DATE : 17 June, 2006 (Sat)
DJs : Hernan
Cattaneo , Nick Warren , Tiefschwarz , Shinichi Osawa , Lee Coombs , Mike Mckenna , DJ AKi , Sodeyama
PHOTOGRAPHER : STRO!ROBO!, Mark Oxley / Official Site
TEXT : Yoshiharu Kobayashi (HigherFrequency)
'04年の Richie Hawtin と Ricardo Villalobos、そして昨年の Sasha と John Digweed といった驚きの豪華ラインナップで毎回大きな話題を呼んでいる Womb のモバイル・プロジェクト Club Phazon。「モバイル・プロジェクト」という名のとおり、Womb の持ち味であるサウンド・システム、レーザー、カラー・ストロボなどを使用して、Womb に負けないクラブ空間を六本木ラフォーレ・ミュージアムにも生み出してしまおうというこのイベントに、今回はイギリスが世界に誇るベテラン DJ Nick Warren と、'05年の DJ Mag Top 100 では見事7位にランクインしたアルゼンチン出身のスーパー・スター Hernan Cattaneo というプログレッシヴ・ハウス・シーンを代表する二人が登場し、会場に集まったオーディエンスを熱く盛り上げてくれた。
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毎回メインの二人以外にもトップ・レベルの人気を誇る DJ を揃えてファンを唸らせている Club Phazon であるが、今回もメイン・ルームではオーバーグランドのシーンでも高い人気を誇る大沢伸一やドイツのエレクトロ・デュオ Tiefschwarz が回し、ラウンジでは DJ AKi や Lee Combs などがプレイするといった、誰もが目移りしてしまうようなタイム・テーブルが組まれていた。当然のようにフロアは大混雑、ラウンジもメイン・ルームに負けないほどの賑わいをみせることとなり、まるでフェスティバル会場のように華やかな熱気が会場には充満しているのであった。 そんな中、メイン・ルームには Nick Warren が満を持して登場。果てしなく続くかのように広大なフロアを埋め尽くしたクラウドを相手に、まずはヘヴィなシンセ・リフが飛び交うアップリフティングなトラックをドロップしていく。そして、徐々に観客がヒート・アップしていくのを見計らったかのように、今度はゴージャスなシンセが前面に押し出されたプログレ・チューンへと移行。Aiba の LCD レーザーが生み出す幻想的な美しさと相まって、大会場ならではの開放感溢れる盛り上がりをフロアにもたらしてくれた。そして、続いて登場した Hernan Cattaneo も、負けじと巨大なフロアを支配するような迫力に満ちたプログレ・トラックを次々と投入し、Nick Warren がじっくりと積み上げてきた流れを更に高く押し上げるような展開を披露する。Nick Warren と比べるとまだ若手でありながらも、既に貫禄溢れるどっしりと構えた部分と、若々しい勢いを感じさせる荒々しい部分を併せ持つ彼のプレイは場内に更なる興奮をもたらし、最後の最後までフロアを湧かし続けてくれた。 | |
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