HigterFrequency パーティーレポート

ENGLISH PARTY REPORT

Fuji Rock 2004

FUJI ROCK FESTIVAL 2004 REPORT

DATE : 30-31 July, 01 August 2004 @ 苗場スキー場


日本が世界に誇る野外ロックフェスティバル、FUJI ROCK FESTIVAL。苗場スキー場において、三日間に渡っておこなわれるこのモンスター・イベントには、何百ものアーティストやバンドが世界中から集まり、何万人というオーディエンスを魅了し続けている。 フェスティバル名や、現在までに登場したバンドのラインナップをみて、一般的にFUJI ROCK FESTIVAL="ロック色の強いフェスティバル"という印象を持っている人が多いかもしれない。しかし近年では、確実に"苗場の夜"が面白くなってきているのだ。

まず、昨年のFUJI ROCK FESTIVAL03で、新しくステージとして加わったOrange Courtで行われた<オールナイト・フジ>にてSASHAがプレイし、集まったクラウドを熱狂させたことは記憶に新しい。土砂降りの雨にもかかわらず長いボード・ウォークを歩いて会場に集まり、泥まみれになって踊るクラウドと、大自然の中で繰り広げられるSASHAの最高のセットはクラバーの中では一つの伝説となった。そんなOrange Courtと、またRED MARQUEEも、近年になって二日目からのDJブッキングに力を入れている。

Fuji Rock 2004 Fuji Rock 2004
Fuji Rock 2004 Fuji Rock 2004
Fuji Rock 2004 Fuji Rock 2004
Fuji Rock 2004 Fuji Rock 2004

一日目のオールナイト・フジでは、SKAZIやG.M.S、 SPACE TRIBEといったサイケデリック・トランス系DJ、日本からはDJ TASAKAやDJ YODA、ブレイクスの新星HIFANAなどが登場し、日が昇るまでクレイジーなショーを展開した。会場から少し離れた神秘的な雰囲気のあるOrange Courtという会場で、爆音で聴く音楽には、自然と人をハイにしてしまう力がある。もはやFRFには欠かせないショーとなった<オールナイト・フジ>にさらに魅了されてしまった一夜だった。

二日目、GREEN STAGEのトリ、Chemical Brothersが最高のセットを見せてくれた後、 最も注目を浴びたのはSANTOS。彼のプレイ時間は、去年はPlump DJsがプレイしたRED MARQUEEの一番注目度の高い時間帯。会場は、4つ打ちの音を求めるクラブミュージック・ファンで超満員。一時間というリミットがあってか、初めからバンギングなセットで盛り上げるSantosだったが、乱暴にただ盛り上げるだけではなく、一曲ずつメリハリのあるセットを見せてくれた。クラブ・アンセムといっても過言ではない名曲「Sabot」も、もちろんプレイ。続いて登場したArmand Van Heldenは、Blurの「Song2」のリミックスや、彼自身のヒット・チューン「Hear my name」など、ロック心がうずくロック系〜ダンス系クラウドが大喜びの彼らしいセットで盛り上げてくれた。最後は今回のFRFで一番プログレ・ハウスらしい音を聴かせてくれたKENJI TAKIMI。外で聴くDEEP DISHの「Flashdance」は、また最高。グルーヴィーな空間をもって、二日目の夜は明けていった。

Fuji Rock 2004 Fuji Rock 2004
Fuji Rock 2004 Fuji Rock 2004
Fuji Rock 2004 Fuji Rock 2004
Fuji Rock 2004 Fuji Rock 2004

三日目のRED MARQUEEで目玉となったのはやはり、SPACE COWBOY。彼独特のポップ・センスとロック/ヒップ・ホップのエッセンスの融合したセットに、三日目でくたくたになった足腰も自然と動いてしまう。続いて、登場した!!!(チックチックチック)やMONEY MARKのセットと共に、最後の夜を満喫しようと集まった超満員のタフなクラウドも、音が鳴り止むまで、FRFの終わりを惜しむかのように、踊り続けていた。

FRFだけに限らず、野外のフェスには屋内では味わうことの出来ない"開放感"がある。しかし、やはりFRFにはそれ以上のすばらしい空間がある。時にきびしくもあり、すばらしくもある自然や、ピースフルな空間、クレイジーな人々、おいしいお酒、いい音楽。FRF未体験のクラバーも、来年こそは是非参加して、"FUJI ATMOSPHERE"を感じてみて欲しい。(Kei Tajima)


写真クレジット一覧

TOP : All Night Fuji (F-8 Co.,LTD.YASUYUKI KASAGI)
1列目- 左 : Red Marquee (F-8 Co.,LTD.YASUYUKI KASAGI)
1列目- 右 : Audience (F-8 Co.,LTD.YASUYUKI KASAGI)
2列目- 左 : The Chemical Brothers (F-8 Co.,LTD.YASUYUKI KASAGI)
2列目- 右 : The Chemical Brothers (F-8 Co.,LTD.YASUYUKI KASAGI)
3列目- 左 : All Night Fuji (F-8 Co.,LTD.YASUYUKI KASAGI)
3列目- 右 : Field Of Heaven (F-8 Co.,LTD.YASUYUKI KASAGI)
4列目- 左 : Armand Van Helden (RIEI NAKAGAWARA)
4列目- 右 : Armand Van Helden (RIEI NAKAGAWARA)
5列目- 左 : Field Of Heaven (F-8 Co.,LTD.YASUYUKI KASAGI)
5列目- 右 : Green Stage (F-8 Co.,LTD.YASUYUKI KASAGI)
6列目- 左 : Basement Jaxx (KENJI KUBO)
6列目- 右 : Basement Jaxx (KENJI KUBO)
7列目- 左 : Space Cowboy (YURI MANABE)
7列目- 右 : Space Cowboy (YURI MANABE)
8列目- 左 : Santos (RIEI NAKAGAWARA)
8列目- 右 : Santos (RIEI NAKAGAWARA)


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