HigherFrequency ハイヤーフリケンシー

INTERVIEW

Jam City

  • Text & Interview : Hiromi MatsubaraInterpreter : Miho Haraguchi

  • 2015.3.26

  • 9/10
  • 2/1 追加
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  • 2/1 追加

2010年後半にシングル『Magic Drops』をリリースしてからここまでは4年と少し。2012年にUKがラージ/UKファンキーの流れに名を刻む作品=1stアルバム『Classical Curves』を挟んで、いま現在に至るわけだが、まさかここまで姿を変えるとは。まさかここに辿り着く思わなかった。いま、理想の場所を夢見ているJam CityことJack Lathamは、ラップトップを小脇に抱え、ギターとキーボードを担いだ吟遊詩人だ。というのが、『Dream A Garden』を初めて聴いた時の実感だった。1曲目から、これまで鉄のように硬かったビートは少し溶け出していて、その原因が何かと思えば、確信犯的にエモーショナルなギターカッティングと熱帯的なシンセが現れて、トラックの低域と鼓膜を覆い尽くしてゆく。その奥で、ローファイなヴォーカルが何かを述 べ、問いかけてくる。

 

昨年から続くグライムのセカンドカミングは、想像以上に色々なものが相まっていて面白い。でも、Jam Cityの2ndアルバムがグライムでは、きっと全く面白くなかっただろう。進歩してるのかを疑うだろうし、もっと言うと「時代遅れ」と幻滅したかもしれない。エレクトロニックミュージックやインディーロックと音楽スタイルのみ引用したR&Bやソウルミュージックとが混合した新型な音楽も、ベッドルームを飛び出しはじめてから少し増え過ぎてはいるが、KindnessやBlood Orange、KelelaやFKA Twigsなど、表現感覚の鋭いアーティストのは面白い。でも『Dream A Garden』の中のJam Cityのように、いまもアルバムとして残る黒人解放運動の時代にCurtis Mayfieldが音楽で示していたアティチュードを抜き出して、表現するアーティストはJam Cityの同世代にはいなかった。ニューソウルからネオソウルを経て、新たに生まれたソウルミュージック。これは現代社会へのレジスタンスから生まれた 姿勢としての、いまのソウルミュージックだ。

 

そして同時にエレクトロニックミュージックとしても新たなスタイルを提示する。『Dream A Garden』の中に現れるシンセによるドローンは、チルアウトとオルタナティヴへと突き進んでいくエネルギーの異なる2面を同時に見せている。エレクトロニックミュージックに刺激的なアクションを起こし続けてきた〈Night Slugs〉らしいといえば、らしい。しかしあまりにも『Dream A Garden』という個体のインパクトが強くて、一度に受容するのは難しい。2~3年前に誰かがやっていたチルなR&Bやインディーダンスだなと思ったら、もう一度聴き直す必要がある。これが〈Night Slugs〉の送り出すエレクトロニックミュージックとは思えなかったら、もう一度聴き直す必要がある。そうこう繰り返しているしているうちにJam Cityの暖かい音楽は体温へと変わっていく。『Dream A Garden』はそうやって呑み込んでいくだけの価値がある。

 

そんな『Dream A Garden』について主に訊いたJam Cityへのインタヴューは、和やかなものになった。しかし、彼の言葉に緩みはない。それは、親友Kindnessについて話している時も、「侘び寂び」 について話している時も、「ResistanceとEscapism」について話している時も、だ。

 

Jam City

 

ーーあなたはSNSやSoundCloudのプロフィール欄にある現在地を「In Transit」と記していますが、基本的に拠点としているのはロンドンですか?

 

Jam City:いや、前はロンドンに住んでたんだけど、今はちょっと離れた郊外に住んでるんだ。どうせ家には殆どいないし、ロンドンは高いし(笑)。それに、クラブなんかも沢山潰れてしまって、いまはあまり面白くないんだよね。行こうと思えばすぐ行けるし、ロンドンに限らず、いまはあまり都会に住む意味がない気がして。

 

 

ーー前作『Classical Curves』よりも明らかにトラックとサウンドが与える印象が暖かくなったと思うのですが、前作から今作『Dream A Garden』への変化の過程には何か意図があったのでしょうか? 変化をさせることは制作のスタート時から想定していたのですか?

