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Jaxx Madicine

INTERVIEW

Budding Groove: Jaxx Madicine

  • Text & Interview : Midori AoyamaTranslation : Ayami KageyamaPhoto : Ki Yuu

  • 2019.3.7

  • 2/1 追加
  • 2/1 追加

ミラノが生んだ奇跡のトリオ

イタリアはロンバルディア州の州都ミラノ。“ファッションの聖地”として世界中から多くのファッショニスタやデザイナー、そしてアートや文化の感度が高い人が集まるヨーロッパの主要都市。しかし、音楽となるとどうだろうか? かつて“イタロ・ハウス / ディスコ”という形で誘惑的なイタリアの音楽が日本にも入ってきたが、ことシーンで言うならば、イタリア、そしてミラノのダンスミュージック・シーンは今だに謎に包まれている印象だ。

 

しかし、近年は「Tunnel」、「Volt Club」、そして「Santeria」など海外から数々のトップアーティストを招聘するクラブやライヴハウスが増え、NTSやRed Light Radioに続くように、ここミラノでもローカルラジオ「Radio Raheem」が誕生。ミラノの外でも過去にSoichi Teradaがプレイした『Fat Fat Fat Festival』がヨーロッパの主要フェスに名を連ね、昨年はナポリ出身のデュオ、Nu Guienaがアルバムでスマッシュヒットを飛ばすなど、ミラノに限らずイタリア全土が熱を帯びている。

 

2017年の夏。僕はJaxx Madicineに会いにミラノを訪れた。ミラノに向かう前、ロンドンでとあるDJに「ミラノに一体何があるんだい?」と言われたのも印象的だった。そう、ヨーロッパのダンスミュージックシーンから見てもここは“何も無かった街”なのだ。だが、ローカルな雰囲気が漂う古い町並みに、ゴミだらけの地下鉄、モッズの象徴とも言えるイタリア産のスクーター “ベスパ”が整備されない公道を走っているこの雰囲気は間違いなくアンダーグラウンドの匂いを感じさせるし。何よりもJaxx Madicineの3人を始め、イタリアローカルアーティストの見ているヴィジョンは間違いなく広く、遠くを見据えている。Tubojazz、Parker Madicine、そしてVeez_Oの3人で結成されたトリオ、Jaxx Madicineは新人アーティストでありながら、それぞれが別のバックグラウンドで10年以上の活動を経て集まった言わば奇跡のプロジェクトなのだ。

 

CrackazatやHNNY、Lay-Far、Masaloなど次世代のハウスアーティストを次々輩出する〈Local Talk〉から突然のアルバムリリースは衝撃だったし、ハウスともディスコとも表現できない彼らの独特のサウンドはジャズやビートミュージックそしてクラシカルなNYハウス勢からも評価が高い。ソロ名義での活動も含め精力的にリリースを重ねる3人のポテンシャルに一目惚れして、2018年の来日ツアーや今回〈Eureka!〉からリリースされるEP『Astral Changes』の実現もごくごく自然な流れだった。

 

今回のインタヴューでは、トリオ結成やアルバムリリースの経緯と共に、3人それぞれのバックグラウンドや地元ミラノのシーンまで話の裾を伸ばしてみた。来日ツアーの合間を縫った小雨の渋谷で湧き上がる彼らの熱い想いを聞いた。

 

Jaxx Madicine

 

ーーまずはじめに、どのようにして3人が出会ったか、どういった経緯で「Jaxx Madicine」というプロジェクトがスタートしたのか教えてください。

 

Tommy(Turbojazz):はじめに僕とDiegoが地元のミラノで知り合ったんだ。その時Diegoはレーベルをやるっていう明確なアイデアがあって、音楽に対する共通のヴィジョンが僕と近かったから、メールで通じ合って、2014年に〈CT-HI Record〉をスタートしたのが最初。それまで僕は音楽の勉強をする為にNYに住んでて、2009〜10年くらいの頃にTurbojazz名義でイタリアの〈No More Hits〉っていうディスコエディットのレーベルでリリースしてたんだ。それからミラノに戻って一緒に曲を作ったりしたけど、それぞれTurbojazz、Parker Madicineで別々に曲を作ってて、たまにVeez_Oにもキーボードで参加してもらったりとかって感じかな。

