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Mumdance

INTERVIEW

Mumdance

  • Text, Interview & Photo : Hiromi MatsubaraInterpreter : Aoi KuriharaSpecial thanks : Fumie Kamba (DBS)

  • 2016.5.20

  • CDJ-2000NXS2 DJM-900NXS2

無重力のレイヴ

2015年、Mumdanceこと、Jack Adamsは目覚ましい活躍を見せた。〈XL Recordings〉と契約しEP『1 Sec』をリリース、〈Fabric〉のライヴミックスシリーズのコンパイルを担当、そして相棒Logosとのアルバムリリース、加えて4枚の12インチのリリース……と、2013年に〈Tectonic〉からシングルをリリースして以来、年々高まっていたあらゆる期待に、量においても、質においても、見事に応えた1年となった。

 

2014年11月の『Red Bull Music Academy Tokyo』で来日していた際に彼にインタヴューをして以来、約1年半振りに再会して驚いたのは、Mumdanceの顔つきがかなり変わっていたこと。アカデミーで野心たっぷりな表情で〈Different Circles〉のことや、2015年の展望を語っていた時からは良い意味で若さが少し無くなったが、その代わりに大幅に増したプロデューサーとして貫禄は、多忙な1年が彼にとっていかに重要であったかをひしひしと感じさせる。

 

そして今回、その多忙な近況のあらゆる詳細に迫るのは、『Red Bull Music Academy Tokyo』でMumdanceと同じクラスで2週間を過ごした、梅谷裕貴ことAlbino Sound。久しぶりの再会を果たした2人は、Mumdanceの音楽性である「ウェイトレス・サウンド」をはじめ、発展するエクスペリメンタルな音楽の核心を突いた音楽談義で大いに盛り上がった。

 

mumdance

 

ーーお二人は、2014年の『Red Bull Music Academy Tokyo(以下、RBMA Tokyo)』で同じタームの参加生だったんですよね。期間中は一緒に遊びに行ったりコミュニケーションを取っていたそうで、今もたまに連絡を取り合ってるみたいなお話を伺いましたよ。

 

Mumdance:そうだね。たまにメールで連絡を取ってるね。RBMA Tokyoのときは、Albino SoundとWIFEとよく一緒にハングアウトしていたね。

 

 

ーーメールではどういう話をするんですか?

 

Albino Sound:でもMumdanceが忙しそうだったからそんなに頻繁には連絡してなくて。今回来る時にこないだ「東京で会おう」ってメールをくれたぐらいですよ。まぁ男同士の簡単なやつですよ、「あ、早く来るんだ。待ってるわ」「どっかハングアウトしようぜ」みたいな。

 

 

ーーそうなんですね。今回は久しぶりの再会ということで、「MumdanceのRBMA Tokyo卒業後の活躍にAlbino Soundが迫る!」という感じのインタヴューにしたいと思います。

 

Mumdance:お! Albino Soundが質問してくれるんだ! 久しぶりだからね。質問楽しみにしてるよ!

 

Albino Sound:はい、頑張ります(笑)。じゃあ早速。まず、ちょうどRBMA Tokyoの時に、Mumdanceが彼自身が主宰してる〈Different Circles〉からリリースする予定のShapednoiseとかRabitとかの音源が入ってたデータを僕にくれて。それで、RBMA Tokyo卒業後にリリースされたら、Mumdanceや〈Different Circles〉のアーティストたちが作っているような新しいタイプの音楽が一気に広まっていって、音楽性の近いアーティストたちが続々と出てきたと思うんだけど、RBMA Tokyo卒業後と〈Different Circles〉が始動した辺りからは、Mumdance自身と周辺の状況はどういう風に変わっていったの?

