international news _ 2007.05.17
Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Terumi Tsuji
デトロイト・ハウス/テクノのパイオニア Kevin Saunderson は今週 Skrufff とのインタビューで、ニューアルバム“Ekspozicija07:The
Detroit Connection” について語るとともに、「’80年代にDJを始めた頃は、思い出すのも恥ずかしい程ミックスが下手だった」と話している。
「最初はどうやって2枚のレコードのビートを合わせたらいいか、さっぱり分からなったし、Juan (Atkins) や Derrick (May) がレコードをミックスするのをよく観察してたよ。彼らにはいつも『DJなんか諦めてスポーツでもやったらどうだい?』って小バカにされてたけどね。その度に『上手くプレイ出来るようになって、いつか彼らを見返してやる』と自分に言い聞かせてたものさ」
彼は当時のことを思い返しながらこう続ける。
「ある日フライヤーの裏に‘2週間でビートマッチを習得する方法’というセミナーを見つけたんだ。すぐに車に飛び乗ってセミナーを受けに行ったよ」
「まずビートのカウント方法から始まって、その後 bpm 順にレコードを整理し、その順番でプレイするやり方を習ったんだ。その方法だと bpm に悩まされることもないし、始めのうちはそのやり方でプレイをしていたよ。だってミックス出来なかったんだから」
当時所属していたグループInner Cityのナンバー‘Big Fun’等の世界的大ヒットを切っ掛けにスーパースターDJの仲間入りを果したKevinだが、今でもデビューしたころの気持ちは忘れていないという。
「成功するためには、明確なビジョンを持ってなりたい自分を常に思い描くことが重要さ。そしてけして諦めず、夢を実現するために突き進すむんだ」
「DJをやり始めた時から成功することばかり考えてたよ。色んな状況で成功してる自分をいつもイメージしてね。大ヒット曲を生むという想像はしてなかったけど、DJブースに立ってる姿をいつもイメージしていたよ」
「Paradise GarageでLarry Levanのプレイを見た時のことは今でも鮮明に覚えてるよ。Larryの素晴らしいプレイを見て『オレもLarryのようになりたい。大勢のクラウドの前で、レコードをきちんとミックス出来るようになるんだ!』と心に決めたのさ。そしてその思いが消えることは一度もなかったよ」
また、彼はこうアドバイスしている。
「ただ夢を持ち続けるだけじゃダメなんだ。成功するためにはけして諦めず練習することが大切さ。オレはキッズにいつも『他人の目など気にせず、やりたい事をやるべきだ』って言ってるよ。夢を実現するために全力を尽くすんだ。あと、時には夢がかわる時もあるって事を覚えておくといいよ」
「夢を実現させるためには、努力を惜しまないこと。練習や努力をせずに頂点に立てると思ったら大間違いだよ。成功をイメージするだけではなく、夢に一歩でも近づけるよう努力を続けることが一番重要さ」
Kevin Saunderson のニューアルバム “Ekspozicija07:The Detroit Connection” は Explicit Records
より近日リリース。
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インタビュー : Kevin Saunderson Interview in Miami (2004/09/21)
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