 

Diego(Parker Madicine):レーベルのオーナーとして〈CT-HI〉をスタートさせたけど、2人で一緒に始めたようなものさ。出会って初日でTommyに「レーベルをやろうと思ってて」ってノリでスタートして、とにかく曲を作った。その時はまだ「Jazz Madicine」って名前で、最初の曲“Astrocaro”が生まれたんだ。

 

 

ーー以前から伺っていたんですが、Diegoは昔テクノ名義のプロデューサーでも活躍していたんですよね?

 

Diego:2002年に「Sandiego」って名義で活動していたんだ。UKの〈20:20 Vision〉やドイツの〈Trapez〉、最終的には2010年にCarl Craigのレーベル〈Planet E〉からもリリースしたね。多分イタリア人でリリースしたのは自分だけだから、このプロジェクトをとても誇りに思ってるよ。でも人生には季節ってものがあって、そのリリースの後に本業でやってたクラブのマネージメント業とかブッキングが忙しくなったんだ。当時やってたクラブは物凄い勢いがあって、年間で150以上のイベントをこなしてたからもう自分の音楽に集中する時間なんてこれっぽっちもなかったのさ。

 

 

ーー当時働いていたクラブではどんなアーティストがプレイしていたんですか?

 

Diego:パッと思いつく限り、いま活躍しているハウスやテクノのアーティストは全部やったよ。Theo ParrishやMoodymann、DixonはもちろんBooka ShadeとかCarl Craigも。Motor City Drum Ensembleも3回くらい呼んだな……。いま考えたらやりすぎって思うくらいの内容だったね。

 

Tommy僕もDiegoに出会う前からこのクラブはとんでもないことをやってるなって思ってたよ(笑)。

 

Diego:2〜3年くらいこの仕事に没頭して、音楽を作らない時期があったんだけど、少し落ち着いた頃に親友とNYに旅行に行ったんだ。そこで、改めて色んな刺激を受けて、今までと違って多彩な音楽を作ろうって決めたんだ。NYで見たコンテンポラリーアートが強く印象に残ってたからレーベルの名前も自分のバックグラウンドのヒップホップとかけて、「CT-HI(Contemporary Theories of Hip Hop Influencesの略)」にしたりね。同じ時期に、私のやっていたクラブでTommyが〈Brainfeeder〉のレーベルナイトをオーガナイズしてて、そこで出会ったんだ。一緒にNYに旅行してた親友とFabioが友達だったし、そこから一気にレーベルが加速したんだ。

 

Fabio(Veez_O):僕もそのDiegoの親友達と集まってヒップホップとジャズを掛け合わせたプロデュースをやってて、最終的にDiegoがTommyを紹介してくれて一緒に曲を作ることになったんだ。

 

Tommy当時の〈CT-HI〉は僕らの“遊び場”みたいなもんで、機材を持ち寄ってセッションしたり、ヴォーカリストを探してレコーディングしたり、お互いのスタジオに遊びにいったりしてね。

 

 

ーーそれで「Jazz Madicine」がスタートしたんですね。

 

Diego:そう! 最初は「Jazz Madicine」だったんだ(笑)。私とTommyの2人のプロジェクトとしてね。でも2人はミュージシャンではないから、楽曲に音楽性を持たせるのには、Fabioとの制作が鍵になったんだ。一緒にスタジオに籠って、あれこれやってるうちに凄い勢いで楽曲が完成していったんだ。それがそのまま「Jaxx Madicine」としてのアルバムにも繋がっていくのさ。

 

 

ーーデビューから間もないうちに、いきなりアルバムをリリースしたのにも驚きましたね。近年のアーティストであればEPやシングルを2〜3曲リリースしてから……だと思いますが、〈Local Talk〉でのリリースに行き着くまでにどんな流れがあったのでしょうか?

