IBIZA 2004

ENGLISH IBIZA2004

SPACE

WE LOVE SPACE @ SPACE, PLAYA DEN BOSSA

DATE : 4th July, 2004 (Sun)
DJs : Jose Padilla, James Zabiela, John Digweed, Steve Lawler
PHOTOGRAPHER : Matt Cheetham (HigherFrequency)


今やすっかりイビサの名物となったクラブSpaceは、恐らく世界で最も有名な"昼間営業しているクラブ"であろう。そして、そこで毎週日曜日に行われている22時間にも及ぶ昼夜ぶっ通しのパーティー、それがWe Love Spaceである。太陽が昇っている間はかの有名なテラスで明るく盛り上がり、そして日が暮れて騒音規制が適用される時刻になった後は、近未来的な雰囲気をもったメインルームでディープかつアンダーグラウンドな世界を堪能する。そんな風に、時間の過ぎると共に違った世界観を楽しむことが出来るこのWe Love Sunday。今年のラインアップは特に素晴らしいものが用意されていると言われ、Spaceのみならずイビサ全体の1週間を締めくくるに相応しいパーティーになるのは間違いなさそうだ。今年は、メインのレジデントとしてはSteve Lawlerが就任。これにJames Zabielaが5日間、Groove Armadaが4日間それぞれ加わる形で、この日曜日の祭典を盛り上げていくとの事。これを聞くだけで、このパーティーのクオリティが如何に高いかが分かるであろう。

そんな彼らが先日行ったオープニング・パーティーは、まさに忘れる事の出来ないくらい素晴らしい内容で、今年のシーズンの盛り上がりを充分に予感させる密度の濃いものであったと言える。

SPACE SPACE
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筆者が会場に到着したのが午後4時半。地元出身のレジデントDJ、Sin Plomoが早くもクラウドをダイナミックに盛り上げ、次にスピンする地元のヒーローJose Padillaに手堅くバトンタッチをするところであった。その後、Joseが2時間ほど普段のアンビエントセットとは異なる、エレクトロ・ハウスを中心としたクオリティの高いセットを披露。次に訪れる更なる興奮への下地を見事に完成させてくれる。そして、遂にSteve Lawlerが登場。超満員に膨れ上がったフロアを前に展開されるアップリフティングなプレイにフロアは興奮の極みに達し、あまりの盛り上がりぶりに、彼がプレイを終えたのは予定していた2時間を大きく超過した時刻となってしまっていた。で、そのあおりを食らった形になったのが、その後メインルームでプレイする予定になっていたJohn Digweed。Steveのプレイに余りに多くのお客さんが釘付けとなってしまった為、何とJohnは半分くらいしか埋まっていないフロアを相手にしばらくの間プレイする羽目になってしまったのだ!しかし、その状態も長くは続かず、やがて彼の催眠術にかかってしまったクラウド達がフロア中を埋め尽くし、そこに居る全ての人の心を奪いながら、魅惑的なセットが展開されていくことになる。そして、Johnの3時間にも及ぶセットを若きライジング・スターJames Zabielaが引き継ぎ、特徴あるブレイクス・トラックと、ダーティーでハードなベースラインの攻撃に、フロアは最後まで盛り上がり続けたのであった。

もし、あなたが貯金をはたいてイビサに出かけることを決意したなら、絶対にSpaceは訪れておくべき場所であるだろう。このクラブを訪れずして、イビサの偉大さは本当に理解する事は出来ないからである。特に今年のラインアップは、今までの中でも最強との呼び声も高い。一生語り継げるだけの体験ができるのは間違いないだろう。

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