 

Mumdance:RBMA Tokyoは凄い良い体験だったよ。Albino Soundもそうだし、色々な人に出会えたからね。RBMA Tokyoを起点にして僕の音楽が大きく変化した、というわけでもないんだけれど、RBMA Tokyで学んだことが今の僕のプラットフォームになったと思うよ。もっと広いオーディエンスの前でプレイするようになったし、同時期に始めた僕のレーベルの〈Different Circles〉も小規模だしリリースもスローだけど、同じようにしっかりと僕のベースになっていると思う。でも、もうすぐAirheadの作品と僕がリミックスしたやつが出る予定で、その後に『Weightless Volume2』っていうコンピレーションを出そうと思っているよ。コンピレーションにはYamaneko、Shapednoise、Inkke、Strict Face、Fis、そして僕とLogosが参加してるんだ。そうだね、RBMA Tokyoに行く前は、僕はただシングルをリリースしてただけだったんだけど、RBMA Tokyoの翌年の2015年はLogosと一緒に作ったアルバムをリリースしたり、〈Fabric〉のミックスシリーズをコンパイルしたり、ツアーで中国やシンガポールへ行く機会もあったり、たくさん仕事をしたね。2015年は僕にとって転機だったと思う。とてもエキサイティングな1年だったよ。

 

Albino Sound:なるほど。音楽スタイルとしてはMumdanceも1年間で徐々にまとまったり、変化があったりしたと思うんだけど、そもそもどうやってウェイトレスグライムのスタイルができたの? グライムってもともと音が多くて、ビートも前に出てるしシンセもはっきりと鳴ってるけど、ウェイトレスグライムは真逆だよね。

 

Mumdance:それは僕がミュージック・コンクレートから影響を受けてきているからだと思うよ。ミュージック・コンクレートからニューエイジやアンビエントを聴くようになって、そういったトラックやそういったジャンルから影響を受けたようなトラックを、ラジオ番組のライヴミックスとかでプレイをしていたら、みんなから「これ何、音がウェイトレス(重みがない、重音がない)だね」っていう風に言われるようになったんだよね。元々、ウェイトレスっていうサウンドを作り始めたのはLogosのアイディアなんだよね。ビートを抜いたWileyの(名義はWiley Katとしてリリースしている)“Devil’s Mixes”っていうシリーズからアイディアを得ていて、もっと言うとニューエイジ、エクスペリメンタル、ドローン、ミュージック・コンクレートをグライムにミックスしたのがウェイトレスグライムだと思う。ウェイトレスは様々な音楽の種類を含むからジャンルというわけではないと思うんだ。今度新しくリリースする『Weightless Volume2』では、さらにサウンドが進化していて、FisやShapednoiseがよりエクスペリメンタルなウェイトレス・サウンドを見せているしね。みんながジャンルであるように言っているだけで、ウェイトレスはアイディアであり、フィーリング。ただ「ウェイトレスに感じる」というフィーリングなんだよ。

 

 

 

ーー今、FisやShapednoiseがさらにエクスペリメンタルになっていると仰ってましたが、Mumdanceの周りにはあなたが想像もつかないようなウェイトレス・サウンドを作っている面白いプロデューサーはいるんですか?

 

Mumdance:そもそも、そんなにはウェイトレスな音楽を作っているプロデューサーっていないと思うんだよね。人々に影響を与えているとは思うけど、さっき言ったようにウェイトレスというのはまだジャンルではなくて、ただのアイディアに留まっているからさ。EPとかシングルの単位ではウェイトレスなトラックはいくつかリリースされているけど、でもまだ確立はできていないと思うんだ。確かに面白いウェイトレスなトラックもあるし、クラブでもプレイするDJがいるけど、それでも、一定の間隔でベースを入れたり、アレンジしてブレイクダウンもして、ミニマルなパーカッションも入るから、本当に低音が無くて、重みが無いというウェイトレスはまだまだかな。ウェイトレスもまだ、ある種のツールというかね。Logosと僕とでウェイトレスなDJセットをやったりもするけど、夜中の遅い時間にはCafe OTOのクラウドに向けたようなもっとエクスペリメンタルなのをプレイしたり、ノイズをプレイしてみたりしてるんだ。グライムのクラウドにはまた別のやり方があるし、グライムの人たちはまた違うアレンジとかでウェイトレスっぽいものをやっているんだと思うよ。

 

Albino Sound:Mumdance、Logos、Rabitとか、エクスペリメンタルでレフトフィールドなスタイルをアイデンティティとするプロデューサーたちのリリースやライヴが増えて、シーンがここ数年で活発になっているけど、テクノとかハウスみたいに一定のビートが無くてフロアのオーディエンスとのコミュニケーションの取り方も特殊な状況にある中で、Mumdanceは自分のエクスペリメンタリズムにどういうアイデンティティを見出してるの?