 

Jam City:その通り。それは確実に自分の中のプランだったんだ。自然の流れでそうなったし、作り始めた時点から今回の作品がどんな音に最終的に仕上がるのかは自分でもわかってなかった。でも、より暖かいサウンドを作りたいというアイディアはあったんだ。冷たいサウンドはもう作りたくなかった。自分が好きな音楽もエナジーがある音楽だし、人間の暖かさがある音楽だしね。今は世界が冷たいし、それを更に讃えたくはないから(笑)。

 

 

ーーもしかすると話が飛躍するかもしれませんが、今作の総合的なサウンドプロダクションは、冷たさやソリッドなことがやけに強調され過ぎているような「インダストリアル」、あるいは消費される速度が速い大差のないダンスミュージックたちやそのプロデューサーたちなどなど……いまの音楽シーンに対してのメッセージ、というような意図はあったのでしょうか?

 

Jam City:色んなタイプのサウンドが好きではあるから、いま出てきたようなサウンドも良いとは思うんだ。でも、もう少し感情が反映されていてもいいかな、と思う。プロダクションだけが全ての音楽じゃなくて、人々が自分の生活の中でそれについて会話するような、人々が人生で実際に経験することにどこか繋がるような、そんな音楽を俺は作りたいんだよね。やっぱり、リスナーとして自分が聴きたいような音楽を作りたい。

 

 

ーーなるほど。では、その暖かさを実現するためには具体的にどんなことをしましたか?

 

Jam City:自分の声を使ったり、自分のリアリティーの一部について歌ったり、そういう部分かな。あとは、よりスローになっているし、レイヤーやオーバーダブも沢山ある。その変わった質感が、サウンドをよりヘビーにしているんだ。同じ音が何重にも重なったあのサウンドが好きなんだよね。

 

 

 

ーー楽器の生演奏はしていますか?

 

Jam City:キーボードとギターを弾いてる。俺はちゃんとしたスキルを持ったミュージシャンではないけど、そういった楽器を使ったほうが、より健全になるんだ。自分でライヴでプレイすると、スピードに限界が出来るぶん、ある程度のスローさが保たれる。そうすることで、プロセス全体をスローダウンさせることが出来るんだ。俺にとっては、それがすごく面白かったんだよね。ソフトウェアを使うだけでは簡単すぎてつまらない時もある。色々出来すぎてしまったり。それもそれでクールだし、良いものも出来るんだけどさ。でもやっぱり、実際の楽器を使うことで学ぶこともあるし、プロセスを見つめ直すことが出来るんだ。

 

 

ーーサウンドが変化したといっても、ギターのカッティング音と、短く響くベース音/キックは『Classical Curves』でも使われていた要素ですよね。引き継ぎながらも、純粋に根本的なプロセスや使い方、アルバムのテーマを変えて作ったのが『Dream A Garden』なのかなとも思いました。

 

Jam City:そう、違いもあるけど、前の作品と繋がる部分もある。新作にはその2サイドがあるんだ。完成したアルバムを手にして、うわ、遂に完成したんだな、みたいな実感はまだないね。聴き直して自分がどういうサウンドを完成させたのかじっくり振り返るには、あと2年くらい経たないと(笑)。

 

 

ーーアルバム毎にテーマは変わっても、曲作りのプロセス自体はあまり変わってないですか?

 

Jam City:そうだね。座って、さあこれを作ろうというやり方で曲は作らない。歌詞を書いたり、サウンドを作ったりしていくうちに、しっくりくる繋がりが出来てきて、それを繋げて形にしていく。それが何なのかがハッキリわかる前に、曲は自然と完成に近づいていくんだ。初めからどんなサウンドを作ろうと決めていたとしても、出来上がるサウンドはどうせプロセスの途中で変わってくると思うんだよね。やっぱり流れに任せることになるんだと思う。

 

 

 

ーーここ数年で現れてきた新型のR&Bやソウルミュージック、例えばKindness、Blood Orange、Frank Ocean、The Weekndあたりのアーティストに似た熱さのエモーションを感じられる部分もあるのですが、あなた自身はどういう完成形を目指して制作を進めてきたのですか?

 

Jam City:70年代のソウルミュージックかな。必ずしもそのサウンドになる必要はないんだけど、そういった音楽がインスピレーションではあった。すごく美しくて正直な音楽だし、アルバムを作っている間は結構聴いてたんだ。Curtis Mayfirldとか、Black Ivoryとかね。そういう作品には敬意を払ってるし、何かこれまでとは少し違うものを作りたいっていう気持ちにさせてくれたんだ。

 

 

ーーということは、先ほど挙げたようなアーティストよりも、もっと以前のR&Bやソウルミュージックをより意識していたということですよね?