 

Tommy最初はとにかく何も考えずに曲を沢山作ったよ。夏のイタリアは誰も働いてないから、僕らも仕事そっちのけで曲作りに没頭して、アルバムにも収録されてる“Espresso”が完成したんだ。出来上がった時に2人で「もっと続けよう!!!」ってなって、Fabioも本格的に混ざって、ひと夏の間で15曲くらいのデモを一気に作ることができた。アルバムの制作の過程は本当に早かったね。

 

 

ーー最終的なアルバムの完成までにどれくらいの期間がかかったんでしょうか?

 

Fabio:多分4〜6ヶ月くらいじゃないかな?

 

Tommy制作に丸々4ヶ月、それ以外の細かい作業を入れてトータルで6ヶ月くらいだったと思うよ。

 

 

ーーそれはかなりのスピード感ですね。

 

Tommy同じ夏に、クロアチアで開催されている『Dimensions Festival』に遊びに行って、そこで〈Local Talk〉のオーナーでもあるMad Matsに会った。僕は彼の持ってるもう一つのレーベル〈GAMM〉からもリリースをしてたし、久しぶりに会って、色んな話をしてたんだ。そしたら、ふとした時にMatsが「〈Local Talk〉はEPもいいけど、もっとアルバムのリリースもやりたいと思ってる」って話を聞いて、ミラノに帰ってからよく考えて「もしかしたらこの夏作った楽曲をアルバムとしてリリースできるかもしれない」って思ったんだ。それでMatsにFacebookのメッセンジャーで、

Tommy「アルバムがあるんだけど、聴いてみない?」
Mad Mats「聴いてみたいな、送ってくれよ」
※アルバムを送る

Mad Mats「このアルバムってもうどこかとサインしたの?」

Tommy「まだしてないよ」

Mad Mats「じゃウチから出そう」

って感じで、制作して間も無く簡単にアルバムのリリースも決まったんだ。Matsはアルバムの前に1枚だけEPを出そうと提案してデモの中から3曲を選んだ。それが『Introducing The Jaxx』になって、残りの11曲がアルバム『Distant Classic』になったんだ。

 

 

ーーちょうどその直後にMatsが日本でツアーをしてて、Jaxx Madicineの曲をツアー中にたくさんかけてましたよ。その時は「全く聞いたことのない謎のアーティストが凄い曲を作ってる!」ってみんなが驚いた記憶があります。

 

Diego:それはMatsから聞いてなかったから嬉しいニュースだね。ってことは日本のオーディエンスの何人かはリリースする前から曲を聴いてたってことだ。面白いね。

 

 

 

ーーそれにアートワークも日本人の青山トキオを起用したのもすごく日本人として親近感が湧きましたね。トキオさんとの出会いはどういった経緯でしょうか?

 

Tommyもともと大学でファインアートを少し専攻していたから、絵を集めるのにも興味があったし、〈CT-HI〉のアートワークにも良いアーティストがいないか探しているところだった。もともとJ Dillaが好きで、トキオが彼の絵を書いてるのをインターネットを通して何度も見ていたんだ。それから、たまたまLefto(※ベルギー出身のプロデューサー / DJ)と会った時にトキオの話になって、「彼はとても良いヤツだから紹介するよ」と連絡先を教えてくれた。僕の中では彼は本当に偉大な画家だから、まさかこんなに気さくに繋がれると思ってなくて、最終的には〈Jazzy Sport〉のマサヤ(Masayafantasista)を通して正式にアルバムのアートワークをオファーしたよ。素晴らしいJaxx MadicineのEPとアルバムのアートワークを描いてくれたし、今はもう1枚〈CT-HI〉からリリースされる予定のVeez_Oのアルバムも彼が手がけてくれたんだ。

 

 

ーーアルバムの反響はどうでしたか? それぞれ別の名義で活動している時と違った感触がありましたか?

