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Max Essa

INTERVIEW

Max Essa

  • Text, Interview & Photo : Hiromi Matsubara

  • 2015.8.31

  • 9/10
  • 2/1 追加
  • 9/10
  • 2/1 追加

バレアリックとサマーヴァケーションに思いを馳せて

Max Essaにインタヴューを行ったのは、8月になってまだ間もない頃のこと。この日は快晴で、湿度もあって本当に暑かった。挨拶を交わした次に出た言葉がお互いに「本当暑いですね」だったほどだ。しかし、日本に移住してから7年になるという彼に「日本のジメっとした暑さは嫌な感じじゃないですか?」と尋ねてみると、「うん、でもさすがにもう慣れましたね」と笑顔で応えていた。

 

そういう言葉は、Max Essaの最新ミックスCD『Vacations Never Taken』の作品性に繋がってくるように思う。彼が本ミックスCDを通して、イビサやカリフォルニアで過ごすようなサマーヴァケーション/ホリデーの景色とムードを、私たちが憧れの対象とするに相応しい程にわかりやすく描き出せるのは、彼自身が日本の夏の雰囲気や日本で過ごす夏休みをよく知っているからこそできる表現だと感じられるからだ。ミックス中にふんだんに詰め込まれた陽気なメロディーと、リズムが醸し出すフィーリングと、ミックスが映し出すサマーヴァケーションの景色は永遠の憧れのように眩しい。さらに、日本の夏のような暑さの中で聴くとひと際心地良く、ひたすらに現実逃避的で、架空とはいえ綺麗なビーチ風に揺れるパームツリーのある夏を堪能することができる。おそらくこれが、「バレアリック」と呼ばれる音楽の持つ魔法であり、本質なのだろう。

 

本インタヴューでは、『Vacations Never Taken』を演出する重要な要素である「バレアリック」という音楽スタイルの魅力を、ハウス、ディスコとの関係性も含めて語ってくれている。DJとしては25年、プロデューサーとしてはDiYの一員として1993年に〈Warp Records〉からデビューして以来となるMax Essaの長いキャリアは、バレアリックという音楽の変遷に大きく関わっているようだ。

 

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――DJキャリアは今年で25周年なんですよね。

 

Max Essa:そうですね。

 

 

――Maxさんが今年リリースしたEP『IIB 40』は〈Is It Balearic?〉のカタログ40番目の作品でしたが、あのリリースはキャリア25周年のメモリアルということできりが良い数字と合わせたんですか?

 

Max Essa:いや、カタログの40枚目だったのはナイスタイミングだっただけなんです。でも嬉しかったです。〈Is It Balearic?〉からは5枚目になるんですよね。実は『IIB 40』に入ってるのは3年前に作ったトラックなんですよ。〈Is It Balearic?〉は少しスケジューリングが遅いんですよね(笑)。

  

 

――Maxさんもご自身で〈Janse Jardin〉を運営されていたり、ソロ名義以外でもこれまでに数多くのレーベルからリリースしていますけど、作品をリリースするレーベルを決める際の重要なポイントって何ですか?

 

Max Essa:オーナーが良い人かどうか、ですね。オーナーと良い関係を築けるか、という部分は小さいレーベルからリリースする時はより重要ですね。1枚リリースしても、リレーションシップの面で納得できなくて離れたこともありましたし。あとは、他に誰の作品をリリースしているかってところをチェックします。

 

 

――1993年に〈Warp〉からデビューしてから、様々なユニットやソロのプロデューサーとしてコンスタントに作品をリリースされてきましたが、長い期間フレッシュに活動し続けられてる要因は何ですか?

 

Max Essa:僕は音楽が大好きなんですよ。例えば、以前僕が作品をリリースをしていたレーベルから離れたとしても、僕自身はまたトラックを作り続けて、色んなところでDJをして、また新しいレーベルとの出会いを見つける、っていう風にこれまでずっと活動してきました。僕のトラックとDJは、日本でも、ヨーロッパでも、アメリカでも、結構気に入ってもらえていて。僕は7年前から日本に住んでいるんですけど、それでも6~7年前からディスコやバレアリックのスタイルがブームになリ始めた時には、海外の色んなレーベルやパーティーのオーガナイザーから沢山のオファーをもらえたんです。やはり色んな人からオファーをもらえるのは、活動のモチベーションになりますね。

 

 

――日本に移住してから新しく受けた影響や変化したことはありましたか?

