HigterFrequency パーティーレポート

ENGLISH PARTY REPORT

WIRE04

WIRE 04 Party Report Day 02 @ 横浜アリーナ

DATE : 18th July, 2004
写真提供 : WIRE OFFICE

毎年恒例となった日本最大級の屋内レイヴ・パーティー「WIRE04」。今年は超がつく程の豪華DJ/クリエイター群の出演が決定し、2DAYSにわたっての開催。数ある夏フェスの中でもかなりの注目度を集めることとなった。中でも一番の目玉はこの日のギグをもって解散となるORBITALのラスト・ギグ。テクノ・ファンや’80年代アシッド・ハウスに影響を受けた人にとっては、絶対に見逃すことのできない伝説のユニットの最後の雄志....会場となった横浜アリーナのメインフロアはそんなORBITALに対するリスペクトの表れか、惑星や宇宙をモチーフとした豪華な装飾に包まれていた。

WIRE04 WIRE04
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早い時間から大賑わいとなった開催二日目のトップ・バッターはMONIKA KRUSE。6時からMONIKAのプレイなんて少しもったいない気もしたが、初っ端からガンガンに飛ばすMONIKAのDJセットと、異空間を演出するレーザーが、スタートするやいなや会場を盛り上げる。今年のWIREには大きなメインフロアとはまた違った雰囲気を楽しめるように、メインフロアのほかに、セカンド・フロアが用意され、更には各国の料理が楽しめるWORLD CAFEと題されたいわゆる休憩所もあり、フェスティバル気分が十分に楽しめるようなつくりになっていた。しばらく会場をみて回っていると、メインフロアには石野卓球が登場。最近リリースされたオリジナル・アルバムのチルな曲調とはうって変わって、かなりアッパーなセットだったが、そんなプレイがダーク系のセットをプレイする卓球よりもよりずっと彼らしかった。

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そしていよいよ光る4つの光がステージに現れる。ORBITALの登場だ。前半は先月リリースされた「Blue Album」からの楽曲が中心だったが、後半にかけてはまさにORBITAL ’sクラシックスとも言える、「Satan」やデビュー・アルバム「Yellow Album」からの楽曲をプレイ。終盤の「Halcyon」には、本当に目頭が熱くなってしまった。アンコールでプレイした「CHIME」の後、惜しまれながらもORBITALがステージを去ると、DJブースにはBAD BOY BILLが登場し、怒涛のロック系ダンス・チューンで盛り上げると、続いてLUKE SLATERが登場。かなり’80Sなニューウェーヴ・セットでフロアでは発狂者続出。時同じくして2階のセカンド・フロアーではPASCAL F.E.O.S.がスピンを始めた。サイケデリック・トランスとミニマル・テクノを融合したかのような神秘的でダークなセットには圧巻。PASCAL F.E.O.S.の繊細なプレイにはセカンド・ステージがぴったりとはまっていた。

WIRE04 WIRE04
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続いてメインステージでは、ALTER EGOがWIRE04最後となるライブ・アクトを始めようとしていた。崩れたビートの嵐から、激しいテクノへと流れていくセットにはクラウドも熱狂。かなりの盛り上がりをみせた。そしてトリを飾ったのはやはりJEFF MILLES。先日リリースした「Exhibitionist」で披露した神業のDJプレイが、目の前でリアルタイムで起こるのには、やはり感動してしまった。ソウル、ディスコなどのダンス・クラシックスとミニマル・テクノが交互に混ざり合うまるで音のコラージュのようなセットにあわせたVJによるさえた映像が、イベントを最後までクレイジーなほどに盛り上げ、大盛況となった今回のWIRE04はフロアいっぱいのクラウドの笑顔と共に終わりを迎えたのであった。(K.Tajima)

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7/18(日) : 出演者一覧(本ページ写真左上から)

01)MONIKA KRUSE _ 02)KAGAMI
03)ELLEN ALLIEN _ 04)TOBIAS THOMAS
05)TAKKYU ISHINO _ 06)THOMAS BRINKMANN
07)ORBITAL _ 08)ROK
09)LEGOWELT _ 10) BAD BOY BILL
11)FUMIYA TANAKA _ 12)LUKE SLATER
13)PASCAL F.E.O.S _ 14)ALTER EGO
15)CHRIS LIEBING _ 16)TOBY
17)JEFF MILLS

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