HigherFrequency ハイヤーフリケンシー

Licaxxx - HOW TO rekordbox

Highlight

HOW TO rekordbox Pro Edition: Licaxxx

  • Text & Interview : Hiromi MatsubaraVideo : Shotaro MiyajimaPhoto : Risa Nishimura

  • 2019.11.5

  • 9/10
  • 2/1 追加
  • 9/10
  • 2/1 追加

プロフェッショナルDJの楽曲管理術 ── Licaxxxの場合


Warning: compact(): Undefined variable $matches in /home/hrfq/higher-frequency.com/public_html/wp/wp-content/plugins/advanced-responsive-video-embedder/php/fn-oembed.php on line 135

Warning: compact(): Undefined variable $a in /home/hrfq/higher-frequency.com/public_html/wp/wp-content/plugins/advanced-responsive-video-embedder/php/fn-oembed.php on line 135

Warning: compact(): Undefined variable $matches in /home/hrfq/higher-frequency.com/public_html/wp/wp-content/plugins/advanced-responsive-video-embedder/php/fn-oembed.php on line 135

Warning: compact(): Undefined variable $a in /home/hrfq/higher-frequency.com/public_html/wp/wp-content/plugins/advanced-responsive-video-embedder/php/fn-oembed.php on line 135

ここでは厳密な線引きはさて置いても、メインストリームからアンダーグラウンド、それもファッション、アート、ディープな音楽イベント/パーティーに至るまで、実に様々なシーンを“DJ”という肩書きで接続するLicaxxx。彼女の名を目にするイベント/パーティーと言えば今やカテゴライズが不可能で、現時点までのその勢力的な活動を端的に表せば、“2010年代サブカルチャーのハブ”のようである。

 

そして正にいま、LicaxxxはDJキャリアの分岐点に立っている。数年前まで都内外を中心としていた活動範囲も最近では東アジアへと拡がりを見せ、いよいよアジア全域からヨーロッパのシーンへと本格的に足を踏み入れていこうというステップに立った2019年2月には、彼女の活動にとって真新しく、かつグローバルな名刺にも成り得る「Tokyo Community Radio」を設立。その直後の5月から9月までは、新たな看板を背負う形で、これまでの集大成となる全国約20ヶ所を巡るジャパンツアーを敢行。様々な意味合いが交錯するツアーの中のとある面で、彼女は自身のモチベーションのギアアップを計った。

 

今回のインタヴューは、ツアーファイナルとなった9月28日の恵比寿LIQUIDROOMでのオールナイトロングセットの翌々日に行われた。DJスタイルが十人十色であるならば、DJに向けての準備方法も十人十色。Licaxxxは最近ではレコードを併用するようになったが、長らくデジタルフォーマットでDJを続けてきた彼女が欠かさず使っているというPioneer DJの楽曲管理ソフトウェア「rekordbox™」。その細かな使用方法を訊きながら、DJの準備に対するこだわりや楽曲の探し方など、その変遷を振り返ってもらった。

 

 

ーー DJを始めたのはCDJからだったんですか?

 

Licaxxx:そうです。初めて触ったのはCDJ-1000MK2でした。もちろん場所によってはそれ以前の機種とかもありましたけど、大規模なクラブでCDJ-1000MK2が主流になった時ぐらいが初めてでした。CDしか使えないCDJだったので、当時はCDをいっぱい焼いて、セカンドバックぐらいの大きさの折り畳み式CDホルダーに入れてやっていましたね。

 

 

ーー その後に、いつのタイミングでUSBにしたんですか?

 

Licaxxx:基本的に家にはDJ機材が無かったので、その流れもクラブ基準だったんですよ。USBに対応しているCDJが発売されたらすぐクラブに導入されるじゃないですか。私もそのタイミングですぐUSBに変えて。その少し後にrekordboxがリリースされたという話を聞いて、すぐに使い始めました。

 

 

ーー CDからUSBに移行した時の印象とか、苦労したこととかありましたか?

