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international news _ 2007.05.23

Peter Hook が New Order を脱退

Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Terumi Tsuji

New Order のベーシスト Peter Hook は今週、バンドを脱退することを明らかにした。なお彼は MySpace のブログ上で「バンドを抜けることは随分前から考えていた」と話している。

「あるラジオ番組で Perry Ferrell の新しいバンド Satellite Party の新曲‘Dog Star’のことを話してたら、思わず口が滑って New Order が解散するって言っちゃったんだ。オレがラジオで話しちゃったことが切っ掛けで、みんなにバレちゃったって感じかな」

「ずっと胸の中にしまってた秘密を告白出来て、正直ホッとしたよ。これからはソロで頑張っていくよ」

メンバーがそれぞれソロ活動に力を入れていたため、’90年代から常に「解散するのでは?」とメディアに報じられていた New Order だが、4年前に Skurfff が行ったインタビューで Hooky こと Peter は「解散をしたことは一度もない」と語っていた。

「何か問題が起きる度にお互い責任をなすり付け合ってたし、いつ解散してもおかしくない状態だったよ。New Order から脱退することで、ソロ活動にまた力を入れられるのは嬉しいね。ただソロで活動するのは苦労も多いし、バンド時代どれほど恵まれていたかもよく分かったよ。New Order のメンバーになってから気づいたんだけど、オレは音楽を演奏することは大好きだけどビジネス的な面は大嫌いなんだ。バンドで活動してる間は、音に専念することが出来たから良かったよ」

Ian Curtis の自殺後、New Orderの前身バンドJoy Divisionをダンスシーンに導いたとも言えるベルリン在住のSkrufff ライター Mark Reeder は、New Order に敬意を払いながらこう語る。

「彼らがダンスカルチャーに与えた影響は計り知れないよ。彼らはギター・ロックとエレクトリック・ディスコを見事に融合させたんだ。彼らの代表曲‘Blue Monday’は、今までディスコ・ミュージックで踊ることを恥ずかしいと思っていたロックキッズの心をも鷲掴みしたんだ。その結果、伝説のクラブ 『Hacienda』 が出来上がり、それが後にレイヴやテクノに発展して行ったのさ」

「New Order はインディー・バンドの中でも、真の音楽好きに認められる象徴的存在だったんだ。彼らは常に信頼出来るエッジの効いたサウンドを作っていたし、アートワークやデザインのシンプルさも受けてたんだろうね。それに Bernard のボーカルに合わせて一緒に歌えるところも人気の秘密さ」

「Hooky は New Order が解散するって言ってるけど、もしかすると彼が New Order から脱退するだけかもしれないよ」と Mark は付け加える。

なお、New Order側はホームページ上で、バンドの解散については否定している。


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