international news _ 2006.07.27
Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Kei Tajima (HigherFrequency)
UK テック・ハウス・エレクトロ DJ Paul Jackson が今後 Ministry Of Sound から発売が予定されている
‘It’s Only A Mixtape- Volume 2’ についてのインタビューに応え、今回のミックスが正真正銘の一発録りであることや、自らの手でアートワークを手掛けていることを話した。
「CD ケースの中を見回しながら、20曲ぐらいトラックを選んで、それを家でミックスしたんだ。ワン・テイクでね。本当だよ」Paul はこう話す。
「それからフェルト・ペンを使って、CDカヴァーを描いて、それを Ministry に送ったんだ。このアルバムのコンセプトは、原点に戻ったミックス CD をつくること。コンピューターで完璧すぎるほどにミックスされた最近のコンピレーション CD とは違ったものをつくりたかったのさ」
この最新のコンピレーション CD には Sebestian Leger や Tiefschwarz、Eyerer & Chopstick…といったアーティストによる素晴しいエレクトロ
/ テック・チューンが含まれている。しかしそんな彼も、昔コンピレーションを作り始めた時のアプローチは、現在のものとは大きく異なったと話す。
「若い頃は頻繁にミックス・テープを作ってたよ。しかもかなり真剣にね。ミックスの流れを完璧にするのに、かなりの時間と労力を使ってたんだ。しかも、昔のガールフレンドにはかなりダサいラヴ・ソングのミックス・テープを作ってたのも確かだよ。何故か
Alexander O’Neal の ‘Fake’ を入れたことだってあるんだ」
かつては Underwater のスターとして名を馳せるも、最近では自身のレーベル Dozer を設立した Paul。そんな彼のビジネス・ポリシーは商業的な成功より、クリエイティヴな面での成功を収めることだと言う。
「昔はレコードをリリースしたりリミックスをすることで大金が稼げたけど、最近はレコードが全く売れないんだ。だからある意味、自分の音楽がきちんと広まっていないように感じることはある。でも、自分のつくった音楽を全く聴いてもらえないよりかは良いんだ。音楽は聴いて、楽しんでもらうためにつくるもの。Dozer は 僕やその他のアーティストのための音楽のはけ口なんだ」
「最近では DJ としてもお金を稼ぐのが難しくなってきてるよ。僕はまだ結構な金額を受け取っているけど、多くのビッグ DJ が受け取っているような高額はもらったことがないしね。常にそういった派手な舞台からは一歩距離を置いてきたんだ。正直、それについてかなり満足してるしね。そうすれば、いつかプライドを持って自分のキャリアを振り返れると思うし、何もかも失ったとしても、自分の魂だけは自分の元に残っているんだから(笑)」
‘It’s Only A Mixtape Volume 2’ は Ministry Of Sound から7月31日に発売
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