 

Mumdance:エクスペリメンタルなプロデューサーのアイデンティティを定義づけるのは難しいと思うよ。何かを作り出そうというアイディアの裏にはみんなそれぞれに意味や目的があって、それぞれに考えていることや意図していることが違うから、それによって生まれるアイディアもそれぞれ異なっているよね。でも、今僕の周りにいる僕のクルーと言える人たち、PinchやLogos、実際に彼らとは密に仕事しているし、あとRiko Dan、Shapednoiseもとてもナイスだね。Pinchはよりダブでクラブにフォーカスしているけど、彼とはお互いに影響し合っているし、Shapednoiseももっと面白いグライムのトラックを作れることがわかったし、みんな関係性が本当にナイスなんだよ。それぞれ違うスタイルだから影響を与え合って変化もそこにはあるから、ただエクスペリメンタルとして括って、そこからアイデンティティを見出すのは難しいよね。

 

 

 

ーーMumdance自身が多少エクスペリメンタルな音楽性なのは、ある程度意識をしてそうなっていることなんですか? それとも、様々な物事から受けた影響が自然と表れてこのスタイルになっているんですか?

 

Mumdance:うーん、いつも違うことを試そうと思って挑戦しているから、実験的ではあるんだけど、そういったアイディアはどこから湧き出てくるのかはわからないというか……。だから、アイディアが出てくるのは自然なことなのかもしれない。この質問に答えるのは難しいね。いつも違うからさ。MCのために曲を作ろうとか、ラジオのためにとか、クラブトラックにしようとか、いつもどこでやるのかによって目的が変わるから、どういうムードにしようか決めて作ってはいるんだけど、曲を作る時はいつもその瞬間に思いつく音で作っていってるから実験的なのかな……、自分でも何を言っているのかわからなくなってきちゃった(笑)。でも、エクスペリメンタルにやろうという意識があるのは確かだよ。

 

 

ーーなるほど。エクスペリメンタルであること以外に、トラックメイクをする時に常に意識していることや、ずっと変わっていないこだわりは何ですか?

 

Mumdance:ミニマリズムと、スペース。この2つはいつも意識してる。僕の音楽を聴いてみたらわかるのは、1曲ごとに色々な違う音楽を作っているけど、全部を一緒に聴いても違和感は無いようなミニマルなリズムで統一されているということだと思う。

 

Albino Sound:ミニマリズムとスペースを共存させるのは難しいと思うんだけど、Mumdance流のこの2つの要素を活かしてトラックを作るコツは何なの?

 

Mumdance:確かにこの2つの要素を共存させるのは難しいよ。音のカラーというか、視覚的に本当に色があるわけではないけど、音のキャラクターやそれぞれの音の特色を上手く活かして、デザインをしていくようにトラックメイクをするんだ。同じ音でも、ソフトのサンプラーで作ったものと、ハードのサンプラーで作ったものはキャラクターが違うよね。それが音のカラーが違うっていう感覚かな。それを理解して、自分のスタイルとそれぞれのマシンを考慮しながらサウンドを作っていくんだ。あとは、音の数が少ないと大きな音になるから、うるさいトラックになるんだよね。沢山の音を、個々のキャラクターを理解してお互いを活かし合って上手く作れればトラックの雰囲気がミニマルになる。そういう原理が僕のトラックメイクを助けているかな。2つの音だと大きい音量で組み合わせなきゃいけなくてうるさくなるけど、10個の音をそれぞれ小さな音量で綺麗に組み合わせられれば上手くミニマルな音像になるんだよ。これはテクニカルな話だからちょっと難しいね。

 

