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international news _ 2006.11.17

インド警察、レイブをシャットダウン

Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Terumi Tsuji

インド北西部ラジャスタン州の砂漠で開催されていた野外レイブが、先日警察の抑圧によって中止に追いやられた。今回の取締りは近隣住民からの「酔っ払いやドラック、そして‘いかがわしい行為’」に対する苦情が原因だとTime 誌は報じている。

今回警察による手入れが行われた Moondust は、約3000人ものレイバーが集る巨大な野外パーティーで、アドミッションは30ポンド(約6500円)。「古代から受継がれたアラバリ山地の美しい自然の中で、内に秘めた五感を満たしましょう」をモットーにしたこのイベントには、国内外から多数のサイケデリック・トランス・アーティストが参加しており、また40平方キロメートルにも及ぶ広大な敷地内には託児所やフレッシュフードが楽しめる屋台、シャワー、そして救護室といった設備が整っているほか、徹底したゴミのリサイクルも行われていた。革新的なイベントで知られる Moondust のホームページ上ではこのように謳われていた。

「笑顔と素敵なバイブ、そしてダンシング・シューズと共にパーティーを楽しみ、偉大なる創造の神シバ神のマジカルなパワーを是非感じとって下さい。そしてラジャスタンの壮大な自然への敬意もお忘れなく」

Time 誌によると、イベント2日目の午前3時ごろ、騒音を注意しに来た警察よってレイブは強制的にクローズさせられたとのことだ。なお、地方判事の D.N.Pandey 氏は地元新聞に次のように話している。

「会場にいた人々は正気を失った様子で、みな好き勝手に行動していました。治安判事の許可の元、我々はさらなる調査を進めて行く方針です」

今回の取締りは、先日お伝えした「ドラックを常用するレイバーはインドの若者を堕落させる悪の権現であり、テロリストより質が悪い」という Brijendra Singh Brar ゴア警察長官の発言を後押しするような形となった。

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