 

Max Essa:やっぱり色んな日本の方と繋がれたのは大きいですね。移住したばかりの2008~2009年ぐらいの頃は毎週末パーティーに行ってて、例えばKenji Takimi(瀧見憲司)さんとかForce Of Natureが出ているパーティーがどこでやっているかをインターネットでチェックして遊びに行ってたんです。当時、Max Essaのソロとしては当時から人気だった〈Bear Funk〉っていうダブ・ディスコのレーベルからアルバムを1枚出していたので、パーティーに遊びに行って、「あの外国人、誰だろう?」ってなった時に「Max Essaです」って自己紹介をすると、「え、〈Bear Funk〉の?」ってみんな知っていてくれていて。だからかなり簡単に色んな人と繋がれたんです。

 

 

――なるほど。アドレスを交換すれば海外でも連絡取り合えますしね。

 

Max Essa:パーティーに顔を出して新しい人と知り合っても、次に会った時に忘れてしまうこともあるから、そういう時にFacebookは便利ですよね。友達になっておけば、簡単にコネクションできて、覚えていられるので。例えば、〈Ene〉のChidaさんとはよくFacebookで連絡取り合ってます。「Max、日本にいる?」って連絡をくれて、ミーティングをするとChidaさんの知り合いを紹介してもらえたりします。あとは、パーティーのオーガナイザーの方からDJのオファーをFacebookのメッセージでもらうこともありあますね。

 

 

――インターネットはMaxさんの活動にかなりポジティヴな影響を与えてるんですね。でもコミュニケ―ションの点だけでなく、Maxさんが作っているようなバレアリックなハウスやディスコがここ数年で世界中に浸透して一時期ブームになったという点でも、インターネットが普及したことは大きいですよね。

 

Max Essa:そうですね。僕が90年代の初めに活動をスタートさせた時は、まだインターネットがいまみたいに十分に使える世の中ではなかったので、色んな国のプロモーターたちとコミュニケーションを取るのが凄い難しかったんです。なので、自分の音楽をプロモートしたり、知ることができるシーンの規模が最大でも「街」でした。自分の街で流行っているもの、隣の街で流行っているもの、という感じ。だけど、いまはインターネットがあるから簡単にインターナショナルに繋がることができますよね。そういう繫がりが、シーンそのものの規模を大きく広げたと思うんですよね。バレアリックも広く流行ったんだと思います。『DJhistory』っていう大きなチャットルームで、僕と、イギリスのレーベルの人と、アメリカのレーベルの人と、みんなでバレアリックやディスコ・サウンドについて話したことは発展に関わっていると思います。

 

 

――活動を始めた90年代からハウスのトラックを作られてましたよね。そこからバレアリックにフォーカスしていったのはどうしてですか?

 

Max Essa:ハウスとディスコだけではちょっと狭かったし、4/4ビートで、BPMが120ぐらいのトラックばかりだったので物足りなかったんです。もう25年スタジオワークをしてますけど、もし25年それだけだったらつまらなくなっちゃいますよね。バレアリックは音のエレメントが自由に加えられるのんです。レゲエ・ベースを使うこともできるし、BPM80にするとチルアウトできるし、シンセブラスを入れたり、イタロ・スタイルも取り入れて面白くもできるし。僕は元々色んなジャンルが好きだったので、ある程度トラックを自由に作れるバレアリック・スタイルが人気になるのは結構嬉しいんです。例えばシカゴ・ハウスは、キックドラムと、ハイハットと、ベースラインさえあれば基本的にはシカゴ・ハウスのトラックになりますよね。まぁ僕はシカゴハウス好きですけど、でももし25年似たようなリズムを作り続けたらクレイジーになっちゃうと思います(笑)。せっかく音楽作ってるのに、メロディーラインや、オーケストラ、クワイア、パーカッションなどの色んな音のエレメントを追求しないのは寂しいですよ。

 

 

――確かに、バレアリックはリズムで定義されているジャンルではないですよね。もっとムードからきているジャンルというか……。それこそ最新作『Vacations Never Taken』は、バレアリックっていうジャンルのイメージを見事に表現していると思います。イビサみたいなリゾートのビーチやパームツリーの風景を連想させるムードが濃密に漂ってますし。

 

