーな週末の夜のイヴェントと違って、来たるべき平日に備えるかのように、晴れた日曜の午後は友人と連絡を取って集まり、まったりと踊りながら英気を養う。

 

この日のメインアクトは本誌でも昨年特集を組んだMoodymann。ローラースケートを愛好し、これまでもスケート場でイヴェントを行っているが、この日もファンが会場にローラースケートで来ている。また会場内には子供用のローラースケートのスペースも設けてあった。

 

そのMoodymannだが、なんと黒い網を被って登場。顔がろくに見えず、まるでアイコンとしての自らの存在を拒んでいるかのようだが、同行した友人によると以前は黒いカーテンをブースの前に貼って全く本人が見えない状態でDJセットを行っていたこともあったという。といってもファンとの交流を拒んでいるわけではなく、セットが始まると、曲を流しながらステージ前でコップを配り、振る舞い酒を始める。ステージ脇では彼のガールフレンドが物販を担当しつつ、時々彼女も合間にDJとしてステージに上がる。その間Moodymannはまた振る舞い酒。NirvanaのSmells like teenspiritまでプレイするなど、縦横無尽に音楽ジャンルを越え、また本人の朗らかな人柄が伝わってくるような楽しいセットだった。

 

日も暮れていく中、カナダのDJ・プロデューサーJacques Greeneが続いて会場を盛り上げる。古いスペインの町を模した会場が段々と暗くなり、楽しい休日の終わりを感じつつ、家路に就いた。

Pioneer DJ

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