Between the Studio and Booth: Delta Funktionen
Text & Interview : mu”he (FUSION)Edit : Hiromi Matsubara (HigherFrequency)
2019.6.26
“DJ、プロデューサー、レーベルオーナー”の三角関係
北は大西洋の縁海にあたる北海が広がり、西はアイセル湖に面する、オランダの北部に位置する国内最大の州、フリースラント(Friesland)。その州都であるレーワルデンは工業的にも文化的にも盛んで、歴史を感じさせる街並みには趣があり、“水の国”とも呼ばれるオランダらしく、街中には運河が走る。Delta FunktionenことNiels Luinenburgは、そんな静穏で豊かな土地で生まれ育ち、レーワルデンのレコードショップで働いていた時にオランダの名門レーベル〈Delsin〉傘下の〈Ann Aimee〉からのデビューを果たしてから、10年以上に渡って多彩な活動を見せ、最先端のテクノヘッズから熱い支持を受け続けている。
Luinenburgはデビュー以来、プロデューサーとしてEPとアルバムのリリースをコンスタントに続けてきた。と同時に、DJとしては、アムステルダムのTrouwとShelterでのレジデントを経て、今やベルリンのTresorで自身のレジデントパーティーを持ちながら、Fabric、Concrete、Shelter、Elsewhereなど世界中の名門クラブからのラヴコールに応えるべく各地を駆け巡っている。そして2014年からは、地元のプロデューサーを紹介するためのレーベル〈Radio Matrix〉を主宰/運営しており、A&Rとレーベルオーナーとしての頭脳も働かせながら、忙しい日々を過ごしている。
そしてその多面性は、“エレクトロ・サウンド”と表現するだけでは少し味気なく感じてしまうLuinenburgのスタイルにも見事に映し出されている。オンラインでも、彼のDJプレイを聴けばよく分かる。例えば、2017年にアムステルダムで開催された『DGTL Festival』の映像では、テクノ、エレクトロ、ビートミュージック、ブレークビーツ、IDM、時にはオールドスクールなアシッド・トラックなどを縦横無尽に行き来して、着実にフロアをロックしている様子が伺える。自分のTシャツの裾でレコードを拭い、タバコを加えながら大胆にミキシングしていく姿は、凛々しさ溢れるものもある。そして時折、DJをしながらスタッフと会話をしたり、観客とコミュニケーションを取ったりするなど余裕の顔も見せている。しかし、その中で観客を最も盛り上げているのは彼のトラックだったりする。
私がDelta Funktionenの楽曲を知ったのは、2013年に〈Delsin〉からリリースされたEP『Sun Storm』のヴァイナルを手に取った時だった。エレクトロ・サウンドに力強いキックとグルーヴィーなベースラインが特徴的なトラックで、BlawanとPariahのユニット ── Karennによるリミックスも収録されていた。当時、ミニマルテクノの系譜にあるテクノが人気だった中で、彼の作品は流行りとは全く別のアプローチを試みていて存在感のあるEPだった。そんな彼の再来日を、6月28日にVENTで開催する私たちの最初のパーティー『FUSION』で迎えることができるのは、とても光栄に感じるし、4年振りとなる日本でどんなパフォーマンスを披露してくれるのか非常に楽しみだ。
来日に先駆けて行なったこのインタヴューでは、「DJ」「プロデューサー」「レーベルオーナー」というそれぞれの顔が、Delta Funktionenの長年のキャリアを通じてどのように絡み合い、関係し合っているのかに迫っている。20項を越える質問数にも、ひとつひとつ丁寧に応えてくれる真面目さの中に、ちらほらユーモアが滲むのが微笑ましい。彼の音楽への姿勢は利益的なものとは掛け離れていて、根底にはシーンや今まで関わってきた人に貢献したいという強い想いがあることを理解できる内容になっている。
──まず、あなたが音楽に打ち込むようになったきっかけを教えてください。あなたは今では10年以上のキャリアを持つDJ/プロデューサーとして知られていますが、最初に始めたのはDJでしたか? プロデュースでしたか?