 

Jam City:そうだね。たまに、自分のルーツを振り返る必要はあると思う。それに、最近もいくつか30年とか40年前のレコードを見つけたけど、自分にとってはすごく新しい音楽に聴こえるし、現代のどの音楽にも聴こえない。そうやって古い音楽を聴いて、それがまるで最近作られたかのようにすごく新鮮に聴こえる時って、すごくインスピレーションになるんだ。歌詞もそう。Curtis Mayfieldとか、どうやってこんな歌詞を書いたんだろう? って興味が湧いてくる。昔の音楽でも、未だにサプライズがあるんだよね。

 

 

ーーでは、先ほど挙げたような世代の近いアーティストにシンパシーは感じますか?

 

Jam City:正直、自分と彼らのサウンドに共通するものがあるとは思わない。でも、その全てのアーティストが、アメリカのR&Bやソウルミュージックを愛して、尊敬しているとは思うよ。彼らに限らず他の多くのアーティストもそうだと思うし、そこは共通点なんじゃないかな。

 

通訳:Kindnessが来日したときに、あなたは天才だと言っていましたよ(笑)。

 

Jam City:ははは(笑)! 彼は親友で、彼の事も、彼の音楽も心からリスペクトしてるんだ。彼がアルバムを作っている時にスタジオに入ったことがあって、制作中の音源を聴かせてもらったりしてたんだ。「これどう思う?」って聞いて来たり。でも俺はもっと自己中だから、自分のアルバムは作り終わってから彼に聴かせたけどね(笑)。彼は、本当に音楽のことを思ってる。最近はラップトップで簡単に音楽が作れてしまうけど、まあ、それで良いものが出来るならそれはそれでいいんだけど、彼はそれがどの時代に作られたものであっても、その音楽がどうやって作られたのかを全て把握しているんだ。20年前の曲だったとしても、プロデューサーが誰なのか、ギタリストは誰なのかを、全てを調べる。そういった彼の音楽へのアプローチには共感するし、リスペクトしているね。

 

 

ーー仲良いんですね。さらにサウンドの話を伺いたいのですが、『Dream A Garden』の曲たちからは高低のコントラスト、冷暖のコントラストを生々しく強調するようなプロダクションが散見されます。例えば、硬質な低音とビートの隙間を破ってギターカッティングが現れる“The Garden Thrives”や、奥深くで低音が響く一方で、高域また高域に近い中域でヴォーカル、シンセサウンド、ギターサウンドが鳴っている“Unhappy”などのことなのですが、こういったトラック中のコントラストは意識して制作した部分ですか?

 

Jam City:俺の音楽には常にそういったコントラストがあると思う。人生ってそうだからさ。100%スムーズなもの、冷たいもの、暖かいものなんてない。そういった完全にどちらかでないものを自分のプロダクションに取り入れているんだ。暖かい雰囲気が他の音で邪魔されたり、飛行機で乱気流の中にいたかと思えば綺麗で穏やかな雲の中にいるような感じとか。そういうコントラストは確実に自分の音楽に含まれていると思うよ。

 

 

ーー前作に比べ『Dream A Garden』の方が、そのコントラストが強く出ているとは思いますか?

 

Jam City:どうだろう。新作のほうがよりポジティヴではあると思う。でも、ソフトな部分とハードな部分両方があるのはいつもだと思う。どちらか片面だけってことはない。俺自身がコントラストのある音楽のほうが好きだからね。

 

 

 

ーーいま挙げたようなサウンドのコントラストなどから生まれた『Dream A Garden』の全体的な美しさについて『FACT MAGAZINE』は、日本の美意識/美的感覚である「侘び寂び」を例に挙げて説明していましたよ。

 

Jam City:そのインタヴュー、自分では読んでないんだ(笑)。前に侘び寂びのことを誰かから聞いたことがあって、それでその時に話題になったんだと思うんだけど……もう一回説明してくれる?(笑)

 

 

ーーそうなんですね(笑)。簡単な説明ではありますが、侘び寂びは、衰退して不足したり、質素なものや閑寂さに対して、美しさや豊かさ、奥深さを感じることなのですが。

 

