DATE : 03 March 2006 (Fri)
DJs : Takyuu Ishino, Secret Cinema, Tok Tok, Dr Shingo
PHOTOGRAPHER : Mark Oxley Official Site
TEXT : Yoshiharu Kobayashi (HigherFrequency)
名実共に世界標準を越えている日本随一のテクノ・スター、石野卓球が主宰するパーティー Sterne が、この3月で遂に4周年を迎えた。自らのワールドワイドなネットワークと鋭い嗅覚をフルに活用し、国内外のシャープなセンスを持ったゲストを毎回招聘しているこの Sterne。4周年となる今回は、Sterne でのプレイ経験があり、また同じく卓球が主宰する巨大テクノ・フェスティバル Wire にも出演したことがある、ドイツのエレクトロ・ユニット Toktok とオランダの奇才 SECRET CINEMA こと JEROEN VERHEIJ の二組を招いての開催となった。 レジデントの Ten の後を引き継ぎ、まずは Secret cinema が DJ ブースに登場した。それまで Ten が積み上げていた流れを10秒近い無音状態で一旦打ち切り、怒涛の勢いでピーク・タイムのノリに雪崩れ込む。これぞ Secret cinema といった凶暴なテクノ・サウンドにフロアのテンションは爆発的な沸騰を見せ、クラウドは両手を挙げて押し合いへし合い前に押し寄せていくという、まるでロックのギグのような光景が展開されていた。 | |
続いて登場した Toktok は、Secret cinema の猪突猛進な勢いから一転、BPM を一気に落としてのスタートとなった。Secret Cinema と較べるとゆるやかなスタートであったが、セットの前半で秘密兵器 "Den Den Den" を投下するという思い切りの良さで、見事にクラウドを惹きつける。その後は、ダークでミニマルなのに、どことなくポップな耳当たりの良さを持つ彼らならではのエレクトロ・サウンドをストイックに展開し、昨年の Wire でのプレイを遥かに凌ぐ好演を見せた。 そして、最後に登場した卓球は貫禄の一言である。毎回ゲストに合わせてセットを絶妙に変えてくる卓球のバランス感覚の良さはこの日も冴え、toktok からの流れをスムースに引き継ぎ、そこにピーク・タイムの激しさをブレンドした、この盛大なお祭りのトリに相応しいセットを見せた。当然のことではあるが、さすが Sterne を一番知り尽くしている卓球、この日一番の盛り上がりを見せたのは言うまでもない。 この日も鮨詰め状態の大盛況を見せていた Sterne だが、次回も4周年に引き続き50回目という記念すべき節目を迎えるのである。そう、Sterne のファンにはたまらないお祭り騒ぎはまだまだ続くのだ。 | |
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