HigterFrequency OVERSEAS NEWS

ENGLISH INTERNATIONAL NEWS

international news _ 2007.02.28

ブライトンでギャングスター・ラップが禁止

Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Terumi Tsuji

ブライトン議会は今週、ラップスター 50 Cent やジャマイカ出身のレゲエシンガー Buju Bantan 等のアンチ・ゲイ及び暴力的な音楽をバーやクラブでプレイすることを禁じる新条例を発表した。飲食・バー業界担当主任の Jeane Lepper 氏は地元新聞に 「この新条例によって、恐ろしい殺人的音楽に規制をかけることが出来るでしょう」 と語っている。

また今回の条例が可決される直前には、アメリカ人作家 Terrance Dean が US ギャングスター・ラップ界に潜む隠れゲイの実態を暴露すると公言したばかりだ。 Terrance の最新著書 “ヒップホップ界の裏側 : エンターテイメント業界の隠された秘密” の内容を出版社サイドが発売前に漏らしてしまったため、彼はこのような暴挙に出たようだ。

この本は、映画 / 音楽業界で働く隠れゲイとしての彼自身の体験と、隠れゲイ映画スターや有名ラッパー、音楽プロデューサー等と彼が付き合った時の経験に基づいており、文中では実名こそ伏せてあるものの、誰のことを話しているのかは一目瞭然だという。出版社側は次のように主張する。

「この本を読めば、誰のことを言ってるのか皆さんすぐにお分かりになるでしょう。ただハリウッドやヒップホップ界の隠れゲイアーティストの実名を暴露するために、この本を出版するのではないという旨をご理解して頂きたい」

なお、今回のアメリカ・ラップ界におけるゲイ騒動の発端は、 Wendy Williams がホストを務めるラジオ番組 “ゲイ・ラッパーの告白” に届いた匿名ラッパーから一通の手紙だとみられており、番組終了後その匿名ラッパーが誰なのかという問い合わせが殺到したという。

Wendy はリスナーからの問い合わせに対し 「アメリカのラップスターの85%はゲイよ。ヒット曲と引き換えにプロデューサーと関係を持った人もいれば、生粋のゲイの人もいるわ。ただ彼らはみんなゲイであることを隠してるの」 と語っている。

「隠れゲイのラップ・アーティストは、表面的にはみんな凶暴でタフな役柄を完全に演じきっているの。彼らは歌の中では ‘黒人をぶっ殺す’ だとか ‘女と寝る’ ‘ハイになって金儲けをする’ といったことばっかり歌ってるから、誰がゲイで誰がストレートなのかは全く見分けがつかないと思うわ。でもそれは全てレコードを買ってくれるファンに秘密がバレないようにするための仮の姿なのよ」

関連記事