DATE : 14th July, 2006 (Fri)
DJ : Tim Deluxe, DJ Yoda, Techriders
PHOTOGRAPHER : Asuka Hirayama
TEXT : Yoshiharu Kobayashi (HigherFrequency)
世界的にはもちろん、ここ日本でも絶大な人気を誇るスーパー・スター Tim Deluxe が、待望のセカンド・アルバム
"Egodeath" のリリースを目前にジャパン・ツアーを敢行。そのツアー初日となる Womb 公演は、札幌から大阪まで一週間以上をかけて回るこの大々的なツアーが大成功を収めるであろうことを予感させる、強烈な熱気に溢れたものだった。
大方の予想通り、会場がメイン・フロアの後方まで人が溢れかえるほどの大混雑をみせる中、DJ Yoda がドラマティックな流れのセットで Tim の登場を前にジワジワと盛り上げる。そして、そんな DJ Yoda のプレイに乗せられ、準備万端とばかりに汗まみれになったクラウドから大歓声が上がったかと思うと、自慢の長髪をバッサリと切り落として精悍な顔つきになった Tim が登場し、約4時間にわたるロング・セットの幕が開けたのであった。 | |
Darren Emerson の Underwater Records を離れ、自身の AT Recordings からリリースしたシングル 'Reflections' や 'I Don't Care'、そして9月にリリース予定のアルバム "Egodeath" ではダークで深みのある世界観を提示してきた Tim であるが、今回の DJ セットではオーディエンスが即座に反応できるライブ感重視のアップリフティングな展開のプレイを披露した。開始早々からクラブ・アンセム Paul Woolford Presents Bobby Peru 'Erotic Discourse' を投入し、勢いに乗ってきた中盤戦には Nirvana 'Lithium' や Thomas Andersson 'Washing Up' などといった誰もが楽しむことができる大ネタを勢いよく注ぎ込む。そんな大会場に押し寄せたオーディエンスの最大公約数的な期待のツボを上手く突いてくるセットは、大舞台に慣れた Tim ならではのものだろう。4時間というロング・セットでも、終始クラウドの喜ぶ顔を念頭に据えたようなハッピーでアップリフティングなセットをみせてくれた。 ツアー全体の成功を占うといっても過言ではない大事な初日の Womb 公演を、大成功のうちに終わらせた Tim Deluxe。この調子で行けば、今回のジャパン・ツアーではどこへ行ってもオーディエンスが満足気な笑顔で会場を後にしていくに違いない、そう思わせてくれるような充実のステージであった。 | |
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ビデオ・インタビュー : Tim Deluxe Video Interview in Tokyo (2005/07/15)
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