HigterFrequency パーティーレポート

ENGLISH PARTY REPORT

WIRE04

WIRE 04 Party Report Day 01 @ 横浜アリーナ

DATE : 17th July, 2004 (Sat)
写真提供 : WIRE OFFICE


毎年恒例となった日本最大級の屋内レイヴ・パーティー「WIRE04」。今年は超がつく程の豪華DJ/クリエイター群の出演が決定し、2DAYSにわたっての開催。数ある夏フェスの中でもかなりの注目度を集めることとなった。中でも一番の目玉はこの日のギグをもって解散となるORBITALのラスト・ギグ。テクノ・ファンや’80年代アシッド・ハウスに影響を受けた人にとっては、絶対に見逃すことのできない伝説のユニットの最後の雄志....会場となった横浜アリーナのメインフロアはそんなORBITALに対するリスペクトの表れか、惑星や宇宙をモチーフとした豪華な装飾に包まれていた。

WIRE04 WIRE04
WIRE04 WIRE04

初日のトップバッターは日本が世界に誇る才能DJ TASAKAが登場。早々にフロアのテンションをオーバーレブ寸前のところまで持っていったところで、ANTHONY ROTHERにバトンタッチ、今回初のライブセットがスタートする。そして、オランダの鬼才 MICHEL DE HEYが登場する頃には、フロアも完全にヒートアップ。彼の超絶的とも言えるターンテーブル捌きと、緩急をきっちり付けた選曲で本日一回目の大クライマックスを演出してくれた。そして遂に我らが電気グルーヴ登場!相変らずのファニーでシニカルな登場の仕方に絶叫とどよめきの交じり合ったフロアを相手に「ガリガリ君」「電気ビリビリ」など6曲を披露、30分ほどの短いライブタイムではあったが圧倒的とも言える存在感を示して、ステージをラテン魂炸裂のDEROにバトンタッチしてくれた。

WIRE04 WIRE04
WIRE04 WIRE04

そのDEROがど派手なパーカッシブ・チューンでフロアをぐいぐい引っ張っている頃、、SHIN NISHIMURA、今回初登場となるCocoonの刺客TOBI NEUMANNの流れで次第に盛り上がりつつあったセカンド・フロアには、RYUKYUDISKOのプレイを一目見ようと多数のクラウドが押しかけ、遂には入場制限がかかるほどの盛り上がりに発展。その期待にバッチリ応えたこの沖縄出身の双子の兄弟は、新人とは思えない計算された構成で、我々に新たなスターの降臨を充分に実感させるパフォーマンスを披露してくれた。そして、メインフロアーではテクノ・ゴッドKEN ISHIIのプレイに引き続いて、ZOMBIE NATIONの演出感たっぷりのライブがスタート。ふと時計を見ると何とまだ1時前!という事に気付く。やがて、エレクトロ・ブームの立役者HELLがハード目のセットをプレイする頃には、ここまでの全力疾走をクールダウンさせる人達もちらほら見え、フロアも程よい感じに。次第にクールダウンを済ませたクラウドがフロアに戻り始め、次第に初日のクライマックスへと突き進んでいく。

WIRE04 WIRE04
WIRE04 WIRE04

そして、鬼才DER DRITTE RAUMのライブの後、先ごろ「Rudeboy」なるアルバムをリリースしたばかりのMARCO BAILEYがパーカッション・プレイヤーを従えて登場。このイタリアの伊達男が繰り出すミニマリッシュなビートに絡む生のパーカッション・サウンドはまさに完璧な組み合わせであったと言え、腰にくるビートと頭の上で鳴り響く攻撃的なハイハットに完全に理性が吹き飛んだ状態に。そして、メインフロアの大トリはご存知WESTBAM。どデカイ会場の特性をフルに生かした、ダイナミックで空間を感じさせる選曲で、約半日に及ぶお祭り騒ぎを締めくくってくれた。

WIRE04 WIRE04
WIRE04 WIRE04
WIRE04 WIRE04

7/17(土) : 出演者一覧(本ページ写真左上から)

01)DJ TASAKA _ 02)ANTHONY ROTHER
03)MICHEL DE HEY _ 04)SHIN NISHIMURA
05)DENKI GROOVE _ 06)TOBI NEUMANN
07)DERO _ 08)KEN ISHII
09)RYUKYUDISKO _ 10) FRANK MULLER
11)ZOMBIE NATION _ 12)HELL
13)PAUL KALKBRENNER _ 14)DJ FELIPE
15)DER DRITTE RAUM _ 16)MARCO BAILEY
17)JOSH WINK 18)WESTBAM

関連記事


関連リンク