Delta Funktionen:プロデュースから始めたよ。でも同時期に、時々コンピューターとソフトウェアを使って曲をミックスしていたね。特別なことはしていなかったけど、気に入ったトラックをレコーディングするためにやっていたよ。本格的にDJを始めることになったのは、2008年に初めてリリースした後だね。でも僕はいつもDJミックスでどんなストーリーを作るかで頭が一杯で、それを考えるだけで若い時に多くの時間を費やしたよ。なるべく奇妙な組み合わせで、クレイジーに上手く混ざるものを試していたんだ。
──その当時に、特に影響を受けたアーティスト、もしくは憧れていたアーティストはどのような人たちでしたか?
Delta Funktionen:まず言えるのは、僕はほとんど全ての種類のエレクトロニックミュージックに強い関心を持っているということだ。本当に好きではないトランスや安いグルーヴを除いてね。バーミンガム、デトロイト、ベルリンのテクノはもちろん大好きだよ。それぞれの分野に素晴らしいものが沢山あって、僕はいつも意外性のある曲を見つけることを使命としていたんだ。特定のサウンドで知られているプロデューサーが手掛けた特別なトラックは僕もお勧めをするけど、僕はエレクトロ、ハウス、IDM、そしてディスコの影響も強く受けていて、音楽に関してはオープンマインドでいるよ。興味のある分野を絞り込むのは好きではないしね。
──レコードショップで働いていたのはいつ頃だったんですか? DJやプロデュースを始める前ですか?
Delta Funktionen:2006年から2011年の間に働いていたから、全てが同じ時期だったね。
──プロフェッショナルのDJ/プロデューサーになることを決意したタイミング、ターニングポイントになったのはいつでしたか?
Delta Funktionen:〈Ann Aimee〉から最初のリリースをした後すぐに、海外でのDJのオファーが増えて。それで、ほぼ毎週末、アムステルダムの空港へ電車で行かなければいけなくなったんだ。空港までドア・トゥ・ドアで4時間。その時に、“これを今後何年もやらないといけないのかも”と気付いてしまったんだ(笑)。それで2011年にベルリンに引っ越して、仕事は段々とプロフェッショナルになっていったよ。
──あなたのスタジオ環境について伺って行きたいのですが、まずプロデュースを始めた時は、ソフトウェアとハードウェアのどちらを使っていましたか?
Delta Funktionen:最初はソフトウェアから始めた。当時はハードウェアについては考えてなかったんだよね。もちろんTR-808、TR-909とTB-303が何であるか知っていたけど、その時僕は14歳だったから、ハードウェアへ費やすお金も興味も無かったんだ。少し後に、21歳の頃ぐらいから小さい機材を買うことから始めたよ。
──最初に買ったハードウェアは何だったんですか?
Delta Funktionen:〈YAMAHA〉のTX81Zだよ。かなり強力なサウンドの安いFMモジュールだった。コードを弾いた時にMaurizio(※Mark ErnestusとMoritz von Oswaldによるユニット)のダブコードに変化するLately Bassプリセットで有名だね。とてもユニークだよ。12bitマシンだったと思う。
──その機材は今も持っていますか?
Delta Funktionen:最近、自分のスタジオを片付けていた時に売ってしまったよ。僕は機材に対して感情的な愛着を持っていないんだ。あくまで機械であって、僕は交換可能なものだと考えているからね。市場がある限り、新しい機械は常に開発されるしさ。TX81Zは、その当時僕が手に入れられる範囲の機材の中で手頃だっただけで、異なる方法でプロデュースすることを学ぶのに必要だったんだ。本当に好きな機材を見つけることは、いつも壮大な旅のようだよね。そして好みもまた、時間と共に常に変化していくと感じているよ。
──では現在のスタジオのセットアップを教えてください。現在のスタジオの中で特に気に入って多用している機材は何ですか?
