HigherFrequency  DJインタビュー

ENGLISH INTERVIEW

Hernan Cattaneo Interview

アルゼンチンが生んだプログレッシブ界のスーパースター、HigherFrequencyのフェイバリット・アーティストでもあるHernan Cattaneoが、10月8日の大阪公演 @ Underloungeを皮切りに、9日福岡O/D、10日東京Space Lab Yellowと3都市を回るジャパン・ツアーを行うことになった。今年は、Homelands、Creamfilds、そしてイビサでの数々のパーティーと、いつにない多忙なサマーシーズンを過ごし、同時にスタジオワークでも充実ぶりを見せるなど、ますます絶好調の波に乗るHernan Cattaneo。特に、昨年12月に行われたYellowでのロング・セットは、サウンド、展開、クラウドの雰囲気の全ての面において奇跡とも言える化学反応が起きた「伝説的な一夜」として語り草になっており、約半年振りの来日公演に特に大きな期待が寄せられているところでもある。

伝説の再現、いや、それ以上の内容が期待される今回の来日公演に先駆け、HigherFrequencyではHernanとのインタビューに成功。来日直前の彼のホットな声を、ここにお伝えすることになった。なお、3月のWOMBにおける来日公演の際に行われたフル・インタビューも当サイトにて掲載中。Hernanのことをもっと知りたい人は、こちらも是非目を通してもらいたい。

> Interview & Translation & Introduction : H.Nakamura (HigherFrequency)

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HRFQ : 3月に来日してから約6ヶ月ぶりの来日となる訳ですが、その間、調子はどうでしたか?

Hernan Cattaneo : いい感じの半年だったよ。世界中を旅して、ヨーロッパやアメリカでたくさんのギグをやって…。あと、スタジオでも作業もあったね。

HRFQ : 今年のサマーシーズンでは、たくさんのフェスティバルやパーティーでプレイされましたよね。どれが一番印象に残っていますか?

Hernan : 一つだけ挙げるって言うのは難しいな。ホントに良いパーティーがたくさんあったからね。フェスティバルで言うと、Creamfileds、Global Gathering、それからHomelandsは素晴らしかったね。あと、クラブのパーティーに関して言うと、僕的に東欧でのプレイが最高だったかな。ロシア、クロアチア、ウクライナ、ルーマニア、ブルガリア、ポーランド、リトアニア…。いずれを取ってもすごく良かったよ。あと、北米も良かったけど、特にロサンゼルスが良かったね。今年は5回もプレイをしたんだけど、回数を重ねるごとに良くなっていったんだ。

HRFQ : イビサはどうでした?

Hernan : すごく良かったね。今年はSpaceのWe Love Sundaysや、Sashaと一緒にやったPachaのRenaissance、それからSatoshi Tomiieと一緒にやった同じくPachaのDef Mixナイトなんかでプレイしたんだけど、相変らず楽しめたよ。イビサはいつだって、プレイするには最高の場所なんだ。

HRFQ : 来日を前にして、今の気分は?

Hernan : 僕にとって日本に行くことはいつも特別なこと。何度も何度もそう言って来たんだ。東京は、ブエノス・アイレスと並んで、僕が最も好きな街でもあるし、日本人は世界の中で最もやさしい人達だと思う。YellowもWOMBもスゴク良いクラブだし、いつもロングセットを楽しませてもらっているよ。あと、原宿、渋谷、浅草、六本木などの町も大好きかな。何回も来日しているうちに、大勢の素晴らしい友達にも恵まれたし、いつも日本に行くのを心待ちにしているんだ。しかも、今回は大阪と福岡でもプレイできるし、とても楽しみだね。

HRFQ : 多くの日本のファンが、去年のYellowでのプレイを、「東京のクラブ・シーンの新たな伝説」と絶賛しているのをよく耳にしますが、あの日のプレイは、あなたのキャリアの中でもベストの一つとして数えられるものなんじゃないでしょうか?

Hernan : そうだね。あの日は、本当にスゴかったよ。日本のクラウドは、ロングセットを やるのには完璧だから好きなんだ。みんなスゴク辛抱強いし、最初はゆっくりとディープでハウスっぽいトラックからスタートして、そこから徐々にビルドアップしていく事が出来るからね。しかも、途中で一旦アップして、また落とす事も出来る…。それでもみんな付いてくるからね。

HRFQ : 去年のYellowのセットでも、最初はスゴク印象的なディープ・トラックからスタートして、時間をゆっくりかけて徐々にクライマックスへとビルドアップしていきましたよね。今回もそういった感じのセットを考えていますか?

Hernan : その通り!前の質問でも答えたとおり、そういった感じのプレイが大好きだし、今回も間違いなくそうするね。

HRFQ : 今回のプレイでは、Final Scratchやエフェクト系機材など、何か新しいテクノロジー関係のものを使う予定はありますか?それとも、ターンテーブルとCDRだけのシンプルなセットアップになるんでしょうか?

Hernan : 最近、Live (Ableton)を使い始めたんだけど、まだ自分のクラブ用セットには組み込んでいないんだ。今、家では使っていて、将来的にはライブでも使うことになるだろうけど、今回に関してはCDRとアナログでのプレイになるだろうね。

HRFQ : 最近ハマッっている5曲を挙げてもらっても良いですか?

Hernan : 最近のトップ20はこちら! 1 : Guy Guerber / Stoppage time [Bedrock]
2 : Hybrid / Higher than a skyscraper (Satoshi Tomiie) [Distictive]
3 : Innerstate / Sidewinder (Mike Hiratzka) [Sequences Recordings]
4 : G-Pal / 3rd of July [Swift]
5 : Marris / Knowledge & Happiness (Bart Van Wissen rmx) Nascent
6 : Bluefish : Been too long(Sleepfreaks dub)Electric Music People
7 : Trafik / Echoes(Mixes)GU
8 : Sander K : The Fruit [LMR]
9 : Jeff Benett / The long walk
10 : Depeche Mode / Enjoy the silence(Timo Maas) Mute
11 : Lega / Floating sequence
12 : 16b / Escape(Dj Paul&Stuart edit))
13 : Jarrod&Gilbey / Monkey Trousers {Musiq]
14 : Ozgur Can / Over nothing at all [Precinct]
15 : Oliverio & MOS / Same blood
16 : Blue Haze : Into nothing [SAW Recordings]
17 : Kintar / Natural Selection
18 : Weekend World : Slo Mo [Midnight]
19 : Dextro / Do you need help? [Border Community]
20 : Jay West / Absence

HRFQ : 今年も残すところ3ヶ月となりましたが、今年成し遂げた一番のことって何ですか?

Hernan : 今年は本当にいい年だったよ。世界中を旅する事も出来たし、RenaissanceのCDも調子良かったしね。それに、自分が手がけた新曲やリミックスにも満足しているし。これ以上いい年は望めないんじゃないかな。

HRFQ : あなたの来日を楽しみにしている日本のファンに何かメッセージを。

Hernan : 早めに来て、遅くまで残ってて下さい。待ってると良いことあるよ!

End of the interview

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