Albino Sound:やっぱり日本人のプロデューサーは音の量が多過ぎる時があるんだよね。日本人は情報量が多い方が好きなんだと思う。

 

Mumdance:そうなんだ。それは面白い話だね。

 

Albino Sound:例えば、アニメソングとか、日本のベースミュージックとかグライムは聞いてると音が詰まり過ぎてる気がするんだよね。

 

Mumdance:確かに、ジャパニーズ・ノイズミュージックを聴いてると少し思うね。でも僕は好きだけどね。

 

Albino Sound:ジャパニーズ・ノイズミュージックはラウドだけど音は凄い少ないんだよね。

 

Mumdance:確かにラウドだね。

 

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Albino Sound:MumdanceはLogosとShapednoiseと一緒にThe Sprawlっていうもう少しノイズ寄りのサウンドのプロジェクトをスタートさせたよね。スタートさせたきっかけは何だったの?

 

Mumdance:『CTM Festival』というベルリンのフェスで始まったんだ。オーガナイザーはMichaelというドイツの『Boiler Room』でMCをやっている人なんだけど。彼が、LogosとShapednoiseと僕が一緒にライヴをするというアイディアを提案してくれて、元はそのフェスのための企画だったから1回きりのつもりだったんだけど、パフォーマンスがかなり上手くいって、そしたら僕らにもアイディアが出てきたんだよね。僕らは『Neuromancer(邦題:ニューロマンサー)』で有名な小説家のWilliam Gibsonから影響を受けていて、The Sprawlというプロジェクトの名前は、William Gibsonの小説のタイトルに由来しているんだ。

 

Albino Sound:「サイバーパンク」とか「ディストピアン」だね。

 

Mumdance:そうそう。The Sprawlは、小説の中で東海岸の大きな街の名前としても登場するんだけど、僕らはそれにインスパイアされたんだよ。で、僕らは1回ショーを一緒にやったら物凄く上手くいったから、またパフォーマンスできないかなって思ってたら、〈The Death of Rave〉のオーナーが連絡をくれて、一緒にEPを出すことになったんだ。今すでに1枚(『EP1』)出てて、多分3部作になると思う。

 

Albino Sound:The Sprawlでの3人のコラボレーションは、プランがあって作られているのか、3人の即興演奏で作られているのかも気になるな。

 

Mumdance:The Sprawlは、同じ部屋にみんなで籠って、僕はモジュラーシンセを持っていって、ノイズを作っていて。

 

Albino Sound:LogosはTempestを使ってるんだっけ?

 

Mumdance:いや、それはライヴだけだね。スタジオではみんながノイズを作っていて、その中でShapednoiseは音をプロセッシングしていって、僕がアレンジとミックスをしていって、Logosはパッドでスペーシーなアンビエントで雰囲気を作ってるんだ。ライヴになると、僕はモジュラーを使って、LogosがTempestとOctatrackを使っていて、Shapednoiseがエフェクトのペダルとラップトップを使ってるんだけど、MIDIは通さないでで、タイミングも一切合わせないでライヴジャムをしていて、それぞれがノイズを出して即興的にやっているよ。練習も一切なしの完全に即興演奏だし、ドラムが無くてフリーテンポだから難しいけどね。

 

 

 

ーーThe Sprawlと、Mumdance & Logosと、それぞれがソロで作っている音楽ではそれぞれ異なっていると思うんですが、Mumdance自身は全ての音楽性はリンクしていると思いますか?

 

Mumdance:Logosの音楽はスペーシーで落ち着いているけど、僕の音楽はクラブ寄りだし、よりグライムっぽくもあってアグレッシブだからちょっとスタイルが違うよね。僕とLogosが一緒にやっているプロジェクトは、〈Metalheadz〉とかオールドスクールのドラムンベースにインスパイアされていて、ドラムンベースとレイヴのフィーリングを意識しているからまた少し違う。だから、Logosと、僕と、一緒のプロジェクトとっていう感じで、良いトライアングルの関係ができているんだと思うな。一緒に音楽を作ることでクールなフィーリングも生まれると思うしね。

 

 