Max Essa:そうですね。まぁ、僕としては完全にバレアリックではなくて、「バレアリック・ディスコ・ハウス」っていうハイブリットな音楽スタイルなんですけど、確かにこのDJミックスのムードはニューヨークのクラブスタイルには合わないですからね。ヨーロピアンなハウスのフィーリングがありますし、今日みたいな太陽が出てて暑い日の音楽ですよね。イビサのクラブとか、最近人気のクロアチアのクラブは天井が無くて、外にバーを持ってきたみたいな感じなんです。時間は、朝から夕方の5時ぐらいまでで、サンライズからサンセットまでを楽しむんです。もっと景色が豊かなイメージなので、暗闇をレッドライトで照らすようなニューヨークの地下のクラブの真逆です。もっとホリデーっぽくて、友達と一緒にのんびりと過ごして、明るいポジティヴなフィーリングですね。

 

 

――いま仰ったことは、おそらく『Vacations Never Taken』のコンセプトにもダイレクトに関わってくる重要なポイントですよね。

 

Max Essa:はい。このDJミックスのコンセプトはそのまま『Vacations Never Taken』ってタイトルにしているんですけど、このタイトルにした理由は2つあるんです。1つは、まず今回収録している13個のトラックを始め、僕のトラックは目を閉じながら聴くとだんだんビーチが見えてきて、エキゾチックな雰囲気やヴァケーションを想像させるから。もう1つは、日本人はあまりヴァケーションをしないですよね。だから、この僕のミックスCDで、ヴァケーションを、バレアリックのフィーリングを味わって欲しいなって思ったんです。

 

 

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――どうして所謂アルバムではなく、DJミックスという形でリリースしようと思ったんですか?

 

Max Essa:ダンスミュージックのLPやCDのアルバムって、ロックのアルバムみたいに1枚通して聴いて全体像を楽しむのとは違って、DJをする時にかけるためのトラックをただ寄せ集めただけになってることがよくありますよね。でも、そういったトラックをミックスをすることで、トラックそれぞれが元々持っているコンセプトやフィーリングが、より濃くなって、かつリスナーに伝わり易くなると思うんです。イントロの1分間はビートだけみたいなダンストラックってあるじゃないですか。それを集めてアルバムにしてもリスナーは多分つまらないですよね。それはDJのためでしかないと思うんです。ミックスをすることは、ダンスミュージックをよりダンスミュージックらしくプレゼンテーションできるベストな方法だと僕は思います。僕自身もダンストラックを1曲ずつ聴くよりも、SoundCloudeやMixCloudで色んなDJのミックスを聴くことの方が多いんですよね。

 

 

――確かに『Vacations Never Taken』を聴きながら「ヴァケーションで異国を訪れた時のある1日」みたいなストーリーの想像しやすさや、景色の浮かびやすさは、かなり感じていました。

 

Max Essa:ハウスやテクノのDJって、BPM120~125ぐらいでずっとフラットなまま進むことがよくありますよね。でもそれはつまらないと思うんです。『Vacation Never Taken』は確かBPM110~121ぐらいの間で、前半はジャジーでリラックスしたムードで始まって、後半になるにつれてハウスっぽくなってクラブ・スタイルになっていく。サウンドも、基本はシンセサイザーとドラムマシーンによるサウンドなんだけど、所々でギターが入ったり、真ん中あたりにはヴォーカルのトラックを入れて、アップダウンはハッキリとさせてますね。旅行っぽい感じをイメージしたんです。

 

 

――2014年はヨーロッパからアメリカまで世界中をツアーされてましたよね。『Vacations Never Taken』はツアーから延長して生まれた作品というか、昨年のツアーからの影響が含まれている作品だったりしますか?

 

Max Essa:ツアーで行った、カリフォルニアとかバリとかのビーチやパームツリー、あとはパーティーからはインスピレーションをもらいましたね。そういう部分は割とダイレクトに影響していると思います。

 

 

――『Vacations Never Taken』の制作はいつ頃スタートしたんですか? 

 

Max Essa:ツアーは去年の9月までやってて、10月に〈Victor〉の方と会って、オファーをもらってからすぐにコンセプトを考え始めて、制作をスタートさせました。

 

 

――最新作の『Vacations Never Taken』は、これまでに色んなレーベルからMaxさんがリリースしてきたトラックに、未発表トラックを追加した作品になっていますよね。

 

Max Essa:そうですね。約半分が4~5年前にリリースしていたトラックで、もう半分は未発表トラックでできています。全体的に、DJミックスをするために少しエディットし直しました。

 

 

――未発表トラックは既出トラックと同じ時期に制作されたものなんですか?

