HigterFrequency OVERSEAS NEWS

ENGLISH INTERNATIONAL NEWS

international news _ 2006.10.26

Steve Bug & James Zabiela が南アフリカのクラブ・サーキットに出演

Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Terumi Tsuji

'06年からスタートした南アフリカ共和国最大のクラブ・サーキット Global Breakthrough '07 の開催が明らかになった。首都ケープタウンで行われるこのイベントには、Renaissance、 Azuli、 Defected といった有名レーベルの参加が決定しているほか、DJ 陣では Norman Jay、 James ZabielaSteve Bug などがラインナップされている。オーガナイザーの Jamie Joseph は、南アフリカのクラブシーンについて次のように語っている。

「 Freaks の ’The Creep’ をリミックスして以来、 Steve Bug は南アフリカでも大人気よ。 Global Breakthrough の時には、ソウェト(黒人住居区)で行われる1万人キャパのイベントでプレイしてもらう予定なの。彼ならその地区でも1万人集めることも朝飯前だわ。ただソウェトの人たちが、 Steve のミニマルセットを2時間丸々楽しんでくれるかは微妙だけど。みんなに思う存分楽しんでもらえる様に、地元のアンダーグラウンド・プロモーターと色々と検討してみるわ」

Global Breakthrough 開催中、 Steve Bug は ”ゴージャスなプライベート・ビーチ・パーティー” でもスピンする予定だという。他にも、 James Zabiela が古城で回したり、水族館での Ame のギグ、そして豪邸でのクロージング・パーティーなど一風変わったイベントが多々企画されているようだ。今回のクラブ・サーキットは、バーやレストランが密集するビーチエリア、キャンパス・ベイを中心に開催される予定だが、懸念されている南アフリカの治安について、 Jamie はこのように話している。

「みんな誤解しているようだけど、犯罪のほとんどが南アフリカの奥地で起こっているの。観光客、特にクラバーは、けして訪れることがないような場所だから安心してね。それに比べて、ケープタウンはハイクラスでクールな街よ。キャンパス・ベイには有名人も遊びにくる様な、お洒落なバーやレストランが沢山あって、しかもリーズナブル!最高の場所よ」

また南アフリカにおける人種問題についてこうも語っている。

「ダンス・ミュージックに関しては、どの国よりも異人種同士を認め合ってると思うわ。イビザで黒人を見かけることは殆ど無かったわ。一方ケープタウンでは、平日のヒップホップ・イベントに行くと白人の私がマイノリティーよ。音楽は文化コミュニケーションにおいて、最高のツールだと思うわ」

「南アフリカには”クワイト”と呼ばれる独自の音楽があるの。ゆっくりしたハウスみたいなものよ。だから私が招聘するテクノやブレイクス・アーティストは、黒人クラブではあまりウケが良くないの。Defectedのサウンドはクロスオーバーだし人気もあるけど、イベントが成功するか否かはクラブやお客さん次第ね。南アフリカの人に気に入ってもらえる音を探してくるのは、とても難しいわ。例えばソウェトでは Steve Bug の他にも、 Africanism シリーズで有名な Bob Sinclar が人気なんだけど、彼らの音楽スタイルは全く違うでしょ。あと Ame の ’Rej’ も大人気よ。何がヒットするか全く検討が付かないわ。ただ1つ分かってるのは、みんなクールなビート・トラックが大好きってことね」

Global Breakthrough は’07年2月17日から3月3日まで、南アフリカ共和国のケープタウンにて開催。

関連リンク