 

Licaxxx:CDを何枚も焼かなくて良くなったのは当然便利でしたし、最初はUSBに音楽ファイルを直接入れてやっていたんですけど、rekordboxを使い始めるのも早かったのでファイルの読み込みが遅いみたいなトラブルも全く無かったです。rekordboxを使っていないとCDJの画面に波形が表示されるのがCDと同じように遅いですし、ファイルを直接USBに入れているとプレイリストごとに分ける作業もかなり手間がかかると思うので、たまにrekordboxを使っていないDJを見るとびっくりします(笑)。HDDを使い込んで壊れるのと、CDに傷が入ってダメになるのは、個人的にはそんなに変わらないと思いますし、デジタルフォーマットでやる以上はバックアップが大事なことに変わりは無いですし。

 

 

ーー HDDを使い始めたのも早かったんですか?

 

Licaxxx:HDDを使うことに関しては、かなり先駆者だったと思います(笑)。容量の大きいUSBを使っている人が多いと思うんですけど、私は容量の半分を超えると読み込みが少しずつ重くなってくるのが嫌で。例えば、64GBのUSBだったら32GBぐらいが曲を入れられる目安になると考えると、そんなに曲を入れられないんですよ。だったら、圧倒的に容量の大きいHDDが良いかなと思って使い始めました。たまにあるCDJ-350とかだと容量が大き過ぎて読み込めないんですけど、標準機のCDJ-2000nxs2であればUSB2.0で問題無く使えます。

 

 

ーー ちなみに、いま使っているHDDの容量はどのぐらいなんですか?

 

Licaxxx:全体だと1TBで、そのうちの500GB分ぐらい曲を入れています。HDDがダメになって、新しく買い換えた場合は、新しい曲を追加したりしながら大体2年ぐらい使い続けていると500GBになります。それで、2年ぐらい使っているとHDDもダメになってきて、また新しいのに買い換える……という周期を繰り返しています。

 

 

ーー DJの時は、ひとつのHDDを1台のCDJに挿して、それ以外のCDJはリンクしてプレイしていると思うんですが、もしもの時のバックアップのHDDも持っているんですか?

 

Licaxxx:同じ内容のHDDをもうひとつ持っていて、普段は2つ持ち歩いていますね。基本的には、rekordboxからHDDにプレイリストをエクスポートする時に、両方に同じ内容を移すようにしているんですけど、使い続けているうちに少しずつゴチャゴチャになってきて、片方にしかないプレイリストがあったり……(笑)。でも8割ぐらい一緒の内容です。

 

 

 

ーー rekordboxのコレクションにはどういうルートで楽曲を入れているんですか?

 

Licaxxx:デジタルだとMP3 320kbpsのファイルを買っていて、ダウンロードされたら、そのままrekordboxに直接インポートするという流れです。iTunesを経由した時に参照元のフォルダが一緒になるのは個人的にバックアップの方法として面倒なので、rekordboxの参照元フォルダは別でデスクトップに作っていますね。

 

 

ーー コレクションに入れて楽曲解析をした後は、MEMORY CUEやループを設定したりとか、必ずやっている作業はありますか?

 

Licaxxx:私の場合は、楽曲解析の設定にある「解析時、最初のビートにMEMORY CUEを設定する」という項目をオンにしているので、楽曲解析をしたらプレイリストに分けて、HDDに移してしまいます。たまに波形に対して拍位置がズレている時もあるんですけど、ほとんどの場合はCDJでCUEを打ち直しています。楽曲解析ではないんですけど、rekordboxで必ずやっていることしては、環境設定の「デバイス」で波形の色をRGBにしたり、「マイセッティング」を結構変えたりしていますね。QUANTIZEとSYNCはオフにしたり、あんまり明るいのは嫌なので、ディスプレイの明るさは「2(/最大5)」で、ジョグの明るさを暗くしたり、警告(※曲が終わる直前のジョグの点滅)はオフにしてます。

あと、CDJのディスプレイで表示されるプレイリストの色を変えたりもしていますね。単純に好きな色だと気分が上がるし、自分用って感じが出るってだけなんですけど(笑)。

 

 

 

ーー では、プレイリストはどういう分け方で作っているんですか?

 

Licaxxx:買った音源を月分けでまとめていて、例えば2019年8月に買った音源だったら「2019.8」っていうタイトルのフォルダにまとめて、フォルダの中はBPM遅い順にソートしてリナンバしています。

 

 

ーー 月分けで作っていると段々と古いプレイリストも出てくると思うんですけど、その中で選抜して、後に別のプレイリストに集約することはあるんですか?