 

Tommy:ひとつとても驚いたのは、例えばTony Humphriesのようなアーティストが自身のTOP10チャートに僕らの楽曲を入れてくれたことだ。ソウルフルハウスの伝説的なアーティストに評価されるのが本当に難しい時代なのに、彼は僕らのプロダクションを理解してくれたんだ。それにLouie Vegaが、『Resident Advisor』のインタヴューのカバーアート使われたスタジオの写真でJaxx Madicineのアルバムを飾ってくれていたんだ。もちろん僕らも90年代〜2000年代前半のUSハウスシーンにも大きな影響を受けたけど、逆に彼らが僕らの楽曲をサポートしてくれるなんて奇妙な気分だ。

色々なジャンルのアーティストからフィードバックをもらえて本当に嬉しいね。例えば、2018年末にドイツの〈Dirt Crew〉からリリースした“Blue Bird”はテクノな要素もあるし、どんなジャンルにも精通できると思う。それこそDiegoはCarl Craigのレーベルから出しただけあって、そういうテイストのサウンドを表現することができる。クラシックなテイストを取り入れつつ、できる限りモダンなサウンドにしようと心掛けていきたいと思っているよ。

 

 

ーー日本でも単純に“ヨーロッパのサウンド”というだけでなく、Galaxy 2 Galaxyなどに代表される、デトロイトのサウンドと比較している声も目にしました。彼らはここ日本でも本当に人気ですし、特に日本とは深い繋がりがありますからね。

 

Diego:ワオ! それは本当に素晴らしいことだね。彼らがアルバムについて話していたらそれを直接聞きたかったよ(笑)。今は次のアルバムについての方向性を考えているところだったから、色んなジャンルの人からの意見は本当に貴重なんだ。それに、それぞれ違った音楽のバックグラウンドを持っていて、Tommyはブーロークンビーツやジャズ、私はヒップホップにテクノだったりとJaxx Madicineのプロダクションにも自然と色々なエレメントが混ざってると思う。

 

Tommy僕らそれぞれ違った音楽を聴いて育ったからからこそできることがあると思うよ。Jaxx Madicineとしてのゴールのひとつは、全ての音楽を取り込んで、かつそれを良いバランスで表現することだと思っているし、それを今楽しんでいるところだよ。

 

 

 

ーーGilles PetersonやMasters At Work、Body & SOUL、Underground Resistanceのような素晴らしいDJやアーティストが、80年代のアシッドジャズや90年代のNYハウスシーンに貢献していましたよね。一時期これらのサウンドは低迷していましたが、近年また復活しているように感じています。それこそ、Mad Matsも以前運営していたレーベル〈Raw Fusion〉から〈Local Talk〉へと生まれ変わって、そこから若く新しいアーティストが次々生まれています。Jaxx Madicineもその中の1組だと間違いなく感じていますが、自分たちで今のシーンをどう捉えていますか?

 

Tommy考えさせられる質問だよね。多分、今は二つのシーンがあると思っていて、ひとつはソーシャルメディアやインターネットを通して見えるエンターテインメントの世界。世の中のトレンドや動きに合わせて次々と変化していくよね。それこそ、クラブに関してはベストな状況と言えないけれど、その流れをうまく取り込んだりして成功している場所もあるし、それに対して理解もある。もうひとつは質問の通りさ、僕らが昔聴いて育ったアシッドジャズやNYハウス、それらのルーツを時代に合わせた形で継承していくスタイル。今はどちらも重要で必要だと思うんだ。僕らの音楽は決してトレンドに合った形でないかもしれないけれど、自分たちの信じている音楽を信じて長い旅を続けるしかないよね。だからそこで出会った同じ世代の新しい仲間たちの存在は本当に嬉しいし、自分たちのプロダクションにも間違いなく刺激になっているよ。

 

 

ーープロダクションの話になったので、その話もしましょう。具体的にどのように3人で制作に取り組んでいるんでしょうか?

