international news_2004.09.04
i-tune Storeによるサービスが海外のダウンロード市場を席巻し、ここ日本でもi-tune Storeのオープン自体はまだ実現していないものの、i-podが爆発的な売上を記録するなど、今やユーザーのミュージック・スタイルに革命をもたらしつつあると言えるアップル社。その勢いをここで改めて説明するまでもないが、ここへ来て遂に、マイクロソフト社がMSNミュージック・サービスを開始、アップルの一人がちとも言える様相を呈していた音楽ダウンロード市場への進出を本格的に行う事を発表した。新星Napstarやその他のダウンロード系会社との戦いを制してきたアップルに、果たしてマイクロソフトは打ち勝つ事が出来るのだろうか。
この発表は、メディアプレイヤー「Windows Media Player 10」正式版の英語・フランス語版を公開する旨のニュースと併せて行われたもので、マイクロソフト社のデジタル権利管理技術を利用した音楽購入サービス"MSN Music"が、アメリカのみにおいてベータ版として運用が開始されるというもの。今後は、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、ベルギー、ブラジル、韓国、オーストラリアでも順次開始していく予定があるとの事で、マイクロソフト社のデジタル・ダウンロード市場への本格的参入を宣言するものとして、大きな注目を集めている。
MSN Musicは、3千を超えるレーベルから発表された100万曲の販売ライセンスをすでに取得しており、サービス開始当初は50万曲を1曲99セントで提供できるとしている。 また、WMP 10はデジタル権利管理技術が搭載されており、MSN Musicで購入した音楽をポータブルメディアプレイヤーに転送できるのも特長。ファイルには、同管理技術を利用したコピー制限が付加されており、ユーザーは最大5台のパソコン上にファイルをコピーして利用できるほか、プレイリストを利用したCDへのライティングを最大7回まで行うことが可能である。ただし、ポータブルメディアプレイヤーへのファイル転送は無制限とのこと。
なお、日本版の発売は現在のところ全く未定との事。このパソコン業界の2大巨頭によるガチンコ勝負の行方を見守っていきたい。
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