Jam City:なるほど。美しいね。必ずではないけど、自分もその考え方が生活の軸になってる。さりげないものから、エナジーや幸せを感じ取ろうとしているんだ。それを当たり前のものと思うんじゃなくてさ。例えば、今日のイギリスは凄く天気が良くて、このインタヴューの後に散歩しようと思ってるんだ。何か特別なことをするわけじゃないけど、ただ歩いて人生に感謝しようと思う。それって、俺にとっては大切なことなんだ。お金がなくても、新しい服がなくても、パートナーがいなくても、自分をハッピーにしてくれる何か、自分を落ち着かせてくれる何かって必要だよね。物がなくても自分を幸せにしてくれるものって凄く大事だと思う。多分、インタヴューの時はそれを言いたかったんじゃないかな(笑)。自分が言ったことに侘び寂びと通じ合うものがあるかはわからないけど、俺自身の解釈はそれなんだ。最近って色々ありすぎるし、起こりすぎていると思う。ストレスも多いし、情報は溢れすぎてるだろ? そんな中でちょっと立ち止まってみて、空とか雲のキレイさにフォーカスしてみるのって大切だと思わない?(笑)

 

 

ーー確かにそうですね。そういった話はサウンドの美しさだけではなく、『Dream A Garden』のメインテーマにもリンクしますよね。アルバムのテーマについて聞かせて下さい。

 

Jam City:このアルバムのメインのテーマは、自分たちが安心できる、落ち着ける場所、そして平和を感じることができる自分たちの場所を作るっていうことなんだ。自分というか、自分もそうだし、他の人間も、もっと大きく言えば地球全体も平和を感じられるような場所だね。アルバム上にある怒りとかそういった部分を取り除くと、いま言ったような希望が出てくるんだ。

 

 

ーーその中でも、『THE FADER』のインタヴューによれば、「The Person and The Political」というのが1つの重要な要素となっているそうですが、この2つの関係性や、作品中にどのように反映されているのか教えてください。

 

Jam City:正直、俺にはイギリスの政治のことはわからない。政治がどう機能してるのかもそうだし、言葉も理解できないし(笑)。それは、自分自身の生活に政治がそこまで影響してこないからなんだ。でも実は、上層部で決められたことは、些細なレベルで自分たちにも影響してくる。例えばロンドンで朝ご飯を食べに行くとするよね? そんな時、家を出てから食べ物を買って、全く広告から影響されずに家に帰ってくるのは不可能なんだ。凄くアグレッシヴな広告も多い。で、家に帰って朝ご飯を食べながら、そういうアイディアが頭をめぐる。いくら稼がないといけないとか、自分がどう見えないといけないとか、その人がどういう自分であるべきかっていう意識を操られてしまうんだ。今のイギリスでは、全ての人が出来るだけ欲張りで貪欲である方が良いという方向に導かれている。出来るだけお金を稼がないといけないし、何をやっているにせよトップを目指すこと、自己中でいることが良しとされているんだ。若い時からそんなことを吹き込まれていたら、職場だけじゃなく、大切な人との関係の中でも欲張りになる人間が出来上がってしまう。それくらいのパーソナルなレベルではあるんだけど、自分にとってはそれが政治と自分たちの関係なんだ。自己中になりたくないのに、ならなければ社会の圧力に潰されてしまうし、そのせいで誰かが辛い思いをしても、それを決めている政治家たちは気にしない。そういうこと。

 

 

ーーそれは歌詞の内容にもかなりリンクしてきますよね?

 

Jam City:そうだね。それを歌詞ではもっと抽象的に、詩的に書いてるけど。歌詞って、そういうメッセージを違うアプローチで表現出来ることが出来るからね。だからこのレコードはより暖かく聴こえるんだ。今の社会や文化には冷たい部分が沢山あるけど、そこだけを強調してさらに冷たくはしたくない。だから、愛や活気は本当に大切なんだっていうことをこのレコードでは表現しているんだ。それに人々が気づくことで、世界が少しでも変わるかもしれないし。

 

 

ーーリリックから伺えるように、このアルバムでは「Resistance」も1つの重要なテーマになっているようですが、全体的にローファイな靄がかかったようなサウンドとヴォーカルは、どこか「Escapism」を連想させるものがあります。「Escapism」やそれに近い要素は、今作に含まれているのでしょうか?