Delta Funktionen:最近はまたソフトウェアで曲作りをしているよ。僕自身はそれを「チェーン」と呼んでいるんだけど、そのルートを通して音を送り出すのが好きなんだ。それは基本的に、フィルターやコンプレッサーと他のエフェクトを通してPCからの全ての音をルーティンして、繋げているエフェクトも互いにルーティンすることができる内部パッチベイのようなものだね。非常に直感的で、沢山のサウンドオプションを与えることができるんだ。ハードウェアベースのプロジェクトをいくつか行った後に、ソフトウェアで作業していた時の気持ちを忘れかけていたんだけど。最近のデジタルドメインはサウンドデザインの可能性が非常に豊富で、「チェーン」をやり始めたのは2018年からかな。あと〈Abelton〉のMax for Liveを使うのも好きだよ。来年の僕の計画はプログラミング面にもっと打ち込むことかな。
──2018年に〈MORD〉からリリースしたEP『Space Race』では、どんなインスピレーションの元で制作を行ったんですか? ちなみにこの作品で使用した機材は何ですか?
Delta Funktionen:『Space Race』のトラックは、僕が運営しているレーベル〈Radio Matrix〉から2017年にリリースしたアルバム『Junior High School Excursion』と同じ時期に制作したんだ。アルバムはあまり注目されていなかったけど、『Space Race』のサウンドはアルバムと類似している。〈Elektron〉の機材、〈Dreadbox〉のErebus、そして〈Roland〉のαJUNO-1を沢山使ったよ。2015年に〈Radio Matrix〉からリリースした憂鬱でノスタルジックなアルバム『Wasteland』を制作した後に、再びエレクトロを織り交ぜて、もっとタフなテクノをやりたかったんだ。『Wasteland』はアナログ機材を使って、僕が長い間やりたかったことが詰まっている。一方で、『Junior High School Excursion』と『Space Race』では、ハードウェアとソフトウェアの融合を目指していた。僕はプロジェクト毎に道具を選んで、特定の期間中に経験したサウンドと感情によってプロジェクトの概念を見つけるのが好きなんだ。
──プロデュースにおいて「これがDelta Funktionenのオリジナル」とあなた自身が自信を持って言える部分は何ですか?
Delta Funktionen:僕は常に自分のサウンドを少し変える傾向がある。さっき話したように、プロジェクト毎にセッティングを変えるのが好きなんだ。フレッシュな気持ちを忘れないように、頭を少し働かせるために、時々自分自身を教育するのが好きだね。そして変わった音とヘヴィーなビートが好き。とても細かなエディットと小さなブレイクを組み合わせたりもするね。ちょっとオタクなところもあるし、ちょっと憂鬱感じもするかな? テクノ、エレクトロ、アンビエント、歪な感じとかが好きなんだ。多少のサプライズと、時にはユニークな要素を展開させたりね。あとほとんどの場合、僕のキックは大き過ぎるかな(笑)。
──制作やセットアップにおいて、特に刺激を受ける同世代のアーティストはいますか?
Delta Funktionen:刺激ね……。分からないけど、僕にとって最も刺激的な要因を挙げるなら、常に他のアーティストがどんな風にディスコグラフィーを構築して、彼らがキャリアの中でどういうフェーズを通過するのかを見ることだね。それは僕にとって良い刺激を与えてくれているかな。他のプロデューサーのサウンドや構造を分析することは、僕にとってそれほど興味深いことではない。他人に影響されず、むしろ僕自身の選択をしているよ。
──スタジオの環境や居心地を良くするために、こだわっているポイントはありますか?
Delta Funktionen:自分でチルすること、隣人にストレスをかけないこと、好きな植物があることかな。それ以外は快適かどうかを感じる要素は特に無いね。
──もし制作に行き詰まった時はどのように対処するんですか?