ーーMumdanceの音楽性の基礎を作っているのはグライムだけじゃなくて、〈Metalheadz〉とか初期のドラムンベースやレイヴもあなたの音楽性の大半を占めているんですよね。どのように影響を受けてきたか教えてください。

 

Mumdance:うん、僕にとってはとても重要な音楽だよ。〈Metalheadz〉のサウンドは僕の基礎になっていて、ヒップホップとかからも影響を受けたけど、やっぱりレイヴが音楽的なヴィジョンの中心にあるんだよね。PhotekやGoldie、シェフィールドのブリープミュージック、テックステップ、あとはDoc Scott、DJ Krustの“Warhead”とかがまさにだね。僕が最初に聴いていたのはハッピーハードコアで、確か12歳とか13歳の頃だったな。それからジャングルとかドラムンベースを知って、同時にメタルやパンクを聴いてて、それはスケートボードとかBMXのヴィデオで流れていたところから知ったんだ。だから、クラブミュージックだけを聴いていたわけではないんだよ。

 

 

ーーでは、グライムとの出会いと、グライムのMCたちと一緒に制作をすることになったキッカケは何だったんですか?

 

Mumdance:初めてグライムを聴いた時、DIYな音楽性やエキサイティングでアグレッシヴな部分がパンクに似ているなと思って、すぐに好きになたんだ。数年前に『VICE Magazine』で働いてた頃に遊びに行ってた『VICE Magazine』のマネージャーがやっていたパーティーにグライムMCが結構来てて、Jammerと知り合ったのはそこでだった。Jammerとの共作を通じて彼の友達だったDiploを知って、〈Mad Decent〉を知ったんだよね。グライムは僕にとってはレイヴと一緒で、基礎になっている音楽だよ。

 

 

ーーなるほど。レイヴ同様に深い造詣があるからこそ、“1 Sec”と“Shook”のように、従来のグライムよりもさらにエクスペリメンタルなチャレンジができるんですね。ちなみにNovelistとはどういう経緯でコンビを組むことになったんですか?

 

Mumdance:僕が初めて彼と会ったのはあるテレビの番組で同じ部屋にいたんだけど、その時はまだ彼のことを知らなくて。その数日後に『NTS Radio』でSlackkのDJに合わせてNovelistがMCをしているのを見て、もうすぐにでも一緒に曲を作ろうと誘ったんだ。それで3日後には僕の家に呼んで制作を始めたら、たった3時間で“Take Time”が完成してさ。で、それが〈Rinse〉からリリースされる頃にはもう“1 Sec”を作っていたんだ。Novelistとは3、4回一緒にスタジオで過ごしているけど、いつも完成までたどり着くし、彼が毎回素晴らしいパフォーマンスなんだよね。

 

 

 

Albino Sound:日本の女性のラップグループ、嫁入りランドのカバーはどう思った?

 

Mumdance:びっくりしたよ! とても良かったしね! “1 Sec”のカヴァーは2つあって、確かもうひとつも日本のMCので良かったんだよね。日本語のフロウは他の言語とは違うから聴いていて面白いよ。言葉の意味は全くわからないけど、サウンド的にエナジーを感じるし、その裏にあるカルチャーにも興味はあるんだよね。

 

 

 

ーー日本のグライムMCたちはもちろんMumdanceの音楽に注目してると思いますし、最近どんどんUKと日本のグライムが繋がってきているように感じますね。つい先日リリースされたSkeptaのアルバムタイトルが『Konnichiwa』でしたし、Elijah & Skilliamも日本のプロデューサーやMCのことを気にかけているみたいだし。あと、Stormzyが日本で急遽ショーケースをやった時に日本のMCたちと一緒に共演していた動画がUKのメディアでピックアップされていて、沢山の人が観ていたみたいでしたしね。UKと日本ではシーンが違うから知名度の上がり方が全然違いますけど、日本のMCはまだ日本では有名ではないけど、ずっとアンダーグラウンドのシーンで頑張ってるんです。

 

Mumdance:そういう色んな出来事が起こってるんだ。クールだね。

 