 

Licaxxx:その手のプレイリストは特別な時だけ作っていて、つまり先日のオールナイトロングセットの時は、それ用にプレイリストを準備しました。5時間だったので、ざっくりと「ハウス」「テクノ」「ベース」「BPM180」みたいな分け方でプレイリストを作って、ハウスっぽい横ノリのグルーヴが欲しい時にかける曲を「ハウス」に入れたり、厳密にその曲を聴いて人がそれを“ハウスと思うかどうかはさて置いて、自分の基準で振り分けしてました。「テクノ」だったら、ビートがはっきりしていて少し地味なやつで、例えば、私好きでよくやっている、ベースミュージックみたいにリズムに隙間の多い曲の次にミックスしていったら気持ち良い4つ打ちの曲とかを中心に選んでいって、逆に「ベース」にはUKベースだけじゃなくて、エレクトロとかブレークスとか4つ打ちじゃない曲も入れていました。そして「BPM180」にはジャングルを入れていましたね。ここ数ヶ月はオールナイトロングセット用のプレイリストを地道に作ってました。

あと、ここ最近で特別にプレイリストを作ったのは『FUJI ROCK』ですね。クラブじゃない特殊な現場でプレイする時は、その時に絶対かけたい曲とかセットの要になりそうな曲を入れたプレイリストを作るようにしています。そして何故か電気グルーヴだけが入っているプレイリストもありますけどね(笑)。

 

 

 

ーー 今に到るまでにプレイリストの作り方に変遷はあったんですか?

 

Licaxxx:CDを焼いてDJをしていた時はiTunesでプレイリストを作っていたので、その時は一応ジャンルで分けている時もありました。当時はハマっているものが月毎に変わっていたので、“今月はミニマルテクノをいっぱい買いました”みたいな感じではっきり分かれていて、月分けでもあるんだけど、プレイリストは「ミニマル①」「ミニマル②」みたいな感じになってました。でも段々とDJでかけるジャンルの幅が広がってから、自分でもテクノかハウスかの捉え方も日によって変わるようになって、そしたら厳密にジャンルで分けてプレイリストを作るのが面倒になってきて。それから自分が分かり易いように、基本は買った月別でまとめるようになったんです。

 

 

ーー 月別で作っているプレイリストの中身はやっぱり新譜が多いんですか?

 

Licaxxx:多いですけど、それでも一昔前と比べるとプレイリストの中身は大分変わりました。SoundCloudでばっかり掘っていた時はプレイリストは新譜とか新曲とかだけで構成されていたんですけど、今は例えばデジタルで新譜を買う時は同じアーティストもしくはレーベルが前に出した作品もチェックしているので、プレイリストの中身もリリースされた年代は関係無くなってきています。だから今は、単純に“自分がその月に気になって買った音源たちの集積”という感じになっています。

 

 

ーー 細かい話ですけど、例えば、買った時はHDDに入れていなかったけど、後でrekordboxを見返していて、“これ良いな”って発見した時はどうしているんですか?

 

Licaxxx:熟成された曲ってことですよね。それはプレイリストを新しく作る時に、その月に買った新譜たちと一緒にしています。あとHDDを買い換えるタイミングで、前にかけてた曲を「2018」みたいな年単位のプレイリストにまとめて、新しいHDDに入れておいています。まとめると大体500曲ぐらいになるんですけど、それもBPM順にソートしておいて、思い出した時に掘り起こしたりしていますね。

 

 

ーー そして、今はどうしてプレイリストの中身をBPM順でソートすることにしたんですか?

 

Licaxxx:これも同じ話で、いま自分が普段かけている曲って、やっぱりジャンル分けのし辛い曲が多くて、DJ中の選び方が自分でも難しくなってきてしまって。その時に、DJ中に自分が何を基準に選んでいるかを考えたら、まずはBPMだったんですね。例えばBPM125でプレイしている時に、BPM120〜130の曲であれば次にかけられるけど、いきなりBPM98はかけられないじゃないですか。次にかける曲の選択肢をすぐにパッと出すために、BPMでソートしておいた方が自分には分かり易いなと思って。あとはBPMを目安に、“これはノンビートだな”とか“ヒップホップっぽいビートだな”とかをざっくり判断している部分もあります。

 

Licaxxx

 

 

ーー BPM以外だと、どういう要素で判断してDJ中に次の曲を選んでいるんですか? 例えばrekordboxで楽曲解析をすると曲のキーも解析されるので、前の曲から綺麗なハーモニーでミックスできるようになったり、BPM以外にも複数の要素で最終的に選択することもあると思うんですけど。

