international news _ 2006.11.08
Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Kei Tajima (HigherFrequency)
ゴア警察長 Brijendra Singh Brar が、今後やってくるインドのホリデー・シーズンにかけて、麻薬犬と爆弾処理班を配置した“全く容赦しない”スタイルのレイヴ撲滅キャンペーンを実施することを発表した。
「ゴア警察はこの国を麻薬の脅威から守るため、断固とした態度で立ち向かいます。レイヴはテロの中でも最も悲惨な種類だと言えます。ドラッグは若者をダメにしてしまいます」警察長官はプレス・コンフェレンスでこのように語った。
「パニックの必要はありません。テロの惨事に立ち向かうための方法は心得ていますから」
このような警察長官の発言は、地元新聞 Goa Herald が「警察が現在までに行ってきたアンチ・レイヴ政策は、地元の政治家によって故意に妨害されてきた」との辛らつな記事を掲載したわずか数日後に発せられた。
「中にはこの問題に介入しようとする政治家がいて、彼らが地元の警察所に電話をかけるんだ。そうすると、全てが見事にほったらかしにされてしまう。そして結局地元の人々は騒音などの問題に悩まされ続けるのです」Goa Herald はこのように主張した。
「警察は人がこのようなかたちでひどく悩まされている時に何をするべきなんでしょうか?政治家がそのパーティーに何らかのかたちで関わっているからと言って、警察が地元の人々の不満を聞かないとはどういうことなんでしょうか?」
10年ほど前、ゴアの住民とアンチ・パーティー・グループ Citizens Concerned About Tourism (CCAT) は、レイヴ禁止令を促すキャンペーンを行っており、当時インドの首相を務めていた Rajiv Gandhi に、「ゴアはヒッピーに乗っ取られた」との手紙を書いていた。
「彼らは私たちのビーチに裸同然で寝そべって、ヒッピー精神を繁殖させています」CCAT は手紙の中でこのように批判した。
「ドラッグは彼らがリラックスした人生を送るために欠かせないものなのです。彼らは、わが国の若者たちの血を吸って繁栄する寄生虫なのです」