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HOW TO rekordbox Vol.1 & 2

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HOW TO rekordbox Vol.1 & 2

  • Text : Hiromi MatsubaraVideo : Shotaro Miyajima

  • 2020.4.30

  • 2/1 追加
  • 2/1 追加

動画で見るrekordboxの基本的な使い方

「rekordbox」──── DJをしている方であれば、一度はこの名前を目にしたこと、もしくは耳にしたことがあるでしょう。すでにUSBを使ってDJをしている方でも「rekordboxを使ってみたいけど、具体的に何ができるのか分からない」や「機能がいっぱいで使い切れているのか分からない」という方も多いと思います。

rekordboxは言わば、デジタル音楽ファイルの管理を効率的かつ直感的に行うDJ向けの無料のソフトウェア/アプリケーション。高精度の楽曲解析を使うことで正確なBPMやキーを把握することができ、楽曲の特徴や展開を細かく波形で見て、直感的に把握することを可能にします。それだけでなく、あらかじめCUE(頭出し)の位置や楽曲再生中にループさせる部分を設定したり、プレイリストの作成や演奏履歴の閲覧、相性の良い楽曲を登録したりすることで、CDJやDJコントローラーを使ったDJプレイの効率を上げるサポートをしてくれます。これからDJを本格的に始めようと思っている方にもお勧めです。

 

使い方は十人十色。模範的な使い方もあるようで無いです。基礎操作を覚えたら、自分の目指すDJパフォーマンス/DJスタイルに合った使い方をすぐに見つけることができると思います。まだPCにrekordboxが入っていない方は、まずこちらからインストールをしていただいて、すでにPCに入っている方は立ち上げていただいて、画面と見比べながら、こちらの動画をご覧ください。

 

 

 