 

Diego:全ての楽曲が同じプロセスとは限らないんだ。例えば、ひとつのサンプルを元に曲作りを始めたり、先にドラムパターンを組んでみたり、思いついたアイデアを少しだけ形にしてみるんだ。それをFabioに聴かせてメロディーを組み込んで……そうだ、これについては本人が直接話した方がいいね。とにかくこいつは本当にクレイジーで音楽オタクなんだよ。

 

 

ーーではFabioに聞きましょうか(笑)。制作の際に曲(楽譜)を書いたりもするんですか?

 

Fabio:基本はまずアドリブで思ったサウンドを弾いてみるのが多いね。それを2人に聴かせて、どんな方向性が良いか徐々に固めていくんだ。スタジオに大きなモジュラーシンセや、ヴィンテージのシンセ、サンプラー、それからローズピアノもあるから、それを組み合わせて作っているよ。

 

 

ー話を聞いているだけだとスタジオになんでも揃ってそうですね……。

 

Fabio:そうだね、自分たちのやりたいことはできるような環境だと思う。たまにTommyが鼻歌で歌った音をメロディーに起こすことだってあるよ。2人のアイデアに従ってピアノを動かすのも楽しいよね。もともとジャズピアニストをやってたから、頭の中にすでにいくつか構成はあるんだ。だから、思いついたコードを弾きながら、自分の引き出しにある展開を探っていけるけど、2人の突拍子もないアイデアで面白い展開ができることだってある。僕が驚くような展開だってことは、みんなも驚くに違いないってことだしね。

 

Tommyそれが皆で〈CT-HI〉を始めてから今までの制作になっているよ。

 

Fabio:いつも3人で色んな音楽をシェアしているし、それぞれが良い感じに成長しているのを実感しているよ。それに、3人で続けていると自然とスピードも早くなってくる。サウンドデザインは僕のスタジオで終えたあと、細かい音選びやノートの調整などはDiegoがやってくれるし、アレンジメントはNYで音楽を勉強したTommyが得意な領域だし。それぞれが得意なパートをこなすことで物凄いスピードで曲が完成するんだよ。

 

Diego:例えば、生粋のジャズミュージシャンとコラボしてダンスミュージックを作るのは本当に大変なんだ、彼らに“どうしてこのコードがいいのか?”や“なぜこの進行なのか”を説明するのが難しい。それはクラブサウンド特有のグルーヴだったり、間違ったコード進行だからこそ驚きが生まれることもあるからね。そういうイメージも3人で共有しながらやれるから、ストレスもほとんどないのさ。

 

 

ーーそれがJaxx Madicineと並行して、3人がそれぞれの名義でプロジェクトを進めている事にも良い影響をもたらしているかもしれませんね。

 

Diego:それは間違いないね。

 

 

 

ーー話は変わって、3人の地元であるミラノのシーンについても教えてください。5年前や10年前と比較してシーンの移り変わりなどはありましたか?

 

Tommy:今、ミラノでは同じ夜に4〜5組の大きいアーティストが毎週出てるから、シーン自体は悪くないと思うよ。でもアーティストの選曲やクラブの雰囲気作りに力を入れないで、ビッグネームだけを狙ったブッキングが中心になってきているから、中小規模のクラブが危機的状況になっているのは強く感じているね。これはヨーロッパの主要都市のどこでも当てはまることで、シーンにとっても大きなトピックスになってると思うよ。

 

 

ーーそれでもミラノには最近「Radio Raheem」のようなローカルラジオが誕生してますね。TommyやDiegoもよくプログラムに登場しますが、どのようにしてこのラジオがスタートしたんでしょうか? そしてミラノのシーンはここから何か恩恵を受けていますか?

