international news _ 2006.03.29
Larry Tee と Princess Superstar が考える、マイアミに相応しいファッションとは？
Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Yoshiharu Kobayashi (HigherFrequency)
エレクトロクラッシュの帝王 Larry Tee とエレクトロ・ヒップホップの歌姫 Princess Superstar は、今週マイアミで開催されている世界最大級のダンスミュージック・コンファレンス Winter Music Conference での最低のファッション・アイテムは、VIP 用のパスだということで意見が一致した。
「黒のカットオフ・シャツを着た青白い肌のヨーロッパ人が、プールサイドでズボンを穿いたまま汗をダラダラかいて、Ｍ３（マイアミのビッグ・プロモーター）のパスを首から提げているのを見るほど気分が悪いものは無いわ」と Princess Superstar はクスクスと笑いながら語った。「そのくせ、コンファレンスには、真っ赤に火照った顔と日焼けした腕をして来るのよね。だって、彼らったら一晩中躍り続けた後、ビーチで気を失って寝てしまうんですから」
「そういう人たちは、最低でも 『Scarface』（マイアミを舞台にしたギャング映画）と 『Miami Vice』（同じくマイアミを舞台にした刑事ドラマ）を見てから来た方がいいわね。少しはファッションの参考になるんじゃないかしら」
Larry Tee も「マイアミでパーティーに行っているときはコンファレンス用のパスを首から提げないことだね。そんなの自分が素人だって見せびらかしてるようなものだよ」と語った。「人目ばかり気にしないことさ。だって、結局ただパーティーでしかないんだから」
ちなみに、Princess Superstar はスポーティーなミニ・ビキニを、Larry Tee はジムで鍛えた体を見せびらかすためにリオで買った黒の艶やかなピエール・カルダンを着るという。
「Tommy Lee の Rock Bar というクラブでＤＪをするように頼まれたことがあるの。でも、ＤＪブースに行ったら、そこのセキュリティが私の格好を見て、『本当にお前はＤＪなのか？よくわからないが、ブースにはもうたくさんＤＪがいるから十分だ。お前は帰れ！』と言ってきたのよ」と、Princess Superstar は笑いながら語った。「ドラッグを取りすぎた女が、豊胸手術をした胸をさらけ出してるのを見たこともあるわよ。マイアミって、そんなふうにちょっとおかしなところもあるのよね」
Larry Tee は、昨年 Rock Bar に行ったとき、プロモーターが Tiesto を入れなかったことを自慢しているのを聞いて閉口したという。「ＤＪがロックスターでないのなら、プロモーターはファースト・フードの店員でもないのに、何を偉そうにしているんだろうね」と彼は嘲笑う。「でも、エレクトロクラッシュがマイアミも含めて世界中のダンス・シーンで未だ大きなインパクトを持っていることには興奮させられたね」
「今年の大物たちはみんなヨーロッパの大きなクラブを新しいエレクトロでロックしてきた奴らだし、昔からのエレクトロクラッシュのビッグネームは、今やロックスター同然さ」
「Paul Oakenfold と同じ Ultra のメイン・ステージで DJ Hell が回してるのを見たときは、エレクトロクラッシュがメインストリームになったんだと実感できて、本当に感慨深かったね」
Jonty Skrufff (JontySkrufff.com)
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