初心者でもすぐに使えるrekorodboxの便利機能

PART 01
ファイル/フォルダからインポート & 曲情報の見方と編集
rekeordboxを立ち上げたら、まずはPC内の音楽ファイルを“コレクション”にインポートすることから始めます。PC内の全ての音楽ファイルもしくはフォルダは“エクスプローラ”から探すことができます。あらかじめiTunesのライブラリに追加しているファイルであれば、“iTunes”の欄にある“すべての楽曲”から探すこともできます。インポートしたい楽曲を見つけたら、選択し、右クリック表示のメニューにある“コレクションにインポート”で追加しましょう。一度にたくさんのフォルダを追加したい場合は、ローカルからrekordboxにドラッグ&ドロップでインポートする方法もあります。
PART 02
SYNC MANAGERを使ったiTunesからのインポート
あらかじめiTunesのライブラリで作ったプレイリストに入っている楽曲をrekordboxの“コレクション”にインポートしたい場合は、rekordbox画面左下の“SYNC MANAGER”を使うと便利です。“SYNC MANAGER”を開いて、“iTunesプレイリストを同期する”にチェックを入れた後に、rekordboxに追加したいiTunesプレイリストにチェックを入れて矢印をクリックすれば、“コレクション”にインポートされます。rekordboxで同期したiTunesプレイリストは、“iTunes”の欄にある“プレイリスト”から確認することができます。
PART 03
楽曲解析の設定
音楽ファイルを“コレクション”にインポートしたら、rekordboxの醍醐味である楽曲解析をしましょう。デフォルトでは自動解析が無効になっているので、任意で選んだ楽曲だけを楽曲解析することができます。環境設定のメニューにある“解析”の中の“自動解析”を“有効”にすることで、“コレクション”内の未解析の楽曲が全て解析され、以後は“コレクション”にインポートした際にrekordboxが自動で楽曲解析を行ってくれます。
PART 04
rekordboxの基礎的な環境設定と表示設定
環境設定では、楽曲解析に関して以外にもrekordboxの様々な設定を変更することができます。環境設定のメニューにある、“表示”では動画のように波形の色やサイズなど表示画面の細かな変更を、“オーディオ”ではPC上での出力などについての変更を、“解析”では楽曲解析のBPM範囲やキーなどについての変更を、“CDJ & デバイス”では楽曲をエクスポートしたUSBとそのUSBをCDJに接続した際の設定を、“キーボード”ではショートカットキーの設定を、“詳細”ではrekordboxと同期しているiTunesやデータベースの詳細設定を、“ライセンス”では有料版のアクティべートをすることができます。
PART 05
GRIDの設定
楽曲解析が完了すると、波形のビート部分に沿って小節と拍を示すグリッドが表示されます。しかし稀に、楽曲解析を行ってもグリッドが楽曲のビートとズレてしまうことがあるので、この場合は手動で修正/調整をする必要があります。グリッドの修正/調整は波形表示部の下にある“GRID”から行うことができます。“GRID”では、BPM数値をキーボードで打ち込んで直したり、グリッドの位置を左右にズラしたり、グリッドの間隔(=小節の間隔)を広げたり狭めたり、BPMの設定値を2倍にしたり半分にしたり、様々な方法で自分好みに修正/調整することができます。
PART 06
MEMORY CUEとMEMORY CUE LOOPの設定、アクティヴループ
GRIDを設定した波形上で“CUE”を設定した後、波形表示部の下にある“GRID”内のメニューにある“MEOMORY”を押すと、“CUE”の設定位置が“MEMORY CUE”として記録されます。また“GRID”内のメニューにあるループボタンでビートループを設定して“MEOMORY”を押すと、“MEMORY CUE LOOP”として記録されます。“MEMORY CUE”と“MEMORY CUE LOOP”の設定時間は、画面右上の情報パネルに表示されます。情報パネルの時間表示をクリックすると、コメントを入力することもでき、入力したコメントはCDJ(※2000NXS2のみ)で表示されます。
PART 07
HOT CUEとHOT CUE LOOPの設定
波形表示部の下にある“CUE/LOOP”のメニューに並んでいる“A”〜“H”を押すと、波形上に“HOT CUE”を設定することができます。“HOT CUE”が設定されると、押したアルファベットと同じアルファベットが波形上に緑色のアイコンで表示されます。“GRID”内のメニューにあるループボタンでビートループを設定して“A”~“H”を押すと、“HOT CUE LOOP”を設定することができます。“HOT CUE”と“HOT CUE LOOP”の設定時間は、画面右上の情報パネルに表示されます。情報パネル下部の“HOT CUE”を押すことで“MEMORY CUE”の情報と切り替えができます。同様にコメントを入力することもでき、入力したコメントはCDJ(※2000NXS2のみ)で表示されます。
PART 08
PLAYERモードとMatchingの登録
画面左上の“1PLAYER”と表示されている部分をクリックすると、4種類のプレーヤーモードが選択することができます。“2PLAYER”に変更すると波形表示部分が二段になり、2つのトラックを同時に再生することができます。2つの曲をミックスして、CDJでプレイするようにBPMを変更したり、“SYNC”を使って相性を確認することができるほか、ビートグリッドの微調整などができます。相性が良いと思った2曲があったら、波形表示部分の右側にある二重リングのアイコン“Matching”を押して青色に点灯させると、その情報が記録されます。記録した情報は、選曲をする時に「相性が良い曲」として表示されます。
