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DJ NOBU

INTERVIEW

DJ NOBU

  • Text & Interview : Yusuke KawamuraPhoto : Ryu KasaiSpecial Thanks : Shin Asano

  • 2015.7.23

  • 9/10
  • 2/1 追加
  • 9/10
  • 2/1 追加

すばらしいSF小説の読後のような感覚

見たことも、ましてや存在さえしないものを、文字というアブストラクトな要素から、イマジネーションで組み立て、それらがストーリー として展開する、そして興奮する。映画には真似できない、強烈なる抽象的表現だからこそできる、過剰なるイマジネーションの発露。「あれはどういうことか」とまたもう1度読みたくもなる。DJ NOBUの新ミックス『Nuit Noire』はさらりとそんな感情を体感させてくれる。いまやネットの力によって、ミックスCDというメディアの大半は無用の長物となった、それでもリリースされるに足りる強度を持った作品。時代を示すアーカイヴとして、未来のクラシックになるべく約束された作品。この強度の前に、他のDJたちはなにを思うだろうか。そのあたりも気になるところだ。

 

2013年に『Crustal Movement Volume 01 – Dream Into Dream(以下『Dream Into Dream』)』でプレゼンして見せた動きは2年の月日が流れて、世界中のシーンを見渡してもいまやある程度の形、流れを見せつつある。テクノのレフトフィールドで現出しているインダストリアルやミュージック・コンクレート、フィールド・レコーディング、言ってしまえばフリーキーな電子音楽の再発見がそれだ。いま現在、少々落ち着いた感もあるが、それこそ、ベース・ミュージックをも巻き込み拡大していた。

 

本作はそうした動きをさらに飲み込んだ形で、強くテクノというアートフォームを意識し、そのDJプレイでもってひとつのジャンルを進化させてしまった作品と言えるだろう。 前半のコズミックな電子音の戯れ、それぞれのトラックが連鎖して結びつき、グルーヴが加速していく後半。冒頭の例えでいくならば、まるで進化していく機械生命体の進化のツリーをそのまま垣間見ているかのようだ。そのストーリーは、ドラマチックな興奮を絶えず提供する。DJカルチャーの本質のひとつ、自らのプレイとしてあぶり出す彼の現在、その話を訊こう。

 

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ーー今回の『Nuit Noire』は『On』がダンサブル、『Dream Into Dream』が実験的なもの、 このふたつの要素をバランス良く併せ持った作品なのかなと。

 

DJ NOBU:『Dream Into Dream』をリリースしたあとのリアクションで「いい」って言ってく る人もいれば「全然意味がわからない」と言う人もなかにはいるわけじゃないですか。そういう「(『Dream Into Dream』の)意味がわからない」という人たちを突き放して、 『Dream Into Dream』の先にあるようなものをやるというのは、それはそれでありだとは思ったんだけど、でもそれをCD化する必要はないのかなと。CDを出すこと自体が”拡げる”っていう行為……自分のプレイを知らなかった人たち、自分のプレイが好きじゃなかっ た人たちの手にも渡るように”拡げる”という作業でもあると思うんですよ。だから、そういったCDの存在意義を考えて、自分が普段DJでやっていることから、ダンス寄りのスタイルのなかで、それでいてパーソナルな表現の部分というのを素直に出せた感じかな。

 

 

ーー『Dream Into Dream』はたしかに拒絶反応がある可能性の作品だと思いましたけど、でもあれを聴いたことで、俺なんかはかなり聴く耳が広がったというか。例えばインダストリアルもののテクノ、実験的な電子音楽なんかの魅力を再発見したというか。

 

DJ NOBU:でしょ?(笑)

 

 

ーーうん。あ、「うん」とか言っちゃった(笑)。

 

DJ NOBU:ちょっと話はずれるかもしれないけど、いま話に出たからあえて突っ込むけど、例えばインダストリアルっていう言葉がいまひとり歩きしている気がして。

 

 

ーーと言いますと?