Albino Sound:僕が思うに、日本人がグライムを受け入れ易いのは、グライム自体がゲーム音楽から影響を受けているからだと思うんだよね。東洋的なメロディーを取り入れてるシノグライムももちろん馴染み易いし。まさにシノグライムを作ってるFatima Al Qadiriはゲーム音楽から影響を受けているって言ってたし、初めて音楽を作ったマシンがプレイステーションだったっていうUKの若いプロデューサーはそれなりにいるよね。

 

Mumdance:確かにね。グライムは東洋的なサウンドの要素を持っていると思うし、ゲーム音楽から影響は結構受けていると思うな。そういえば今日、原宿のBig Love Recordsでゲームのサウンドトラックのヴァイナル買ったんだよ。

 

 

ーーへぇー、Mumdance自身はゲームの音楽からは影響受けているんですか?

 

Mumdance:僕のトラックのタイトルはAMIGAから来ているんだよ。“Turrican 2”も“Shadow Of The Beast”もAMIGAのゲームだね。多分、僕にとってはAMIGAが一番最初の音楽への導入になってるかな。小さい時にやったゲームのサウンドトラックからは影響を受けてると思う。あとはPsygnosisというイギリスの会社が発売していたゲームからは影響受けているよ(『Shadow Of The Beast』はPsygnosis社のゲーム)。サウンドトラックがレイヴに近いんだよね。

 

 

ーーでは、ここ数年のあなたのコラボレーターのひとりで、今回のジャパンツアーでも共演するPinchは、あなたにとってどういう人物なんですか?

 

Mumdance:初めて彼に会った時は、僕のガールフレンドがウォッカのショットを飲んで酔っ払ってて、僕も具合が悪くて、あまり良い出会いじゃなかったんだ(笑)。僕とLogosは当時から一緒に〈Tectonic〉っぽい音楽を作っていたから、Pinchに送って聴いてもらったんだ。それから彼とは友達になって、彼の家に行って一緒にミックスを作ったり、“Turbo Mitzi”を作るうちに仲良くなったんだ。僕らは影響を受けている部分が同じで、似たような音楽性だから一緒にやり易いんだ。〈Metalheadz〉、ディストピア、フューチャリスティックな感覚、あとLogosとPinchと僕の3人は同じ様にミニマリズムを志向する音楽だしね。PinchはDJも素晴らしいよ。彼のスタイルはリラックスでスローだから、僕とは全然違くて、学ぶことは沢山あるよ。彼は長時間のプレイをキープするのが上手くて、スローになってそこから上がってみたいな差を作ることを恐れていないんだよね。僕の場合はバンバンって速く切り替えるタイプでせわしないからさ、僕とPinchが一緒にやると丁度良いコンビネーションかもね(笑)。

 

 

 

ーープロデューサー/DJとしてではなく、友人としてはいかがですか?

 

Mumdance:Pinchは親友だよ! 僕はLogosとPinchと本当に仲が良いんだけど、Logosはどちらかというと音楽的な大親友で、Pinchはパーソナルのことを電話で話したりするからもっとプライベートな部分で親友だね。彼は色んなことを教えてくれるし、特にダブプレート・カルチャーについては凄い教えてくれるんだ。彼はマスターだね。あと、ラジオでのDJプレイやクラブでプレイした時の動画がYoutubeに上がってると次の日にフィードバックをくれるんだ。彼はいつも重要なことを教えてくれるし、DJに関しては本当に沢山のことを教えてくれてるよ。あと僕と彼は飲み友だね! Pinchと僕はウィスキーも好きだし、ベースも好きなんだよ(笑)。

 

Albino Sound:LogosやPinchを始め、Mumdanceが一緒に音楽を作っている人たちは色んなスタイルを持っていて、ジャンルも少しづつ違うよね。さっきMumdanceも言っていたけど、そういう人たちと一緒に音楽を作ることで新しい感覚の音楽が生まれていくと思うんだけど、そういう新しい音楽がクラブシーンにもたらす未来についてはどう考えてるの?

