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international news _ 2007.02.01

レコードに未来はない?

text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Terumi Tsuji

ダンス・ミュージック・シーンの大御所 Orbital の Paul Hartnoll と S-Express の Mark Moore は、 Mixmag 誌最新号の特集記事 『オールド・スタイルDJ』 の中で 「レコードが時代遅れとなる日は近いだろう」 と語っている。

「レコードに明るい未来はないだろうね。蓄音機のように世間から忘れ去れるのがオチさ」 と Paul Hartnoll 強調する。
ドラムン・ベース界の巨匠 Fabio は、先日ロンドン科学博物館で衝撃的な光景を目にしたようだ。

「クラッシック・テクノロジーのセクションに、 Technics のターンテーブル SL-1200 (今でも人気のモデル)が既に展示されてたんだ!しかもそこに書かれていたコメントは 『’70年〜‘80年代にかけてDJが使っていた機材』 だぜ。どうにかしてるよ」

一方、新世代DJの Paolo Mojo が最後にレコードだけでDJをしたのは’00年で、‘04年以降クラブでレコードを回したことは1度もないという。

「今でもレコードは買ってはいるけれど、DJをする時はいつもCDを使ってるよ。しかもトラックをCDに焼く前にAbelton で自分流にエディットするようにしてるんだ。この間 Lee Burridge と一緒にツアーに回ったんだけど、レコード愛好家の彼でさえ 『近いうちにターンテーブルを置いていないクラブが出てくるんじゃないか』 って心配してたよ。あと Danny Howells も、今でもヘビーなレコードバックを持って世界中飛び回ってるみたいだね」

更に彼はこう続ける。

「レコードに懐かしさやノスタルジックを感じる人もいるけど、僕にとっては Abelton や CDJ の柔軟性の方がよっぽど重要なんだ」


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