John Digweed

ENGLISH JOHN DIGWEED SPECIAL

John Digweed

DIMENSION K presents TYPHOON feat. JOHN DIGWEED

DATE : 20th November, 2004 (Sat)
写真提供 : ageHa
TEXT : Kei Tajima (HigherFrequency)



いよいよクラブ・ミュージック・ファンが待ちに待った最高のコンビネーションが現実に!東京でも随一のスケールを持つageHa@ STUDIO COASTにて行われたイベント DIMENSION KにJohn Digweedがスペシャル・ゲストとして登場。壮大なサウンド・スケープを持つJohn Digweedのセットと、ageHaの最高級のサウンド・システムがどのように呼応し合うかが、ファンの間ではイベント前からかなりの話題になっていたこのイベント。HRFQも大きな期待と共に会場入りする。

今回のテーマ"Typhoon"にちなんだデコレーションで飾られた会場はJohnのプレイを心待ちにするファンで大賑わい。会場内に設置されたテレビには、アニメーションのニュース番組が "ageHaにJohn Digweed接近中!"と台風速報さながらに放送され、天井には台風の形をした大きな飾りがぶら下がり、ローラー・ブロードを装着し、全身をライトでピカピカさせたキャストが会場中を走り回る…といったアイデアに富んだアミューズメント・パークのような雰囲気が、会場のパーティー感をさらに強めていた

John Digweed
Dimension K Typhoon Dimension K Typhoon
Dimension K Typhoon Dimension K Typhoon
John Digweed Ali B
Ali B
Dimension K Typhoon Dimension K Typhoon

歌モノを中心に、艶やかにゆったりとフロアの雰囲気を温めていくOsamu Mのウォーム・アップ・セットが進むにつれ、バーでのんびりしていたクラウドもフロアに集まり始めると、メイン・アリーナは前方に向かって歩くのも困難なほどに混み始める。その光景はJohnのダンス・ミュージック界における人気と影響力を物語っていた。まるで、台風の前の静けさを表現しているような、長く美しいイントロと共にJohnが登場し、そのダイナミックな音の上に、ビートが刻み込まれ始める。やはりJohnのようなトップDJの音は、質の良いサウンド・システムと最高にマッチする…瞬時にして誰もがそう確信したのだろう。クラウドも両手を挙げ、その音を体中で浴びるかのように喜びを表現していた。Johnお気に入りのInfusion "Better World"のRemixが投下されるなど、前半はブレイクス/エレクトロ色の選曲を中心にジワジワと盛り上げていく。しかし、会場の大きさが逆にフロアの空気を読みにくくしてしまったのだろうか、そろそろ調子を上げてくるかと思えば、エレクトロ系のチューンが投入されたりといった意外な展開が続き、こちら側をウズウズさせるようなセットをキープしていたJohn。しかし、さすがは大御所。一度クラウドの空気をつかんでからは、フロアの温度を"グワーッ"と急上昇させていく。そこからは彼ならではの神業としか言いようのないエネルギーと壮大さに満ちたセットを披露し、クラウドもその空間を十分にエンジョイしているようだった。セットも終盤に差し掛かり、BedrockからリリースされたGuy Guerberの"Stoppage Time"が投下され、そのハイパーなエレクトロ・ビーツにあわせて会場中が沸くと、その後一曲を残してブースを去っていくJohn。なかなかフロアを去ろうとしないクラウドのアンコールもこの日は届かなかったようだ。正直、ちょっぴり燃焼不良という感じのこの日のセットだったが、月曜日のYellowでのロング・セットを楽しみに会場を後にした。


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