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international news _ 2006.09.05

Danny Rampling - 「これっきりとは言えないね…」

Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Kei Tajima (HigherFrequency)

アシッド・ハウスのパイオニアで、わずか9ヶ月前に正式なDJの引退宣言をし、各国で引退ツアーをしたばかりの Danny Rampling が、来月行われる Ministry Of Sound の15周年記念パーティーで一回限りのスペシャル・ギグをプレイすることとなった。

伝説のパーティー The Shroom の創始者であり、正式に引退を表明した初のイギリス人スーパースター DJ である彼は、新しくレストランのオーナーとしてのキャリアをスタートするため、昨年の大晦日に Turnmills でお別れパーティーを行ったばかりだった。

「引退を決めたことに関しては、正しい判断をしたと思ってるし、このような結果になって良かったと思ってる。真夜中に汗だくで目が覚めて『俺は何てことをしてしまったんだ!』なんて思うこともないしね」昨年行われた Skrufff とのインタビューの中で Danny はこう話した。

「またカムバック・ツアーをやるとは思えないな。そういうのは僕のスタイルじゃないしね。理由があるから辞める決意をしたんだ。新しい方向へ進んで、それにフォーカスして、成功するためには相当の覚悟が必要なんだから」

「今年一杯は頑張るよ。一分たりとも無駄にするつもりはないんだ。今後も素晴らしいギグが予定されてるからね。でも、そうだね…。もうこれっきりかはまだ分からないね」

9月9日に行われるこのギグで Rampling は特別なレトロスペクティヴ・セットをプレイする予定であるとのこと。’02年に行われたインタビューでは、「あのクラブで起きていたマジックを再現することは不可能だよ」と、Shroom の雰囲気を再現することに激しく反対していた彼だが、どうやら昔のトラックをプレイすることに関しては、彼が昨年の12月にリリースした3枚組のレトロ・アルバムをリリースしてから、考えが変わったようだ。

「僕は再開の場を作ったり、レトロなパーティーをホストするような DJ ではないんだ。あの時間は特別なものだったし、同じ考えをしたたくさんの人の繋がりがあったから、大きなパワーが生まれたのさ。個人の問題じゃない。あの時代をスペシャルなものにしたのは、そこに存在した人々の考えの繋がりやエネルギーだったんだ。だから、歴史として残しておくのがベストなのさ。あの雰囲気を再現しようなんて思うわけがないよ」

「あの強力で、素晴らしい記憶は墓場にまで持っていくつもりさ」

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