 

Licaxxx:実はキー解析はしていないんです。単純に、波形とBPMだけの解析の方が速度が早いからっていうだけの理由なんですけどね。解析設定を変えて、常にオンにはしていなくて、キー解析しておきたい曲だけたまに手動でやっています。BPM以外に何を基準にしてDJ中に判断しているかという話をすると、“次はあの曲/ああいう曲が欲しいな”みたいなイメージですね。すぐ頭の中で次の曲が思い浮かぶこともあるので、その時はそれを探したり。大体は、キックのパターンとか質感を変えたくなったり、2拍目と4拍目にクラップが入れたかったり、グルーヴを重視してることが多いです。私はメロディーがしっかりある曲をどんどん繋いでいくスタイルではないから、あまりキーは気にしてないですね。それよりも、いわゆるDTMをやっている時の“ドラムの並びがどうなっているか”みたいなことを意識している感じです。

 

 

ーー それはつまり、トラックタイトルとかアーティストの情報よりも先に、キックパターンとか曲調とか、曲の内容そのものが記憶から呼び起こされている、という感じですかね?

 

Licaxxx:そうですね。選んでいる時はイントロクイズみたいな感じで、BPMの近い曲の始めの3秒ぐらいをザッと聴いていきながら“これだ”って思い出したり、逆に既に思い付いている場合は“あの曲はBPMこれぐらいだったんだよな”とか“〇月に買ったあの曲はBPMこのぐらいだったな”って思って探し始める時もありますし、もちろんアートワークが印象的なものはそれで覚えている時もありますね。あとは“あの夏にハマっていた曲はあれ”とか“FUJI ROCKに行って影響されて買ったのはこれ”みたいな思い出記憶もあります(笑)。

 

 

ーー 最近は、DJでレコードも使っていますよね。これまでCDJとデジタルフォーマットを使い続けてきた中で、どういう心境の変化があったんですか?

 

Licaxxx:まずは、レコードでしかリリースされていない新譜が多いなと思ったタイミングが少し前にあったんですね。散々レコードを買ってDJする人が少なくなって、デジタルでDJをするのが主流になってから、またこの数年で一気にレコードが盛り返してきたじゃないですか。自分も新譜をチェックしている中で、レコードでしかリリースされていない作品が気になることが多くなって、レコードを買うようにもなったんですけど、“せっかく買っても練習しないとかけられないな”と思ったんです。SYNCこそ使ってこなかったですけど、ずっとCDJしか触ったことがなかったので、やっぱりターンテーブルとレコードになると頭出しの仕方も違うので、少しずつ練習をするようになって。

それと同じタイミングで、1時間以上のセットをやることが増えてきて、2時間の方がより組み立て易いと思うようにもなったんです。私はずっとテクノかハウスが基本のスタイルなのでロングミックスして繋いではいるんですけど、短い時間でどんどん繋いでいくよりも、セット時間が長い分だけさらに長いグルーヴをキープしてお客さんのフロアの滞在も延ばさなきゃいけなくなって。レコードを使えば単純にミックスのタイミングも遅くなるし回数も減るし、逆にその方がグルーヴに安定感が生まれるなと思ったり、レコードでしか生まれないグルーヴがあるなっていう発見をしたんです。CDJに慣れると“あれもこれもやりたい”ってなりますけど、そこにレコードを取り入れるだけで、CDJよりもかけるまでに時間を費やしたり、よりその1曲をかけることへの集中力が高まったことを実感したんですね。あと単純に自分にとって新しい手法だったので、段々と楽しくなってきて、どんどんレコードをかけるようになったんです。

 

 

ーー プレイをしたり購入したりといった様々な面で、今のレコードとデジタルの割合比率はどういう感じですか?

 

Licaxxx:プレイで言えば、東京近郊であればある程、物理的に持ち運びがし易くなるので

レコードでプレイする割合は増えますね。でも買っている量で言えば圧倒的にレコードの方が多いです。ここ最近は新譜のチェックもほぼレコードだけですね。SoundCloudで掘り続けるのはキリが無いし、欲しいトラックに辿り着くまでが大変だし疲れるのでやらなくなりましたね。

 

 

ーー 物理的に持ち運びがしづらいことも想定して、レコードのリッピングもしているんですか?