Delta Funktionen:ただ手を止めて、今日は制作に向かない日かもしれないということを受け入れるね。何か他のことをしたり、少し走ったり、フットボールをしたり、くだらないテレビ番組を見たり、それに飽きたら新しい物事を始めるんだ。毎日制作する必要はない。数ヶ月間何もしないでスタジオに戻って、その期間に得たことを表現したりしても問題ないからね。
──あなたの中で、DJとプロデューサーそれぞれの活動はどのように影響し合っているんですか? DJとしてツアーを行うこともリフレッシュやフィードバックになっているんでしょうか?
Delta Funktionen:DJとプロデュースは2つの別々のアートフォームだと思っているよ。スタジオでは、ある期間の自分の気持ちを表現していて、サウンドも時と共に変化する。DJは“その瞬間”のことだ。それは、いま込み上がってくるものと、その時に実際に感じたフレッシュなものから成っているんだよ。あと僕はセットの後にリフレッシュしたということは特に感じないよ。リスナーが盛り上がってくれたら、確かにそれは継続するための気持ちやエナジーを与えてくれるし、彼らがあまりノっていなければ、多分少しモチベーションが下がるね。まぁ、そういうものだよ。10年以上やってきたら、“自分の期待通りにいかなかった夜にどう対処すれば良いのか”ということと、“毎晩自分の人生の最高の夜にできるわけではない”というバランスと、それを受け入れることについて学ぶよ。
──DJをする際にブースに入る前のルーティーンはありますか?
Delta Funktionen:あまり無いな。ショーの数時間前に会場を見て、セットアップを見て、ヴェニューの感じを確かめて、サウンドシステムをチェックして、スタッフと会話するくらい。そうするだけでも僕の気分は高まる。世界を旅して10年経っても、ホテルの部屋に座って、ショーの時間まで待つのは好きではないね。ひとりの時間も大事だけど、その逆もまた然りだと思うよ。
──あなたが今まで重要だと考えてきた、DJのテクニックを向上させるコツを教えてください。
Delta Funktionen:うーん……それは全て、才能と経験によるものだと僕は信じているよ。誰もが2つのトラックをミックスすることができるけど、本物の才能のある人は2つ、または3つ、または4つのトラックを実際に組み合わせる方法を知っている。これを訓練することはできない。単純に才能と良い耳を持っているからできるんだ。そして、それができる偉大なDJたちは他の人たちと一線を画している。あとスキルも重要だと思うけれど、もちろん沢山練習することだね。色んなことにおいて、理解は経験によってのみ可能になるんだ。
──ベルリンに拠点を移してからはツアーDJとしての活動をしながらTresorのレジデントDJをしていますが、いつかは地元に戻りたいと考える時もありますか?
Delta Funktionen:いつか僕のルーツに戻るつもりだよ。僕の出身地はオランダのフリースラント(※Friesland、オランダ北部の州)なんだけど、僕たちは故郷をとても誇りに思っているんだ。フリースラントの人たちは自分たちの地域のことを高く評価している傾向があるね。だけどかなり長い間離れていたから、僕はいま完全に新しい目で故郷を見ているよ。あの美しさと長閑さは素晴らしいから、いつかは戻ろうと思っている。最近はよく旅行でベルリンとサンクトペテルブルクの間で過ごしているよ。
──日本でもベルリンはテクノミュージックの中心地として知られているんですが、現在のベルリンのクラブシーンはあなたから見ていかがでしょう。注目すべきパーティーや、訪れるべきクラブはありますか?