 

DJ NOBU:それっぽいものを「インダストリアル」という言葉で片付けて紹介されるアーティ ストとかがすごく多いと思ってて。それは自分のなかですごく嫌で。この前、友人がSNSで投稿してたんだけど、Adam XとAncient Methodsが〈AIR〉で出演したパーティーで体験したことに関しての話で。すべてが理解できたわけじゃないんだけど、そこではインダストリアル=生き方だというようなことを言ってて。そこにはすごくピンとくるところがあって。やっぱりインダストリアルって労働者とか、そういう人たちの環境から派生した表現だったり、行為、言葉だったりすると自分では思うので。Test Dept(注:1980年代 のUKのメタル・パーカッションを主体としたバンド。炭鉱労働者のストライキにも参加するなど左翼的活動でも知られる)っていたじゃん、あれをインダストリアルと呼ぶのか、 俺はわからないけど、ああいう音楽というか表現行為自体が俺のなかでインダストリアルなんですよ。Test Deptと聴いてるときに、ジャンルじゃなくて、表現の行為、音を出す行為自体がインダストリアルだって認識して。

 

 

ーーなるほど。

 

DJ NOBU:例えば、パーティーの告知文でMike Parkerを紹介するのに「インダストリアルの雄、来日」とか、レコード屋とかもインダストリアルじゃないものをインダストリアルってくくって紹介するとか、そういうことにすごく違和感を感じてて。ちょっと話はずれたけど、このミックスCDに関しては、インダストリアルって言葉だけが一人歩きしている気がするなかで、 テクノーーいま自分がこれだと思う、世界の現場で起っている事をやろうと。もちろん、テクノって言ってもアンテナをどこに張っているかで違って、例えば石野卓球さんがやっているものってテクノと言っても、俺がやっているものと全く違うものだと思うけど。 

 

 

ーーちなみに『Dream Into Dream』を出した故に、つながれた人たちってやっぱりいますか?

 

DJ NOBU:『Dream Into Dream』を出したが故に「この人はこういうことをするんだ」っていう理解を深めてくれた人はすごいいる。だけど、BeatportのチャートをそのままかけてるようなDJは全然わかってくれないだろうし。で、今回の『Nuit Noire』は、こうしたなかでバランス良くエレクトロニック・ミュージックの、しかもダンス寄りのものを紹介したつもり。さらに言えば『Dream Into Dream』の要素も含んだものだよね。今回のミックスは、そこからさらに拡げるっていう。

 

 

ーー起点としては『On』と『Dream Into Dream』の間というなんとなくの立ち位置があって、そこからいまNOBUさんがここ数年で見つけた、身につけた感覚で拡げていくと。

 

DJ NOBU:そうそう。

 

 

ーーでも、DJミックスによって耳の感覚が広がるっていうのは絶対にあると思いますね。

 

DJ NOBU:普段聴かないものも入ってるでしょ? 

 

 

ーーそうなんですよ。自分で聴いているものでも「これってこういう風に聴こえるんだ」っ ていうのがあって。そもそもDJカルチャーのおもしろさってそこだと思うんですが、そのDJカルチャーの本質的な部分ってそこに集約されると思ってて。『Dream Into Dream』とか、『Nuit Noire』もそれが詰まっているミックスだなと。

 

DJ NOBU:そう、そういう気づきがあるのが大事なんだよ。

 

 

ーー躍らせるっていうことももちろんエンターテインメントなんで大事ですけど、表現というところにフォーカスすると、それぞれのDJの持ってるさっき話に出た”アンテナ”を楽しむことだと思うので。

 

DJ NOBU:いろんな曲があって、楽しみ方っていうのはそれぞれだと思うけど「自分はこう楽しめると思う」というのを発信するのはすごい重要だと思う。ここ3年ぐらいで、海外の人たち、アーティストやDJともすごい繋がれるようになって自分がアウトプットできるものはなにかなって考えたときにこうなった。

 

 

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ーー改めて影響を受けた、刺激を受けたっていうアーティストとかものとかは

 