 

Licaxxx:時間がかかるので嫌な作業なんですけど、やってます。セッティングもシンプルで、ターンテーブルをオーディオインターフェースに繋いで、Ableton Liveで録音して、自分でマスタリングし直すっていう方法ですね。

 

Licaxxx

 

 

ーー DJで使うフォーマットも変わったら、曲の探し方も変わったのは面白い話ですね。

 

Licaxxx:もちろんDJだから自分で探しに行くのは大事なんですけど、レコード屋のバイヤーさんの視点によるセレクトみたいな、自分では辿り着けない領域だったり、ある程度の括りであったり、もっと言えば“レコードでリリースされている”っていう作り手と自分との共通の認識の中から、好きなアーティストやレーベルを見つけて、それを取っ掛かりにその先を掘り進めていくようにしないと、無限にある中からディグする行為そのものに疲れてしまって、それこそ本末転倒と言うか。時間を決めてレコード屋に行って、新譜を掘りまくるのは、単純に楽しいことでもあるし、自分にとっては効率の良いことでもあるんです。だから、いまは音源を買うとなった時のファーストタッチは、ほとんどレコードですね。

 

 

ーー レコードのディグを通して見つけた楽曲の中から、どういうものをデジタルで買っているんですか?

 

Licaxxx:デジタルで買っているのは、レコード屋で試聴した時に“この1曲だけ欲しいな”と思ったのがデジタルでも売っている時だけですね。あと、レコードで何度もかけ続ける中で“この曲はセットの軸になるな”と思った曲とか、“CDJでループさせて使いたいな”と思った曲はデジタルでも持っておきたくなるので後から買ったり、いきなりレコードでかけるには少し難しい曲とかもデジタルで買ってますね(笑)。

 

 

ーー ほぼ毎週DJをしているスケジュールの中で、デジタルとレコードを併用するようにもなって、今はどのぐらいの頻度でrekordboxでのDJの準備をしているんですか?

 

Licaxxx:曲を買った時はrekordboxを必ず立ち上げてますね。買ったらすぐにインポートして、楽曲解析をして、HDDに移すまでの一連の作業をしてしまうので、最低でも2週間に1回はrekordboxを開いていると思います。つまり、曲をそのペースで買っているということですね。DJの前に見ることもありますけど、見ないこともあります。どちらかと言うと、DJをしている時に現場で“もっとこういう曲が欲しいな”と思って、曲を買い足したり、rekordboxを掘ったりしていますね。個人的には、あらかじめ作り過ぎてしまうと凝り固まって逆に悪くなってしまうので、曲を買った時にプレイリストを作ってHDDに入れたら、あとはその場で選んだ方が良いことが多くて。その場に柔軟に対応しつつ、DJ中にやれることを減らし過ぎないようにしている感覚ですね。その中でも、BPM順でソートできることは私にとっては結構大事なことで、DJ中に思い浮かんだ曲のタイトルが分からなかったとしても、BPM順に並んでいる波形の中で分かったりするので、必要最低限として準備しています。ずぼらな性格が出てしまって今はまだできていないんですけど、本当はループを設定しておいたり、途中からかけたい曲とかもあるのでHOT CUEを設定しておいたりしたいんですけどね……(笑)。そこは今後の課題ですね。

 

 

ーー 他に“rekordboxでこれやってみたい”って思うことはありますか?

 

Licaxxx:rekordboxのPro DJ LINK機能は便利そうだなって思います。大沢伸一さんが、rekordboxを開いたPCをLANケーブルでCDJに挿してDJしているのを見て、“結局、現場にPCも持って行ってるのに自分はなんでHDDに曲を移してるんだろう”って思ってしまう時があるんですよね。でも、それができる環境が限られていて、現場の条件に左右されてしまうので、それを基準にすることは無いと思いますけどね。PCでrekordboxを使ってDJをやっている人こそが、フル活用している人ですよね、きっと。

 

 

End of the Interview

 


 

Pioneer DJが提供する、楽曲ファイルの準備や管理をより効率的かつ直感的に行う事ができる無料のDJソフトウェア&アプリ「rekordbox™」。

 

ダウンロードは下記のリンクから。

 

rekordbox: https://rekordbox.com/

FAQ: https://rekordbox.com/ja/products/rekordboxdj/#streamingfaq

 

Pioneer DJ

COPYRIGHT © 2015 HigherFrequency ALL RIGHTS RESERVED.