international news _ 2006.10.20
Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Terumi Tsuji _ Photo by David Fisher (Rex Features)
先日ロンドンの Shoreditch Town Hall で開催された DIESEL-U-MUSIC 2006 で、Electronic 部門のウィナーに選ばれたロンドン出身のプロデューサー Duke Dumont は、授賞式でのメディアの反応に今でも怒りを隠せないようだ。
「授賞式後のパーティーに17世紀のコスチュームにウィッグ姿で出席したら、コマーシャル音楽メディアの連中は馬鹿にしたような目つきで俺の事を睨んでたよ。しかもサウンドエンジニアにパフォーマンスは無茶苦茶にされるし、タブロイド紙の The Sun には『これがメジャー契約を結んでいないアーティストの現状であれば、音楽シーンの未来が思いやられる』なんて書かれるし、まったくムカつくったらありゃしないよ!!」
彼がステージに登場する前にサウンドエンジニアが機材の電源を切っていたため、彼はステージ上でコンピューターを再起動しなくてはならず、2分程コンピューターのスクリーンが見えない最悪の状態でパフォーマンスを行ったという Duke Dumont。Mylo や 2 Many DJs を筆頭とするジャッジから絶大な支持を受け、見事ウィナーに選ばれた彼の怒りはいまだ治まることなく、大衆メディアの報道には今後応じない方針だと語っている。
「中流階級の主婦に好かれようなんてこれっぽっちも思ってないからね。でも俺自身どの階級に属してるのか正直良くわかってないんだよ。中流階級を気取ってるヤツらの前では労働者階級であることを誇りに思うし、逆に労働者階級の集まりでは中流階級のふりをしてしまうんだ。いわゆる労働者階級気取りってヤツだろうね。公爵(Duke)の格好をしてパフォーマンスするのもそのせいさ(笑)」
若干24歳の才能溢れるプロデューサー Duke Dumont こと Adam Dyment は、7ヶ月前に初めて大ヒット・エレクトロチューン Mekon の 'Yes Yes Y’all' のリミックスを手掛け、そして最近では Missy Elliot の 'We Run This' のリミックスも担当している。しかし Adam が今一番楽しみにしているのはデビュー・アルバムのリリースだと言う。
「まだアルバムのタイトルすら決まってないんだ。Diesel のパフォーマンスで初めてアルバムのナンバーを1曲披露したんだけど、オーディエンスの反応は最高だったよ。こんなこと言うと生意気だって言われるかもしれないけど、あの曲のベースラインは Mr.Oizo の ’Flat Eric’ 再来ともいえる最強のモノさ(笑)」
Duke Dumont と Glimmers のリミックスを含む Mekon feat. Roxanne Shante’Yes Yes Y’all’ は Wall Of Sound より近日リリース予定。
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