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Paul Oakenfold

international news _ Jonty Skrufff _ 2004.11.23

Paul Oakenfoldの親友がイギリスのブレア首相をボロカス呼ばわり

酒とドラッグにまみれ、もうろうとした意識の下の独特な視点で、 歪んだアメリカを描いた映画「Fear & Loathing in Las Vegas - (邦題)ラスベガスをやっつけろ」の原作者として知られるHunter S Thompsonが、イギリスのブレア首相を「アメリカ大統領のジョージ・ブッシュと個人的な関係を築きすぎている」と痛烈に批判し、大きな話題を呼んでいる。しかしこの話、ダンスミュージックのスーパースターPaul Oakenfoldにとっては、ちょっと頭の痛い問題を引き起こすことになるかもしれない。というのも、この渦中のThompson氏、Oakeyの親友であり、2002年にOakeyがリリースしたアルバム"Bunka"においてもゲストとしてフィーチャーされる(Nixon's Spiritで作詞と朗読を担当)ほどの親密ぶりなのであるが、実は一方のブレア首相も、つい先日Oakeyが住んでいるロンドンのマンションの隣に引っ越してきたばかりの「お隣さん」であるからなのだ。

「詐欺同然の馬鹿げたイラク戦争に負け、今全世界のあらゆる国民が我々を軽蔑した眼差しで見つめている。あの間抜けた作り笑いを浮かべている売国奴 トニー・ブレアを始めとする、ほんの一握りの不埒なイギリス人を除いてはね」(The Independent誌)と、このアメリカ・アンダーグラウンド・シーンを象徴する男は痛烈に批判を展開している。

特にOakeyにとって頭が痛いのは、彼自身がThomsonの作品やものの考え方にのめり込んでいる一人であるということ。実際にOakeyは、昨年オーストラリアの雑誌"3D World"とのインタビューで「彼の作品を読んでみると、今の状況に関連している部分が多いことに気付くだろう。僕自身すごく彼の作品が好きだし、若い連中にとっても魅力的な作品だと思う。しかもある意味で危険な作品なんだ。彼の言っていることが余りに真実を突いているからね」と語っているから尚更である。

親友とお隣さんのどちらを取るか… Oakeyにとってはしばらく悩ましい日々が続きそうだ。



Text by : Jonty Skrufff _ Translation by : H.Nakamura (HigherFrequency)


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