 

Mumdance:今はさっき言ったPsygnosis社のゲームや、サイバーパンクみたいなサイファイなジャンルから大きなインスピレーションになっているんだ。僕を育てたコンピューターゲームとレイヴミュージックはリンクしているしね。そういう中でも、いつも色んなアーティストたちとコラボレーションをしていたいなとは思う。僕はコラボレーションすること自体が好きだし、常に新しい何かを取り入れれば視野も広がるから、これからもコラボレーションすることは続けたいね。でも今は最初のソロアルバムを作っていて、これをリリースすることが直近のプロジェクトかな。

 

 

End of Interview

 

 

 

 

ツアー情報

Pinch & Mumdance Japan Tour 2016
 
【東京】
Date: 2016/5/19 (Thu)
Venue: Dommune
Start-End: 21:00-0:00
 
 
Pinch & Mumdance DBS
DBS presents
PINCH B2B MUMDANCE
Date: 2016/5/20 (Fri)
Venue: UNIT
Open/Start 23:30
 
Line up:
PINCH (Tectonic, Cold Recordings, UK) 、
MUMDANCE (Different Circles, Tectonic, XL Recordings, UK)
ENA
JUN
HARA
HELKTRAM
 
extra sound: BROAD AXE SOUND SYSTEM

VJ/Laser: SO IN THE HOUSE

 

Ticket:
ADV 3,000yen
Door 3,500yen

 

Ticket outlets:

PIA (0570-02-9999/P-code: 292-943)、 LAWSON (L-code: 74580)

e+ (UNIT携帯サイトから購入できます)

clubberia http://www.clubberia.com/store/

渋谷/disk union CLUB MUSIC SHOP (3476-2627)、TECHNIQUE(5458-4143)

GANBAN(3477-5701)

代官山/UNIT (5459-8630)

原宿/GLOCAL RECORDS(090-3807-2073)

下北沢/DISC SHOP ZERO (5432-6129)、JET SET TOKYO (5452-2262)、disk union CLUB

MUSIC SHOP(5738-2971)

新宿/disk union CLUB MUSIC SHOP (5919-2422)、Dub Store Record Mart (3364-5251)

吉祥寺/disk union (0422-20-8062)

町田/disk union (042-720-7240)

千葉/disk union (043-224-6372)

Jar-Beat Record (http://www.jar-beat.com/)

 

Caution: You Must Be 20 and Over With Photo ID to Enter.

20歳未満の方のご入場はお断りさせていただきます。

写真付き身分証明書をご持参下さい。

 

More info: UNIT

Za HOUSE BLD. 1-34-17 EBISU-NISHI, SHIBUYA-KU, TOKYO

tel.03-5459-8630

http://www.unit-tokyo.com

 

 

【京都】

THE STAR FESTIVAL 2016

THE STAR FESTIVAL’16


Date: 2016/5/21 (Sat)〜22 (Sun)


Place: スチールの森京都

Open: 8:00


Start: 9:00

Close: 17:00

 

Line up:

AOKI takamasa(live)

AVALON EMERSON

DARREN EMERSON

DETROIT SWINDLE

D.J.Fulltono

DJ KRUSH

DJ NOBU

dOP-live-

FUMIYA TANAKA

Licaxxx

MOVE D

MUMDANCE

PINCH

SEIHO

TOMOKI TAMURA

 

[Red Bull Music Academy Stage]

DJ NOBU (All Night Long Set)

LECTURE: MUMDANCE 20:00-22:00

VJ: KOZEE

LIGHTING:SOLA

sound: TRY AUDIO

 

Ticket:

ADV 7500円

グループ割引(4枚組) 28000円


グループ割引(10枚組) 65000円


駐車券 1500円

 

Ticket outlet:

チケットぴあ P-code(782-046 / 駐車場:782-047)

ローソンチケット L-code(59024/駐車券:59019)

CN playguide http://www.cnplayguide.com/

イープラス http://eplus.jp

楽天チケットhttp://r-t.jp/tsf

 

More info: THE STAR FESTIVAL事務局 
MAIL: info@thestarfestival.com

 

Pioneer DJ

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