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Margaret Dygas

INTERVIEW

Margaret Dygas

  • 9/10
  • 2/1 追加
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2007年にJay Hazeが主宰する〈Contexterror〉よりEP『Day After』をリリースし、ミニマルテクノ界の新星としてまたたく間にその名が知れ渡ったMargaret Dygas。nsi. との交流でも知られ、実験的な要素を感じさせる深い独自世界を持ったトラックメイキングが高く評価されている。

 

今回は、日本のアート系出版社/レーベルである〈Powershovel〉から、彼女自らが手がけた写真ブックレット(以下6枚はその一部)付きのアルバム『How Do You Do?』が10月25日(月)リリースされるに伴い、京都、大阪、名古屋、東京を巡るリリースツアーを行う彼女にインタヴューを行った。作風同様、受け応えからも溢れるアート性が感じられるのではないだろうか。

 

 

――まずは音楽的なバックグラウンドを教えてください。例えば子供の頃好きだったアーティストや、初めて自分で買ったレコードなど……。

 

Margaret Dygas:Michael Jacksonに恋してて、彼と結婚したいって思ってたの! Michael Jackson は私の人生の中でかなり大きな存在だったわ。最初に買ったレコード? うーん……何だかアッパーめなのを買ったと思うけど、今はちょっと思い出せないわね。レコードを買うようになったのはロンドンに引っ越してからよ。

 

 

――どのようにしてDJやエレクトロニックミュージックのプロデューサーとしての活動を始めたのでしょうか? 過去にはファッションを勉強されていて、メイクアップアーティストとして働いていたこともあるとお聞きしてますが。

 

Margaret Dygas:私も自分に聞いてみたいわ!(笑)

 

 

―― ニューアルバム『How Do You Do?』についてお訊きします。プレス資料で、この作品のテーマとしてDesmond Morrisの著書『Peoplewatching』(日本語未訳)を選ばれたと拝見したのですが、何故この本だったのでしょうか? この本のどこに最もインスパイアされましたか?

 

Margaret Dygas:この本は私の親友が引越しの時にプレゼントとして贈ってくれたものだったの。Morris博士は、人間も動物の世界のひとつの種として見ていて、そこからの面白い見解にとてもインスパイアされたわ。

 

 

――今回のアルバムで使用した機材や楽器などを教えてください。

 

Margaret Dygas:今回はスウェーデンに住んでるロシアのアフリカン・バンドを、ライヴ録音のために招いたの。そのバンドの別名は、ポーランドから来た……「Roland」って言うんだけどね!

 

 

――『How Do You Do』にはあなたがご自身で手がけた写真がフィーチャーされたブックレットがついていますが、この写真の背景を教えていただけますでしょうか。

 

Margaret Dygas:ひとつひとつの写真の中に、小さなストーリーが詰まっているのよ。

 

 

――カメラは何を使われたのでしょうか?

 

Margaret Dygas:デジタルハリネズミとホワイトスリムエンジェルっていう広角レンズのカメラ、あとはハーフサイズのゴールデンハーフね。どれも〈PowerShovel〉が出しているトイカメラよ。

 

 

――最近、あなたの楽曲はよりオーガニックになり、アコースティックな音も多く取り入れられていると感じたのですが、この変化はどこから来ているんでしょうか?

 

Margaret Dygas:真夜中に、空想のバンドとセッションして出来上がったの。

 

 

――ポーランドの出身で、サンノゼ、ニューヨーク、ロンドン、現在はベルリンと非常に色々な場所に住まれていますが、この経験がご自身の創作に影響を与えていると思いますか? また、次に住んでみたい場所などありましたら教えてください。

 

Margaret Dygas:その体験が自分の音楽に影響しているかどうかはわからないんだけれど、たぶん……もしかしたら……そうかも知れないわね。あちこちに引越し続けたけど、今は次の引越しは考えてないの。今は、ベルリンこそ私の家だと思ってるわ。

 

 

――2008年にMagdaへインタビューをした際に、注目の女性アーティストの名前を挙げてもらったのですが、彼女はあなたの名前を挙げていました。彼女の、ポーランド出身アメリカ育ち、今はベルリンに住んでいる女性テクノDJであるという背景は、あなたとは色々と共通しているなと感じたのですが、彼女とは交流がありますか?

 

Margaret Dygas:Magda とはよくポーランド式の固いハグをするの。ちょっとロシアのにも似てるけど、唇にキスはしないわね。一晩中ウォッカを飲んで、ポーランド語で愚痴を言い合ったりとかよくしてるわよ(笑)!

 

 

――音楽以外で最近興味があることは何でしょうか。たとえばオフの日には何をされていますか?

 

Margaret Dygas:おもしろい質問ね。私は一日を「オフ」とか「オン」とかいう風には考えないのよ。常に何かしら起こってると思うの。例え、何かをする前に、何もせずにソファの上に寝転がってる時間でも……そんな風に世界は回ってるのかなって思うわ。

 

 

――何度か来日されていますが、日本からはどのような印象を受けましたか?

 

Margaret Dygas:日本のような素晴らしい歴史と文化を持った国に行けるのはとても嬉しいことよ。もっと色んなところに行ってみたい。いつか近いうちに、富士山の頂上にも行ってみたいわ。毎回素晴らしいもてなしを受けているし、素敵な人たちに沢山会えて、美味しいものを沢山食べて、すごく楽しい!

 

 

――今回の来日ギグはどのようになりそうですか? ニューアルバムからの曲もプレイされますか?

 

Margaret Dygas:セットのプランは立てないから、何をプレイするかはわからないわね……。私は何かをするときは成り行きにまかせる方が好きなの。聴いてくれる人達からのヴァイブと、サウンドシステムによるわね。サウンドシステムさえ良ければ、誰もがちゃんと聴くことができるし、踊ることもできるわ。

 

 

――フロアであなたを待っているファンの方々に向けてメッセージをお願いします。

 

Margaret Dygas:Let’s tango!

 

 

End of the interview

 

 

 

Release Information

 

Margaret Dygas How Do You Do?

Margaret Dygas

『How Do You Do?』

Release date: 2010/10/25 (Mon)

Label: Powershovel Audio (Distributed by Word & Sound, DE.)

 

Tracklist:

[CD]

1. note note note

2. introduction

3. baton signals

4. maybe may be

5. you’re in my shoes

6. pg 21

7. salutation

8. barrier

9. veering intention

10. hidden from view

11. janina says … something

12. ~

a.hidden nsi. mix (tobias freund & max loderbauer mix)

aa.pg 21

 

映画、本、思い出、考えられる何かに対してのSOUNDTRACKというコンセプトのもとMargaretが選んだのがDesmond Morris著作『PEOPLE WATCHING』という一冊の本。まるで映画のサントラを制作するようにチャプターごとに一曲一曲丁寧に作られているアルバムはこれまでの彼女の作品ともまた一風変わったエッジの利いたすばらしい内容のものとなった。

またアートワークはすべて彼女自身が撮った写真でできており、 当初予定してい たよりも大幅に枚数を増やしCDの規格も変更し、ミニ写真集付きの一枚となっている。先行EPが9月20日に発売となり、REMIXにはTOBIASとMAXのタッグ「nsi.」の楽曲を収録。こちらもまた彼ららしいストイックさが際立っている。

 

Margaretが楽曲を制作していく中、同じタイムラインの中で撮られた写真とトラックは確実にあなたを彼女の世界へと連れて行ってくれるだろう。

 

More info: http://www.powershovelaudio.jp/main/artist/margaret-dygas/how-do-you-do.php

Pioneer DJ

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