HigterFrequency パーティーレポート

ENGLISH PARTY REPORT

Sander Kleinenberg

RENAISSANCE feat. SANDER KLEINENBERG "THIS IS EVERYBODY TOO LAUNCH PARTY"
@ THE CROSS, LONDON

DATE : 25th September, 2004 (Sat)
PHOTOGRAPHER : Matt Cheetham / Official Site
TEXT : Takuma Matsui (London)


オランダが誇るプログレッシヴ・スーパースター Sander Kleinenbergが2ヶ月ぶりにロンドンに舞い戻ってきた!去年の10月にRenaissanceからリリースされた"Everybody"から早くも1年。爆発的な売上を記録したこの2時間半に及ぶミックスCDの第2弾が、早くも世界中のクラブ・ミュージックファンに送り届けられる事となり、そのラウンチ・パーティーが、Sander自身をゲストDJとして招いて、ロンドンのThe Crossにて開催された。

The Crossに到着すると、そこには既に長蛇の列ができており(ここThe Crossにしてはかなり珍しいこと)、今か今かと入場を待ち続けるクラウド達がクラブ内から漏れてくる音に合わせて踊っている…。Sander、そしてThe CrossにおけるRenaissanceの人気の高さを物語る光景である。早速クラブ内に潜入し、足早にメイン・ルームへと向かうと、そこではRenaissanceのレジデントDJである Nigel Dawsonが、クラウドで溢れかえったフロアをニュー・スクール・ブレイクス、そして空間的なプログレッシヴ ・ハウスと共に操っている所であった。ダークで深みを持った音で展開されていくNigleのセットに、早くもフロアは大いに沸き立ち、Sanderがいつ入ってもおかしくないという雰囲気が次第に出来上がっていく。


Sander Kleinenberg
Sander Kleinenberg Sander Kleinenberg
Sander Kleinenberg Sander Kleinenberg
Nigel Dawson Nigel Dawson

そして午前3時過ぎ、大勢のスタッフ等に囲まれながらブースへ向かうSanderが筆者の目の前を通り過ぎる。Nigelと少し言葉を交わすと、準備もそこそこにヘッドフォンを取り出し、レコードに針を乗せにかかるSander。今すぐにでもプレイしたくてウズウズしているかのようで、それを待っていたかのようにクラウド達も一斉に叫び声を上げ始める。その瞬間から一気に"熱気"が生まれ、次第にその熱気がSanderの創り上げていく"音の世界"と比例して"熱気の渦"へと変化。途絶えることのない低音と繊細な電子音がフロアを支配するプログレッシヴ・サウンドに、時折挟み込まれる変態系エレクトロ・サウンド。そして空間的な要素も持ちながら、アグレッシブに鳴り響くパーカッション…。それらが交差する異次元ともいえる空間に、筆者自身もしばしば我を失ってしまう。そして、その空間を操るSanderは、終始ハッピーな表情を浮かべながら、時折ロボットダンスを披露するなどファニーな姿も見せ、パフォーマンスの面でもクラウドを十分に楽しませている。

Nigel Dawson
Sander Kleinenberg Sander Kleinenberg
Nigel Dawson

セットも中盤に差し掛かる頃、サウンドは次第に歌物を中心としたダーティーかつダークなものへと展開。そして、"Deep Dish - Flash Dance"のビートの上にMr.Fingersのアンセム"Can You Feel It" が「In the beginning there was jack!!」というセンテンスで繰り返され、最後に「This is our house! Our House Music!!」と響き渡る。そこに、聴き覚えのあるギターと共に「Dance Floor!!」とワイルドな声が鳴り響き、この瞬間にフロアは最高潮の盛り上がりを迎えることになる。そこからは止めを刺すかのように、Sander自身の手による "Blur - Song 2"そして"Peter Bailey - Dance Floor"のマッシュアップがスタートし、ファンキーなロック・サウンドと怒涛のトライバル・ビートの繰り返しに、メイン・ルームは完全に爆発。おまけにProdigyの"Smack My Bitch Up"まで飛び出したものだから、フロアの興奮は最高潮に達する。Sander自身も、図太いベースとブレイクビーツに合わせて、WHOAAA!と叫びながら飛び跳ねていた。

そしてその瞬間に、ずっと闇に包まれていたフロアを一気にデイライトが照らし上げ、DJブースの向こう側から放たれる眩しい光が…。これはこのパーティーの終焉を告げるものだったのだが、筆者にとってこれまでの数時間はあたかも一瞬のようにしか感じられず、この時間の経過の速さこそが、Sander KleinenbergというDJのスゴさを物語っている…そんな事を思いながら、熱気の残る開場を後にする事になった。

Sander Kleinenberg Sander Kleinenberg
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Sander Kleinenberg


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