DATE : 23rd October, 2004 (Sat)
PHOTOGRAPHER : Mark Oxley / Official Site
TEXT : Kei Tajima (HigherFrequency)
プログッレシヴ・ハウス・シーンに飛び出してきた当時は"第二のJohn Digweed"などと騒がれながらも、最近では型にはまらない革新的なスタイルでその個性を輝かせているSander Kleinenbergが、先日Renaissanceからリリースされた"This is everybody too"のリリース・パーティーのために渋谷WOMBでギグを行なった。前回の来日から約一年半ぶり、そしてこの日はPioneerのDVJ-X1を使用しての日本初のライヴ・セットということもあり、早い時間からフロアは期待いっぱいのクラウドで埋めつくされた。 アルバム "This is everybody too"では、ブレイクスやエレクトロなど新しい要素を織り交ぜながらも、綿密に構成された美しい音の世界を見事に表現したSander。この日も、映像とリンクした勢いのあるブレイクスそしてテッキーなプログレッシヴ・チューンと、メロウな歌モノのプログレッシヴ・チューンを交互にプレイすることで、徐々にフロアに感動の波をつくっていき、後半に向かう頃にはまるで会場全体をひとつの大きな波にしてしまったかのような、素晴らしい一体感を生み出すことに成功していた。そのヴァイブを保ちつつ、セット後半にはアッパーなチューンが次々と繰り出され、会場もクレイジーなまでにエキサイトしていくと、最後にはFlash Brothersの美しいプログレッシヴ・チューン "Amen"をプレイ。映し出される神秘的な映像と華麗なサウンド・スケープによって、目頭が熱くなるほど感動的なフィナーレを披露し、フロア中を大きな"愛"で包み込んでくれた。 下手に新しい音を加えてみたり、単に盛り上げるだけでなく、細かく計算された美しい流れのあるセットをみせてくれたSander。今後もプログレッシヴ・ハウス・シーンにフレッシュな風を送り込み続けてくれるに違いない。 | |
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