Delta Funktionen:僕は自分が良いツアーガイドではないと思うんだけどね(笑)。最近は出掛ける時間があまり無いし、ベルリンの状況は常に変わっているしさ。でも、多様性に溢れているということは言えるね。素晴らしいラインナップが揃っているよ。あとTresorでの僕のパーティー『Let’s Watch UFO』はかなり成功していて、エレクトロとテクノの、よりディープで実験的なシーンを求めて大勢の人が集まっているんだ。
──あなたが運営しているレーベル〈Radio Matrix〉は今年で5周年ですよね。設立したきっかけは何だったのでしょうか?
Delta Funktionen:自分自身と僕の友人のためにフリースラントでレーベルを始めたいと思ったのがきっかけだね。VC-118A、Area 40、Bodem、Caron、Conforce、そして僕の元メンターであるDave MillerとDamian Keaneのような人たちは皆、豊かな才能を持っている。僕らは自分たちのためのレーベルを必要としていて、他人のレーベルからリリースするのではなくて、自分たちで何かに貢献したいと感じたんだ。残念ながら、全員が一定の成果を上げられるわけではないから、状況は年々少しずつ変わっていった。これまで出会った人たちや、一緒にクールな時間を過ごした人たち、そして彼らの音楽を掘り下げる人たちをレーベルに迎えたいと思っていたんだけど、最近はレコードセールスが大幅に減少したからレーベルの活動が減速してしまったね。
だから実際に知名度が無く、僕のレーベルでデビューしたようなアーティストたちの曲をリリースすることに僕は多くのリスクを負っているんだ。つまり、それが僕がレーベルを運営する理由。僕はPRに多くのお金を費やすのは好きではなくて、それは僕は無鉄砲だと感じるんだ。僕が出したレコードの中には、PR無しで1日で完売したものもあるからね。作品は全てクールだし、一緒に仕事をしている人たちも好きだから、それほど苦ではない。だけどレーベルを運営するためには、それだけで多くの時間がかかるんだ。僕は最近十分に時間を取れていないから、今のところは12インチのリリースを積極的にしていて、色んなことに気を配るための十分な時間がある時にセレクトをしているよ。急いでもいないしね。僕はボスだから、いつ、どのようにして自分が何をリリースしたいのかを決めることができるし。
──時間をかけて選んでいくという行為、その思考活動としては、A&RとDJは近いような気もするのですが、いかがでしょうか?
Delta Funktionen:いいや、違う。A&Rとしては、自分が一緒に仕事をしていくアーティストの個人的な成長も見なければならないと思うけど、 DJでは僕が好きな音楽をプレイするだけでいいからね。
──あなた自身、もしくはレーベルの直近の活動について教えてください。
Delta Funktionen:この12ヶ月間は、スタジオでVC-118Aと多くの時間を費やして、山ほど音楽を作ったよ。前回のリリースとは大きく異なるね。彼はフィンランドのヘルシンキに住んでいて、僕はベルリンにいるから、僕たちはこの仕事をするためにかなりの時間をかけたよ。これまでに5回、一緒にスタジオセッションをしたと思う。つまり、お互いに会うために渡航して、時には彼または僕のスタジオで2週間続けて過ごすこともあった。ほぼ眠らずに、ただ制作して学ぶんだ。いままでのところ、本当に素晴らしい時間だったね。そして僕たちのセッションはどんどん良くなっていっているよ。僕がこの質問に答えている間にも、僕らのアルバムとEPになる予定のトラックの最終ミックスダウンに着手しているよ。
あとは、いま僕のガールフレンドのNapirellyとも一緒に制作をしているんだ。何度かスタジオセッションをやって、一緒に作業して、普段とは別のワークフローを作成して、とても良かったよ。彼女はドラムが好きで、とても良い音楽的な耳を持っているんだよね。僕は長年かけて得た知識を彼女に伝えることができるし、僕も彼女から非常に新しい方法を学ぶことができるんだ。
あと〈Radio Matrix〉のために素晴らしいデモをいくつか集めたよ。この先のリリースのために、いま考えているビジネスモデルがどのように映るのか見通す必要がある。オーダー形式でレコードとデジタルのみのリリースを行っていく予定で、面白い選択肢のように思えるけど、もう少し深く掘り下げる必要があるね。でも、まずはこのアルバムを完成させるよ!