PART 09
関連するトラックの表示
任意の楽曲を選択している時に、コレクションの右端にある4つのアイコンの上から2つ目にある“関連するトラックリスト”を押すと、BPMやキーなどの楽曲解析情報を元に“コレクション”内から相性の良い楽曲が表示されます。表示部分内の歯車のマークを押すと設定変更画面が表示され、絞り込み条件の変更をすることができます。設定変更画面で、“Matching”だけにチェックを入れると、“2PLAYER”モードで保存した相性の良い楽曲が表示されます。
PART 10
プレイリストの作り方
“コレクション”にインポートした楽曲でプレイリストを作りたい場合は、画面左側にある“プレイリスト”を開き、右クリック表示のメニューにある“新規プレイリストを作成”を選択します。すると“無題のリスト”が表示されるので、そこにプレイリストのタイトルを入力すると作成が完了します。“コレクション”で楽曲を選択して、作成済みのプレイリストの上でドロップをすれば、プレイリストに楽曲を追加することができます。楽曲の追加は楽曲選択中の右クリック表示のメニューからも行うことができます。よく楽曲を追加したり、よく確認したりするプレイリストは“コレクション”上部の“blank list”にドラッグ&ドロップすることで最大で4つまで設置することができます。
PART 11
CDJとデバイスの環境設定
環境設定の“CDJ & デバイス”では楽曲をエクスポートしたUSBをCDJに接続した際の設定を変更することができます。rekordboxの画面表示と同様に波形表示をカラーや全波に変更したり、CDJのディスプレイに表示されるカテゴリの追加と削除と並べ替えたりすることができます。“CDJ & デバイス”内の“マイセッティング”では、ディスプレイの明るさやジョグモードの切り替え、クオンタイズやマスターテンポなど各種ボタンを自動で有効にしたり、さらに細かい設定を変更することができます。変更した“マイセッティング”は“接続されているすべてのデバイスに適用”でUSBに確実に記録することができ、設定が記録されたUSBをCDJに接続すると自動的に“マイセッティング”がCDJで反映されます。“マイセッティング”は楽曲をUSBにエクスポートした際にも記録することができます。USBを取り外す際は“取り外しボタン”をしっかりと押しましょう。押さずに抜き取ると、設定が記録されない場合があります。
PART 12
楽曲の途中からBPMを変える設定
一度、楽曲解析を行っても、途中からBPMが大幅に変化してビートに対してグリッドが正確に沿わない楽曲には、“現在の再生位置以降の調整を行う”という機能が有効です。まず設定をする前に、“GRID”のメニューにある“TAP”などを使って、変化後のBPMを手動で検出してBPM数値を把握しておきましょう。BPMが分かったら、カーソルをBPMが変化し始める位置に合わせて、“現在の再生位置以降の調整を行う”をクリックすれば設定画面に入ることができます。“GRID”のメニューにあるBPM表示部分をクリックして、変化後のBPM数値を入力して、グリッドがビートに対して揃うのが確認できたら設定完了です。行った調整はCDJなどのプレイヤーでも反映され、楽曲の再生中に設定位置を経過するとBPM表示部分の数値が自動的に変化します。この機能を使うことで、多少トリッキーな展開の楽曲もプレイし易くなります。
PART 13
ダイナミック解析
ソウルやファンクなどの生演奏の楽曲や、ポップスなど、BPMが一定ではない楽曲には“ダイナミック解析”を行うのが有効です。ノーマル解析では、ある一定のBPM数値しか検出されないのに対して、“ダイナミック解析”では楽曲全体を通じてのテンポの微細な変化まで解析し、BPM数値もその変化に応じて自動的に変わっていく形式で検出されます。テンポに揺れのある楽曲かどうかを知るには、一度ノーマル解析を行ってから、メトロノームを使って確認をするのがお勧めです。揺れがある場合は、楽曲のキックとメトロノームの音がズレて聴こえます。また、解析を行う際に選択/変更することができる“BPM範囲”(※デフォルトは)を、その楽曲に適した狭い範囲に設定することで、一度の解析でより正確なBPM数値を検出することができます。解析を行う前の“BPM範囲”の指定は、ノーマル解析を行う際にも同じ用途で利用することができます。
PART 14
BEAT LOOPをWAVファイルで書き出す方法
rekordboxの中では簡易的にビートループのパーツを書き出すことができます。プレイヤーで楽曲に任意の長さのループを設定してから、“ループをWAVファイルとして保存”をクリックすることで、書き出しデータの保存から、解析とコレクションへの追加までを行うことができます。3台目のCDJやサンプラーなどを使って3~4チャンネルでのDJパフォーマンスをする方にお勧めの機能です。
PART 15
CUE/LOOPのカラー変更とコメントの設定
楽曲にMEMORY CUE/LOOPとHOT CUE/LOOPを設定すると、rekordboxの画面右上にある“MEMORYパネル”と“HOT CUEパネル”に設定位置が時間で表示されます。この“MEMORYパネル”と“HOT CUEパネル”では、それぞれのCUEのカーソル/アイコンのカラー変更と、コメントを入力することができます。HOT CUEのカラーはパネルでも変更することができ、それぞれ変更したカラーと入力したコメントはCDJのディスプレイにも表示されます。今回の動画では、MEMORY CUEを「ハイハットが鳴り始める位置」と「ブレークに入る位置」に設定し、HOT CUEを「ブレークにヴォーカルが入ってくる位置」と「ブレークが明ける位置」に設定し、それぞれにどういった意図でCUEを設定したのかを示す情報をコメントに入力しています。CDJのCALLボタンを使えば、設定したMEMORY CUEを順番に確認することができるので、プレイをする前に楽曲の展開を確認するのに活用することができます。