 

Max Essa:いや、時期でいうとどれも割と最近作ったトラックです。(トラックリストが記載されたレーベル資料を見ながら)あ、※印がついてないですけど、この最後の“Come Come The Rain (Charles Webster Remix)”も未発表トラックですね。これは3年前ぐらいの曲です。

 

 

――凄い良いクロージングトラックだと思いました。

 

Max Essa:凄いイイ感じですよね。Charles Websterはリミックスが凄い上手いです。Charlesは僕の先輩です。

 

 

――このミックス全体の中心軸にしたかったトラックというか……、絶対に入れたかったトラックはどれですか?

 

Max Essa:うーん……、“M.O.D.F.D.M.V”かな。ハウスっぽい面もあるし、メロディックな部分もオーガニックな部分もあるコンビネーショナルなトラックなので。まさにバレアリック・ハウスという感じです。このトラックは作るのが大変だったんです。僕はスタジオ作業がいつも結構早くて、1曲だいたい1週間とちょっとぐらいで完成するんですけど、“M.O.D.F.D.M.V”の時は、途中でわからなくなったり、悩んで後回しにしたり、ちょっとずつ変えては休憩してっていう作業を何度も繰り返して、1ヶ月ぐらいかけて作ったんです。でも出来上がった時に、作業過程は全然ダメだったけど、仕上がりはパーフェクトだなって思えました。

 

 

 

――“M.O.D.F.D.M.V”は特別な思い入れがあるトラックでもあるんですね。となると、13曲中に2度使われている“Need Your Love feat. Yuki Suzuki”にも何か思い入れがあったりしますか? それぞれオリジナルとLee Douglasのリミックスでヴァージョンは別ですが。

 

Max Essa:これは、作業をしながらどっちを使おうかずっと迷ってたんです。本当どちらも雰囲気が違って、どちらも良いので。Lee Douglasのリミックスのフィーリングは、僕のオリジナル・ミックスと全く違う味があるので。悩み過ぎたから、結局「もうどっちも使っちゃえ」ってなって、それでこういう形に収まったんです。

 

 

 

――普段DJする時は、1つのミックスの中で同じタイトルのトラックはなるべく使わないようにするタイプですか? そういうことはあまり気にしないですか?

 

Max Essa:なるべく色んなプロデューサーの色んなトラックをかけようとは心がけてますけど、たまに気に入ってるトラックをプレイする時は12インチを2つ使ってヴォーカル・ミックスとダブ・ミックスをかけたりしますね。でもそれはDJの文化では結構普通なことですよ。

 

 

――その他に、普段DJをする時に大事にしていることやポリシーはありますか?

 

Max Essa:やっぱりオールナイトでワンテンポだとつまらないし、フラットにビートを保ち続けるDJは意味がないと思うんです。僕が思う良いDJは、例えばDJ HarveyやIdjut Boysみたいに3~4時間、もっと長いと12時間もプレイして、色んなタイプ、色んなテンポのトラックをかけて、たまにゆっくりしたトラックをかけてダンサーたちのために休憩できる時間を作ったり、っていうアップダウンがあるDJが1番ベストだと思います。あとは、ずっとミックスをしてフラットに保ち続けるよりも、つながないで1曲すつかけていくスタイルが良いDJだと思います。いまのDJは曲が止まることを恐れ過ぎていて「ミックス!ミックス!」ってなってる(笑)。僕がやるパーティーのDJではちゃんと曲の間にサイレンスがあって、その方が雰囲気があると思うし、エキサイティングだと思います。でも、いまはゲストで出ることが多くて、60分しかプレイできないから、短い時間の中で色んなトラックをプレイしてムードを変化させていくのは難しいんですよね。だから僕もビートを保ち続けるDJになっちゃうんですけど。もし2~3時間プレイできたら、ロックもハウスもヒップホップも、って色んなスタイルのトラックをかけますね。

 

 

――なるほど。だからJet SetにアップされてるMaxさんのDJチャートは色んなジャンルの12インチがピックアップされてるんですね。ちなみに最近は気に入っているトラック、アーティスト、レーベルは何ですか?

 

Max Essa:えー、いっぱいあるなぁ。最近だと、ドイツのGerd Jansonの〈Running Back〉から出たFort Romeauの“Saku II”(『Fairlights』収録)は凄い気に入ってます。あとダンスミュージックじゃないのだと、LAにいるプロデューサーのSuzanne KraftのLPはチルアウトな感じで好きですね。

 

 

 

――ここ2~3年、Daft PunkとかMark Ronsonのシングルによってシーン的にディスコ・スタイルが流行ってますよね。長い間DJやプロデューサーとして、ディスコやディスコ・ハウスみたいな近いジャンルに関わっていたMaxさんとしては、いまのブームをどのように見ていますか?
 
