international news _ 2007.05.24
Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Terumi Tsuji
UK ガラージのパイオニアであり、ダーティー・ハウスからロッキン・エレクトロまでジャンルレスな選曲で知られるTim
Deluxe は、今週 Skrufff
とのインタビューで、ニューシングル‘Let The Beats Roll’ について語るとともに、現在クラブシーンを賑わせているニュー・レイヴを支持するコメントを残している。
「クラブシーンも随分変わったよ。クラブミュージックは数年前にピークを迎えて、今ではすっかり落ち着いてしまったね。少し前まではどれだけビックなパーティーが出来るか競争しあってる感じだったんだ。例えば月でパーティーをしようという無謀な計画とかね。今はトレンドがまたアンダーグラウンドに戻って来ていて、すごく嬉しいよ」
Spiral Tribe のレイヴァーから、‘Just Won't Do’や Double 99 名義でリリースされたスピード・ガラージ・アンセム‘Ripgroove’の大ヒットで、一躍ロンドンの人気No.1ハウス・プロデューサーとなった
Tim だが、‘あること’が切っ掛けで機材を減らしたようだ。
「ロンドンのショーディッチに大きなスタジオを持ってたんだけど、大家がビルを売っちまったんだ。だから機材も減らさなきゃならなかったのさ。元々もう使ってない機材も沢山あったし、それにソフトウェアを使って曲作りをする方がよっぽど楽だって気づいたよ」
「ラップトップは曲作りの概念をすっかり変えてしまったね。コンピューターを使えば手軽に、そして安く曲が作れるんだ。でもその一方で、みんなが同じ機材を使うようになったから、殆どの曲が同じような音になってしまったけどね」
なお、新曲‘Let The Beats Roll’は、彼がショーディッチのスタジオを手放す少し前に偶然に出来あがったナンバーだという。
「Audio Bullys の Simon が‘Ripgroove’のリミックスのパーツを取りにスタジオに遊びに来たときのことさ。いつも通りたわいもないことを話しながら、新しいアルバムの曲やバッキング・トラックを
Simon に聴かせてたんだ。そしたら彼が『マイクはないかい?なんだかオレも歌いたくなって来た!』って言い出して‘Let The Beats Roll’が出来上がったって訳さ。ホント最高のセッションだったよ。音作りはこうゆう瞬間がたまらないんだよね」
Spandau Ballet のドラマー John Kemp と Tim のたまり場だったスタジオはなくなったものの、彼らの友情はいまだ健在なようだ。
「アーセナルがホームゲームをする時はかならずJohnとスタジアムに観戦に行くんだ。オレたちは熱狂的なガナーズ (アーセナル・ファンの愛称)なんだ。彼も新しいアルバムに演奏と作曲で参加してくれてるよ。良い友達さ」
Tim Deluxe の新曲‘Let the Beats Roll’は Skint Records より近日リリース予定。
関連記事
インタビュー : Tim Deluxe Video Interview in Tokyo(2006/05/07)
パーティー・レポート: TIM DELUXE JAPAN TOUR 2006 @ WOMB, TOKYO (2006/07/14)
関連リンク