international news _ 2005.09.30
Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Kei Tajima (HigherFrequency)
アシッド・ハウスのレジェンド Danny Rampling が、先週Skrufff とのインタビューに応じ、最後のリリースとなるコンピレーション・アルバム "Break For Love" について語ると共に、これからDJとしてのキャリアを歩もうとしている若手たちに、貴重なアドバイスしてくれた。
「まずはじめに一番大事なことは、テクノロジーを取り入れること。テクノロジーはこんなにも速いスピードで発達しているんだ。こういったコンピューター・ベースのDJスタイルはこれからクラブ・シーンに革命を起こしていくだろうし、シーンを高いレベルにまで持ち上げていくことになると思うんだ」
2ヶ月前に衝撃のDJリタイヤ発言をしていた Danny Rampling だが、最近では Ableton Live などのテクノロジーにすっかり魅了されてしまっているらしい。
「今の段階では、こういったプログラムがすごくベーシックだってことは認めるし、Ableton Live をセットに取り入れているDJは生き生きしていないとか、そういった批判もよく聞く。だけど、テクノロジーがDJに与える可能性は計り知れないよ。3〜4年もすればクラビングやDJの役割といったものが大きく変化するような気がしてるんだ」
「例えば、3年前にCDがセットに取り入れられるようになった時、ほとんどのDJがそれに反対したのに、今では90%のDJがCDを持ってツアーに出ている。将来的には、Ableton やその他のソフトウェアを持ってツアーになるDJ が主流になってくるだろうね」
「もし僕が今からDJの世界に足を踏み入れようとしている若手DJなら、テクノロジーを理解して、すべてのソフトウェアを使いこなすことを一番の優先項目にするだろうね。」
リタイアについては、全く後悔していないと語る彼だが、DJという職業については、熱狂的にこう語った。
「世界中を旅して、様々な場所で素晴らしい人々に出会える。素晴らしい経験が出来たよ」
「今からシーンに飛び出そうとしているDJに必要なのは、信じることと、やる気。このやる気っていうのが何よりも一番大事な要素なんだ。もし十分にやる気があって、DJすることに熱中していれば、たくさんのいい機会に恵まれるし、かなり早くキャリアを積んでいけると思う…もし才能と、そういった気持ちがあればね。運も大事な要素だけど」
「最近では、たくさんのDJが速いスピードで急成長して、大きな土壌で、大きなマーケットを相手にお金を儲けてる。シーンには今、ビジネス・チャンスがたくさん転がってるんだ。DJは満足の出来る仕事であると共に、上手くいけば、金銭面でも十分に成功できる。なんて素晴らしい仕事なんだ!」
Danny Ramplingの "Break For Love" はDefected Records から10月17日にリリース予定 (Jonty Skrufff/Skrufff.com)
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インタビュー : Danny Rampling Interview in London (2004/08/20)
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