 

Jam City:うーん、「Escapism」とはまた少し違うんだよね。逃避は、目の前にあるものをシャットダウンして逃げることだから。でも俺が言いたいのは、逃避じゃなくて出口を探すということなんだ。世の中悪い事は沢山あるけど、もっと現実的に考えて、そのオルタナティヴがあるんじゃないかということを想像してみることがまず大切なんじゃないか、ということ。いまの良くない状態の代わりに、何か存在すべきものがあるんじゃないかってことをね。それが果たして存在するのかしないのかいまはわからなくても、考えてみることが大事だと思うんだ。逃避ではなくて、「立ち去る」ということ。何かに対抗したければ、その代わりに向かうオルタナティヴを考え出さないといけない。さっき話したような広告の話も、皆がそれを疑問に思わない限りは何も変わらない。これとは違う状況があってもいいんじゃないかなって思わない限りはね。戦争はあって当たり前、とか、それが普通のことになってしまう。そういう状況に対して最初に出来る事、そしてすごくパワフルだと思うのは、戦争にしろ、貧困にしろ、その状態を否定して、「いや、こうでるべきじゃなくて、他に何かがあるはずだ!」っていうのを示すことだと思う。それが何か最初はハッキリしなくても、考え始めるだけでいいんだ。

 

 

 

ーーあなたがそういったメッセージを伝えようとする相手として詞中に登場する「You」は架空の存在なのでしょうか? それとも現実であなたと繫がりのある人なのでしょうか? それとも1人ではなく、不特定多数に向けられた「You」なのでしょうか?

 

Jam City:「You」は誰か特定の人を現しているんじゃなくて、不特定多数の「You」。あまり、「I」 ばっかりの歌詞を書くのは好きじゃないし、自分が好きな音楽も「I」ばかりではない全体についての音楽なんだよね。曲は自分だけのことについてじゃなくて世の中についてだし、自分の経験だけじゃなくて、友だちや自分の周りの誰かの経験についてだったりもする。「You」が出てくる方が、みんなもより曲に繋がりを感じやすいと思うんだ。

 

 

ーー詞そのものは以前から書いていたのでしょうか? それとも今作の制作から?

 

Jam City:メモをとったりはしていたけど、本格的に書いて実際曲にしたのは今回が初めてだよ。

 

 

ーー詞を書く際に優先するのは、響きやフロウと、意味やメッセージ性のどちらでしょうか?

 

Jam City:どちらも大切だから、やっぱりバランスが大切だと思う。この言葉だと言ってることは伝わるけどサウンドがメロディと合わない、とか、サウンドは良いけど伝えたいことが伝わりにくい、とか色々あるんだけど、その中で一番バランスがとれているものを考え出す必要があるんだ。

 

通訳:難しそうですね(苦笑)。

 

Jam City:歌詞を書くのが好きではあるんだけどね(笑)。すごく楽しくもある。でもやっぱり簡単ではないんだ。でも好きだから、「うわ、めんどくさ…」とは全く思わないよ(笑)。さっきみたいなバランスを考えて歌詞を書くと、やっぱり簡単にはいかないんだよね。

 

 

ーー詞を書く際の言葉の選び方や、言葉に関することで影響を受けているもの/ことはありますか?

 

Jam City:詩のような歌詞だから、Curtis MayfieldやJoni Mitchellの歌詞が好きなんだ。あとは、それを書いたのが誰かわからなくても、聴いている音楽の歌詞でいいなと思う行やフレーズがあればそれにインスパイアされたりもするよ。

 

 

ーーでは最後に、「City」を名乗るあなたが夢見る、今後現実になっていって欲しいと思う「Garden(=理想)」はどういうものですか?

 

Jam City:凄くリラックスした雰囲気で、綺麗な光があって、人の愛が感じられて……あとはインターネットから完全に離れた場所(笑)。Wi-Fiがあってはダメだね(笑)。それに、スッと眠りに着ける場所。でも、ずっと同じである必要はなくて、その時その時に応じて変化する場所かな。

 

 

ーーありがとうございました。

 

Jam City:楽しかったよ。ありがとう。

 

 

End of interview

 

 

 

 

Release info

 

Jam City - Dream A Garden

JAM CITY

『DREAM A GARDEN』

Release Date: 2015/3/25

Label: Night Slugs / Beat Records

Cat No.: BRC-460

Price: 1,800円+tax

 

Tracklist:

1. The Garden Thrives

2. A Walk Down Chapel

3. Unhappy

4. Good Lads, Bad Lads

5. Today

6. Damage

7. Crisis

8. Black Friday

9. Proud

+. Bonus Track/s for Japan

Pioneer DJ

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