 

Diego:Radio Raheemはミラノのナヴィリ地区に位置しているローカルラジオさ。ミラノの古い歴史を残した運河や建物に沿ったカフェやレストランがある美しいエリア。音楽のディレクションを担当している私を含め6人のメンバーで構成されていて、それぞれ映像作家や音楽メディアでの経験がある人、そしてバーのオーナーなど、多彩な人たちが集まっている。できた2年前の当時は、まさにロンドンのNTS RadioやアムステルダムのRed Light Radioのような存在がミラノに必要だったし、設立から2年でこのラジオは本当に大きくなってきている。でもイタリアでは行政や公的機関からこういう活動に対する援助が全くないし、すでに“壁”のようなものができているから皆が想像できるように運営には物凄い労力がかかったよ。

 

 

 

ーーそれでは、最後に3人の今後のプロジェクトについて教えてもらえますか?

 

Diego:今はDetroit Swindleのレーベル〈Heist Recordings〉から2枚目のソロEPが進行しているよ。それからハウスシーンで有名なとあるアーティスト一緒に制作もしている、まだ誰かは教えられないんだけど、それも楽しみにして欲しいな。春には自分名義のアルバムにも取り組もうと思っていて、よりエレクトロニックでアシッドな要素も入っていたり、もちろん私の好きな宇宙的な要素やソウルなエレメンツ、サンプリングなども織り交ぜて作ろうと考えているよ。

 

Fabioちょうど4月に自分のソロEPが〈CT-HI〉から出る予定さ。それからソロでのライブセットにも挑戦しようと思ってて、色んなアーティストとのプロダクションと並行して自分自身のリリースにも力を入れていくつもりさ。

 

Tommy僕はMad Matsのレーベル〈GAMM〉から新しいエディット『Food for Cats vol.3』がそろそろリリースされる予定だね。Matsとは夏に〈Local Talk〉で2枚目のEPも進行しているし、夏前にはブリストルのレーベル〈Boogie Cafe〉から4曲入りのEPも出る予定。それ以外にもいくつかリリースの予定があるし、個人的には2019年は良い年になる予感がするよ。

 

 

 

 


 

With the theme of “Quality house Music Never Betray”, Eureka! strives to provide the supreme taste in House music. Our 4th release is by Milan-based trio Jaxx Madicine, made up of artists Turbojazz, Parker Madicine and the talented and mysterious young jazz keyboardist ‘Veez_0’ who have released their full album ‘Distant Classic’ from Local Talk in 2017.

 

“Quality House Music Never Betray”をテーマに、良質なハウスミュージックを展開する〈Eureka!〉。2019年初作となる4枚目のリリースは17年に〈Local Talk〉からアルバム『Distant Classic』をリリースしたTurbojazz、Parker Madicine、Veez_oによるミラノ出身のスペ シャルトリオJaxx MadicineによるEP。 スペイシーなイントロで始まり、急降下するブレイクダウンから爆発的なサウンドが展開 するリードトラック“Astral Changes”を筆頭に、重心の低いキックとVeez_oの個性的 なシンセソロが光る“Ten Thousand Fingers”、そして美しいピアノから壮大な宇宙の世界を感じさせる“God of Water”の3曲を収録。3人の個性が見事に融合しジャジーでアーバンなシンセワークを軸にしたフューチャリス ティックなサウンドは現代の「Galaxy 2 Galaxy」を彷彿とさせる抜群の内容。

 

※アートワークはイラストレーターの朝倉 弘平(Kouhei Sakura)www.asakurakouhei.com/

 

 

Jaxx Madicine

『Astral Changes』

Jaxx Madicine - Astral Changes

 

Release date: 2019/3/8

Label: Eureka!

Cat no.: ERK004

Distribution: All Ears

 

Order here: https://eureka-tokyo.bandcamp.com/album/astral-changes

 

Tracklist:

1. Astral Changes

2. Ten Thousand Fingers

3. God of Water

 

 

Pioneer DJ

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