PART 16
CDJで設定した情報を反映させる方法
プレイ中にCDJ上で直感的に設定をしたMEMORY CUE/LOOPやHOT CUEなどの情報は、rekordboxのコレクション内の楽曲データに同期させることができます。rekordboxを立ち上げたら、プレイで使用した情報設定済みの楽曲が入っているUSBやHDDなどのデバイスを接続し、“SYNC MANAGER”を開き、“CUE/GRID/INFO”と書かれた矢印をクリックするだけで同期が始まります。コレクション上の楽曲データに反映されていることが確認できれば、同期完了です。この機能を使えば、“HISTORY”でどの楽曲をプレイしたかを振り返るだけでなく、「どういう風に楽曲をプレイしたか」といった振り返りもし易くなります。ただし、MEMORY CUE/LOOPの場合、CDJ上でCUEやLOOPを設定した後にCDJの“MEMORY”ボタンを押さなければ保存されないのでご注意ください。
PART 17
BEAT JUMPの活用法
4~16拍もしくは8~32小節の間で、任意の拍数/小節数をジャンプすることができるBEAT JUMPを使うことで、カットインミックスをする最適な位置を設定し易くなります。今回の動画ではその一例として、ブレークに入る位置にMEMORY CUEを設定した後に、BEAT JUMPでブレークに入る64拍前に戻ってMEMORY CUEを設定し、またそのMEMORY CUEに対して「ブレークまで残り64拍」という意味のコメントを入力しています。拍数/小節数のカウントはプレイヤー中央のカーソルの上に表示されており、カウントの仕方も環境設定で「Bars(小節)」か「Beats(拍)」かを選択することができます。より気持ち良いカットインミックスを準備するのには、カットインをする位置と、そこまでのカウント数を、同じ拍数/小節数で設定した楽曲を複数準備しておくのがお勧めです。
PART 18
特定のトラックが含まれるプレイリストの検索方法
コレクション内の楽曲を、どのプレイリストに振り分けたかが分からなくなった時は、“選択したトラックを含むリストを表示する”を使うのがお勧めです。任意のトラックを選択した状態で、画面表示の“コレクション”の右にある上下矢印をクリックすれば、そのトラックが含まれているプレイリストとHISTORYの一覧が表示されます。この機能は、コレクション内の楽曲数やプレイリストの数が多くなってきた時の検索や、USBやHDDなどにエクスポートをする時にデバイス内で楽曲が重複するのを防ぐのに有効です。
PART 19
カテゴリーフィルターの活用
コレクション内の楽曲数が多くなってきた時は、コレクションの検索窓の左横にある“トラックフィルター”を使うのがお勧めです。“トラックフィルター”には、解析で検出された「特定のBPM」「選択したBPMからの±値」「KEY」、ユーザーがトラックに対して設定した「RATING」「COLOR」「ジャンル」「マイタグ」といった項目があり、同時に複数の項目を選択することで画面上に表示する楽曲を絞り込むことができます。条件に該当する楽曲の数は画面表示の“コレクション”の右横に表示されます。
PART 20
Traffic Lightの活用
“Traffic Light”を使うと、絞り込みを行わなくても、KEYの相性が良い楽曲がひと目で分かるようになります。コレクションの欄にある“MASTER”もしくは“PLAYER A”をクリックして“Traffic Light”をオンにすると、プレイヤーにロードしている楽曲のKEYと相性の良いコレクション内の楽曲のキー欄が緑色に点灯します。“Traffic Light”はKEY解析を徹底的に行っていて、2PLAYERモードを使ってMatchingの設定をしたい時や、PERFORMANCEモードでよりメロディックなミックスをしたい方にお勧めの機能です。
PART 21
インテリジェントプレイリストの作り方
“インテリジェントプレイリスト”は、通常のプレイリストとは違い、設定した条件に該当する楽曲で自動的にプレイリストを作る機能です。インテリジェントプレイリストを作ってからコレクションへ新たに楽曲を追加した場合でも、設定済みの条件に該当する楽曲であれば、自動的にそのインテリジェントプレイリストに振り分けされます。今回の動画では、「1ヶ月以内にコレクションへ追加した楽曲」でインテリジェントプレイリストを作っています。この場合は、常に1ヶ月以内にコレクションへ追加した楽曲だけがプレイリスト内に残り、追加してから1ヶ月が過ぎた楽曲は自動的にプレイリストから省かれていく、という仕組みになります。条件は複数設定することができるので、ジャンルやマイタグなども含めて細かく設定することで、ユーザーに合った利便性の高い楽曲管理を行うことができます。
PART 22
プレイリストの曲順のリナンバ
プレイリスト内の楽曲順を変更した際に、カラム上で右クリックをしてメニューを表示し、「曲順をリナンバする」を選択すると自動的に並び替えを行うことができます。今回の動画では、デフォルトで「アーティスト名のアルファベット順」に並んでいた楽曲を、「BPMの昇順」に変更し、リナンバを行っています。プレイリストの表示順はUSBやHDDなどのデバイスにエクスポートした際でもそのまま反映されるので、プレイ中にユーザーがより楽曲を選び易い順番にカスタマイズすることができます。

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