Max Essa:2年前にDaft PunkがNile RogersとPharellを招いて作品を作ったのは大きかったですね。彼らはビッグだし、日頃からよりポップ・ミュージックに関わっているプロデューサーたちだから、いつも新しいスタイルを探しているんです。ヒップホップやR&Bも含めて、ダンスミュージックは元々アンダーグラウンドなものですよね。Daft Punkはいま超有名ですけど、もともとアンダーグラウンドのプロデューサーでしたし、David GettaやEDMだって何年か前はアンダーグラウンドでした。だから、いま有名なポップ・ミュージックのプロデューサーたちはみんなアンダーグラウンドの音楽をよくチェックして、新しいスタイルにできるものを探しているんだと思います。でも、Mark Ronsonは元からかなりのディスコ好きだと思います。8年ぐらい前にMark RonsonがAmy Winehouseのプロデュースをした時はさらにオールドなディスコっぽかったですしね。
 
 
――確かにそうでしたね。個人的には、そういうディスコ・ブームの中で、サウンド的に繫がりのあるバレアリックなディスコとかハウスとかも、もっと注目されれば良いのになって思うんですよ。ちょうどいまの季節とか聴いていて気持ち良いですし。
 
Max Essa:まぁ、バレアリックとディスコはちょっと違いますけど、いま一緒になっちゃってますよね。でも、なんか納得できます。というのも、『DJhistory』にいたバレアリックが好きな人たちはDaniele Baldelliのミックスを高く評価していましたし、その人たちにはダブディスコも人気でした。その時から、バレアリックが好きな人とディスコが好きな人とのクロスポイントがちゃんとあったんです。『DJhistory』で色んなDJとプロデューサーたちが沢山話し合っていく内にバレアリックなスタイルの新しいアイディアが生まれて、「じゃあ僕レーベル始めるから、そういうトラックをリリースしていこうよ」って感じで始まったのが〈Is It Balearic?〉だったりしますしね。僕の場合は、Discogsでディスコのレコードとバレアリックのレコードを買って、聴いて頭に入れて、それでもってトラックを作っているから、自然とハイブリットなトラックが出来上がってるんだと思います。
 
 
――今後さらにトラックに加えていきたいジャンルや音のエレメントはありますか?
 
Max Essa:最近、作ってるトラックではタブラとかインドのパーカッションを初めて使ってみてるんです。僕の弟はパーカッション・プレイヤーで、彼は最近はジャンベとかもっとアフリカンなビートの勉強をしているんです。だから弟とパーカッションのプロジェクトをやってみたいですね。あと、三味線の音が好きなので、良いプレイヤーがいたらコラボレーションしてみたいです。
 
 
End of Interview
 
 
リリース情報
 
 
Max Essa - Vacations Never Taken Mixed by MAX ESSA
 MAX ESSA『Vacations Never Taken Mixed by MAX ESSA』
Release Date: 2015.09.02
(9月2日よりi Tunes他、主要PCサイトにて配信開始!)
Label: Victor
Cat No.: VICP-65330
Price: 2,300+税
 
  〈Tracklists〉
1. Noon Lux ※
2. Uptown Vibrations (Original Mix)
3. Lives Of Irrefutable Fantasy ※
4. Magic ※
5. Need Your Love Feat. Yuki Suzuki (Lee Douglas Remix)
6. 2 B The One U Want (Original Mix)
7. We Don’T Have Much Time Feat. Yuki Suzuki (Neville Watson Remix)
8. M.O.D.F.D.M.V
9. High Tides & Succulents ※
10. Lovers Then Strangers ※
11. Need Your Love Feat. Yuki Suzuki (Original Mix)
12. One Hundred Times (San Soda Remix)
13. Come Come The Rain (Charles Webster Remix) ※
 
※Unreleased Track
 
All tracks written by M. Bruce.
Produced and mixed by Max Essa.
DJ mix by Max Essa.
 
 
イベント情報
 
Vacations Never Taken -MAX ESSA CD Release Party-
Date: 2015.09.20 (Sun)
Venue : 青山 zero 渋谷区渋谷2-9-13 AiiA ANNEX Bid. B1F
Open/Start : 23:00
Door : 2000 yen (1dr.) W/F : 1500 yen (1dr.)
 
DJ
Max Essa(Jansen Jardin | Is It Balearic?)
Masanori Ikeda
Hobobrazil (bar bonobo )
cirKus (danhill / underconstruction)
 
Visual
DOT.tv (underconstruction)

Pioneer DJ

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