DJ NOBU:すぐ思いつくのはBee Maskかな。2年前の〈The Labyrinth〉で最初の出た1音を聴いたときに「違いすぎる」っていうか「すごすぎる」と思って。残念なのは〈The Labyrinth〉のなかにBee Maskが表現するような現場があるのに、それを楽しまない人もいる。あの流れのなかのBee Mask、そこもひっくるめて楽しめばいいのに。ダンス・ミュージックを何時間も聴いた後に、あの最高の環境で聴くBee Maskの意味とか、自分なりに理解していて。

 

 

ーーたぶん、活動としてはもっと長いですけど、DJで全国を回ったり、わりと表舞台での活動が本格化して10年ぐらい経ったと思うんですけど、自身のなかで変わったところってなんだと思いますか?

 

DJ NOBU:以前なら聴いた瞬間に拒絶していたようなものでも「なにを意図しているものなんだろう」って聴き続けられるようになった。それが好きであるとか、嫌いであるとか別として、自分が嫌いなものでも能動的に「なにを考えてこれをやっているのかな」というのは自分から理解する姿勢ができた。

 

 

ーーもうちょっと具体的な部分でいうと、デジタル、CDJ2000とUSBのストレージ、音源としてはデータでのDJが多くなってるじゃないですか? ヴァイナルのときと感覚が違うんじゃないかと思うんですけど、どうですか? いま、個人的に音楽配信に関わっているので非常に気になっていて。

 

DJ NOBU:デジタルの良さは、まずたくさん曲を管理できるっていうことだよね。やっぱりレコードだけだと一度に持ち運べる絶対量がデータに比べて減るし、いますごいお金もかかるし、ある程度選択肢が限定されてしまうものが、データの場合だとプレイの伸びしろがすごく増えるじゃん。デジタルのデータだと、たぶん5倍くらい増えていると思う。それで『Dream Into Dream』ができたと思ってて。

 

 

ーーヴァイナルだったら、やはり金銭的にも、現場用の四つ打ちの曲にどうしても買うセレクトがフォーカスしてしまう、でもデーターになったらもうちょっと実験的なものとかも掘れるようになったってことですか?

 

DJ NOBU:そうそう。それをまとめやすくなった。

 

 

ーーテクニカルな部分とかでの変化は?

 

DJ NOBU:レコードでしか出せないグルーヴって、もちろんいまでもあると思うんだけど、最初はデジタルっていうフォーマットを使うことによって、自分が納得するグルーヴがCDJでは作れなかった。それはすごく悩んだ。週に1~3回とか現場でDJをして、経験を積んでいってやっと納得するグルーヴがCDJでも出せるようになってきた。データは『On』のちょっと 前に手を出して、使いはじめて5~6年ぐらい経つけど。身体的な感覚、ミックスすると か身体に染み付いたものが違うから。身体感覚を自分になじませる作業っていうのが何年かかかって。でも、いま、身についてしまえば、(データを使いこなせることは)すごくいいなと。

 

 

ーーヴァイナルとデジタルの感覚は並列して使えるって感じですか、それともやっぱりそれぞれのセットは別々に?

 

DJ NOBU:いや、いまは並列して使えるよ。ヴァイナルとCDJ。馴染むまで時間がかかったけど。たぶん聴いてる人たちはあまり気づかないと思うんだけど、自分のなかで納得がいくかいかないかっていうフィーリング、なじませ方は違う。

 

 

ーーここ最近の現場でもBen UFOのバック2バックであったり、ハウシーなものであったり、このミックスCDに近いもの、あとはこの前のPhantasmagoriaのときみたいなスタイルまでかなり多岐に渡りますよね。全然違う頭使ってるって感じですか?