──前回の来日は、2015年の『MNML SSG』でしたね。その時のパーティーについて印象的だったことを教えてください。
Delta Funktionen:あぁそうだったね! プレイする日の夜遅くに到着したことは覚えているけど、どのくらい滞在したか思い出せないな……。多分、2日間はいたかな? Erik Van Den Broekのレコードを買ったのは覚えているよ。見つけて本当に驚いたんだ。彼は僕のお気に入りのオランダ人プロデューサーのひとりだから、彼のレコードと彼の全ての変名をチェックしてみて欲しいな!
──では最後に、今回は約4年振りの来日となりますが、あなたのプレイを見に来る日本のファンにメッセージをいただけますか?
Delta Funktionen:未知の音楽体験のために、お気に入りのダンスシューズを履いて来てね。踊らずにはいられなくなるから!
End of Interview
Delta Funktionen at Fusion
Date: 2019/6/28 (Sat)
Venue: VENT
Open: 23:00
ADV: ¥2500
[ADV ticket outlet: RA]
FB discount: ¥3000
[FB event page: https://www.facebook.com/events/2348116385466282/]
Door : ¥3500
Line up:
[ROOM1]
Delta Funktionen
Gonno (WC / International Feel Recordings)
mu”he (FUSION / ELEPHANT)
Kai Galactic (FUSION / DAYBREAK)
LIGHTING: MACHIDA (LSW)
[ROOM2]
DAIZEN
QSS (UrbanWorks)
YUTA Ogura (Neuron/LowTechCircus)
Ayana JJ
SAYA SATURN (Banter)
「Delsinの主力アーティストにして今ではTresorのレジデントを務める超絶技巧派アクトDelta Funktionen」
テクノの聖地ベルリンにおける、超名門クラブTresorのレジデントを務めるまでになったDelta Funktionenが6月28日のVENTで開催される新パーティーFUSIONにて初登場!テクノ、エレクトロ、ハウス、ゲットーサウンドを混ぜ合わせたシネマティックな音楽的体験をぜひ味わってほしい!
生々しくエッジの聞いたアプローチの作品にも定評があり、3枚のフルアルバムといくつかのEPをリリースしてきた。ハードウェア機材にこだわり、SF映画のイメージと政治的な空気感とコンセプチュアルな背景を組み合わせ、プロジェクトごとに数台の機材にフォーカスすることで、作品ごとに見事な進化を見せてきたのだ。初期の作品はDelsinからリリースされてきたが、最近の作品は自身のレーベルであるRadio Matrixからリリースしている。
国内からは、次世代ハウス/テクノを代表する旗手としてアシッドかつメロディック、幅広くストーリー性溢れるプレイで国内外からラブコールが絶えないGONNOも登場!さらには新パーティーFUSIONを立ち上げたオーガナイザーでもあるmu”heとKai GalacticがROOM1に出演する。
Resident AdvisorによるBoiler Roomでのライブプロジェクトにも選出されなど優れた技術を持ち、異なるコンセプトとアートワークを用ることで作品ごとにアイデンティティを持たせ、唯一無二の存在感を示しているDelta Funktionen。4年ぶりとなる来日公演でその世界観を体験してほしい!
More info: VENT
http://vent-tokyo.net/schedule/delta-funktionen/
※VENTでは、20歳未満の方や、写真付身分証明書をお持ちでない方のご入場はお断りさせて頂いております。ご来場の際は、必ず写真付身分証明書をお持ち下さいます様、宜しくお願い致します。尚、サンダル類でのご入場はお断りさせていただきます。予めご了承下さい。
※Must be 20 or over with Photo ID to enter. Also, sandals are not accepted in any case. Thank you for your cooperation.