international news _ JONTY SKRUFFF _ 2005.07.05
Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translated by Kei Tajima (HigherFrequency)
ダンス・ミュージック・シーンのカリスマ James Holdenが、先週Skrufffとのインタンビューに応え、今後スペインのイビザ島で予定されているギグについて語ると共に、そのギグにおいて神秘的な瞬間や革命が起こること…いわゆるイビザ・マジックについて、何の期待も抱いていないことを語った。
「僕はマジックなんて全く信じないんだ。人間の頭はどんな場合においてもパターンを形成したがるマシーンのような仕組みになっているのさ。だから人々は宗教や、Russell Grant(イギリスのセレブ、星占い師)、運命なんてものを信じたがる。この世のすべてのものは無秩序で、決められたパターンなんてない。でも、何かを信じて生きている方が安心するというわけさ」オックスフォード大卒の彼はこう続けた。
「もちろん、科学で説明出来ないことはたくさんあると思う。それに、崇高することは宗教とは違うということはすごく大事なポイントだよね。けれども、行き当たりばったりのこの世の中で、何かを信じようとするなんて、すごく横柄なことだと思うんだ」
また、ナンセンスなことを嫌うレーベル Border Communityのレーベル・オーナーである彼は、コンピューターのミックス・プログラムであるAbleton Liveを使ってパフォーマンスをするDJに対しても、「Abletonはライブ・パフォーマンスには向いてるけど、僕はDJだからね」とあまり感銘を受けていないことを語った。
「Abletonを使ったDJのショーは、普通のDJのショーより素晴らしい時もあるけど、Abletonを使ったギグなんて、ツール・ド・フランスにエンジン付きのバイクで参加しているようなものじゃないか」
「今後はDJのときにもっといろんな機材を取り入れようと思ってるんだ。例えば今年はラップトップをFX processorとして使って、来年にはさらに増やしていくとかね。でも今のところはCDJ1000sがあれば、やりたいことは大体出来てるかな (笑)」
James Holdenが出演するSven VathのCocoonは7月4日・10日、8月12日にSpaceにて開催される
(Jonty Skrufff/Skrufff.com)
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