 

DJ NOBU:いや、そこは地続き。DJって人を踊らせるっていうのはもちろんありだけど、音楽的な表現として意識しているDJって実は日本は本当に少ないと思う。DJを長い間やってたら、表現としての意識に到達するところってあると思うんだけど、なぜかそうならない人も多い。みんなを楽しませるっていうのは大前提だけどね、そのなかでより深く掘り下げた表現とかそういうことを自分が目指してる。だから、それぞれの別のスタイルに発展していけるのかなと。海外のDJはやっぱりそういうことをできる人がたくさんいるし、そういう風にしていると思う。それが俺のなかではDJとして普通のことで。

 

 

ーーわりとミックスCDの取材って「いつものプレイで」とかで終わっちゃうけど、NOBUさんの場合は悩み含めて意識高いから話つきないですね。

 

DJ NOBU:悩むよ~、悩まない人がうらやましいと思うもん。そこから出てくる結果はそれぞれ個人の生き方なんだろうけど。

 

 

ーー海外、ヨーロッパは年に1~2回、アジア圏を入れると4~5回、1年行ってるじゃないですか? 海外のシーンで共感できる人たちは?

 

DJ NOBU:共感というかリスペクトだけど、やっぱりDonato Dozzyとか〈The Labyrinth〉に呼ばれているアーティストになっちゃうんだよね。Svreca、Peter Van Hoesen、あとはテクノ以外なら、DJスニフさんとか、楽器というかそういういうターンテーブリスト的な表現の人もすごいと思うし、そこを考えるとDJ Qbertもすごいし。あとは国内で言ったらビーンさん(Toshio Kajiwara)とかはリスペクトしてる。ターンテーブルっていうものをアートの表現として捉えている人というか。

 

 

ーー『Nuit Noire』は、中盤から後半に至るグルーヴ感がすごくて。単にグルーヴを並べるというよりも、各楽曲をパーツとかレイヤーとして重ねてグルーヴを生んでいくというか。

 

DJ NOBU:それが当たり前だと思ってるからね。

 

 

ーースケールの壮大なダブ・ミックスとサンプリングというか。

 

DJ NOBU:だってさ、「DJの意味ってなんだろう?」ってなるじゃん、人の曲をただかけるだけじゃ意味がないわけじゃん。素材をよりいっそうよく楽しませる人がDJだし、それは料理とかと一緒だと思うんだけど。素材の持っている良さ以上のものを引き出さないとDJって意味がないじゃん。

 

 

ーー前半はわりとアブストラクトで、後半ミニマルという感じへとグルーヴが変わっていく 感じだと思うんですが、結構そのなかでもSkarn(8曲目)の曲の使い方とかすごい衝撃的で。聴いてて「うわ」って声出しちゃいましたよ。

 

DJ NOBU:でも、この使い方しかなくない? 俺のなかでこういう使い方しかない(笑)。

 

 

ーー逆にいうと、普通は”使わない”じゃないですか。

 

DJ NOBU:たしかに、あんなかっこいい曲を他の人が使ってるの聴いたことない。あの空気の揺れというか、動きはたまらないわけよ。

 

 

ーーそこからミニマル・テクノになっていく感じが、すごいなと思って。すっと背筋が冷たくなる感じ、音楽聴いてて久々でしたよ。今回の制作方法は?

 

DJ NOBU:CDJでミックスした。

 

 

ーーおもしろいのがイタリア、スペインとかが多いですよね。ドイツとかよりも。

 

DJ NOBU:ああ、たしかにね。でも、それは無意識だよ。

 

 

ーースウェーデンのAbdulla Rashimの楽曲はリミックス入れると3曲フィーチャーですか。

 

DJ NOBU:さっきの話と一緒で、結構使いづらい曲だと思うんだけど、素材としてはすごくいいんだ。Rashimの曲だけでDJを1 Setできると思うぐらい。すごくいい素材を出してくれる。ここ2年ぐらいでぐっとよくなった。むしろ使いづらい曲になってるんだけど、使いこなせるとすごくいい。

 

 

ーーここに選ばれているというのは、基本はいつも使っているもの。

 

DJ NOBU:そこのコンセプトは”なにも意識せずに”だよね。でも、目の前に人がいないわけだから、自分が好きにDJをやるとこうなるっていうか。

 

 

ーーアナログのものってデータ化して使ったりしているんですか?

 

DJ NOBU:今作だとLory D(15曲目)とSenyawa(13曲目)はアナログをデータ化したものです。

 

 

ーー苦労したところは?

 

DJ NOBU:ない。だから、すぐにできちゃったんだよ。それでできたものが「これでいい!」って感じだったから。もちろん手抜きしたわけじゃないんだけど、すぐにできた。

 

 

ーーまぁ、それは普段、あれだけ悩んで突き詰めてるからでしょう。

 

DJ NOBU:そりゃそうだよ。普段からさ。

 

 

ーー当たり前のようにクオリティの高いものがいつでもプレイできると。気づきみたいな部分でいうと、NOBUさんのなかで聴いてほしいポイントとかあります?

 

DJ NOBU:うーん、10曲目から14曲目までは、ビート感がちょっと変わったものをうまく使った感じかな。それはあると思う。

 

 

ーーこのあたりは全然ダサい変なワールドもののサンプルとかないですけど、アフロ・サイケ感たしかにありますよね。

 

DJ NOBU:Oscar Mulero(14曲目)の曲とかは実はそこまで好きじゃないんだけど、Senyawaのこの曲のあとに持ってくることで光るっていうかさ。とにかくDJって、そういう光らせ方だよね。 もちろんそれを気づかない人もいるかもしれないけど、気づいてくれる人もいると思う。 さっきのSkarnもそうだけど、光らせることができたって、自信を持っていうことができるよね。

 

 

ーーフランス語のタイトルは?

 

DJ NOBU:ぶっちゃけ意味はないんだけど(笑)。

 

 

ーーちなみにですけどFuture Terrorも、13年とか続けてますけど、ご自身のなかで意味って変わってきてます?

 

NOBU :変わってきてるでしょ、全然違うよね。千葉発祥のものではあるけども、千葉のものっていうか、日本を代表するパーティのひとつになったと思うし。あとはCharles Cohenみたいな音楽を紹介するっていう意味が強くなってるのかも。で、でも、(Future Terrorを始めて間もない頃)ほとんど誰もやってない状態の時にTerrence Parkerを紹介したりっていうのもあったから、そこは変わってないか。

 

 

ーーいやー、そういえば前のFuture TerrorでみたCharles Cohenのライヴが感涙で、 そのあたりも気づきってことでNOBUさんに感謝したくて。

 

DJ DJ NOBU: すごい大事だよ、そういうの。だってさ、普段周りで見かけない、なんにも予備知識のなさそうな子たちがイベントに来て、その子達が、あのおじいちゃんのライヴ観て「かっこいい!」ってなっていて。そういうのがすごい大事じゃん。なにもわけわからなくても、そこに連れてきてなにかを感じてくれたら、こっちは最高なわけで。それをハナから「わからないやつらは相手にしない」みたいなのはよくないし、いろんな人が体験を共有できるっていうのはやっぱりいいことだと思うじゃないですか。

 

 

 

End of interview

 

 

リリース情報

 

 

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DJ NOBU『Nuit Noire』
Release Date : 2015.06.17
Cat No.: BITTA-10002
Label: Bitta
Price : ¥2,592円(税込)

 

トラックリスト

01. Dasha Rush – Lumiere Avant Midi
02. Eduardo De La Calle – The Demigod’s Control
03. AMBIQ – Toxic Underground (Tobias remix)
04. Unknown Artist – Euphorbia Susannae
05. Will & Florian – Sound Of Reptilians
06. D.Å.R.F.D.H.S. – Shoot! Rob!
07. Retina.it – Logos
08. Skarn – Revolver
09. Abdulla Rashim – Moral Blinds
10. Donato Dozzy – Il canto della maga Pt. 2
11. J&L – Ramayana Planet (Abdulla Rashim Remix)
12. Terrence Dixon – Emergency
13. Senyawa – Di Kala Suda (Replayed by Charles Cohen)
14. Oscar Mulero – Mentally Induced Action (Stanislav Tolkachev Remix)
15. Lory D – Acidspix
16. Alien Rain – Alienated 4A
17. Svreca – Mountain-Splitter
18. Abdulla Rashim – No God

Pioneer DJ

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