international news _ 2007.01.22
text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Terumi Tsuji
Sunday Times 紙は、ハイ・ストリート(ロンドン随一のカジュアルショップ街)系ブランドも来シーズンのコレクションにカラフルで‘大胆な’ニューレイブ・スタイルを取り入れる予定だと報じている。
「春になればハイ・ストリートは蛍光色で染まり、ショップにはアシッド・カラーのTシャツやアニマル柄の短パン、カラフルなアクセサリーが並ぶことでしょう」 Time 紙のファッション・セクションはこう予想する。 「ただ元々のニュー・レイブに親しんできた人たちは、こういったコマーシャルな流れを嫌がるかもしれません」
ニュー・レイブ・シーンのパイオニアの1人で、人気パーティー “Gauche Chic” のオーガナイザー DJ Niyi は、Skrufff にこの記事についてこう語る。
「メインストリームはクラブ・キッズを真似したがるんだよ。それにオレたちは世間から孤立したニッチな存在で居ようなんて思ってないから、雑誌やウェブにもドンドン出るようにしてるんだ。ニュー・レイブで重要なのは、楽しく個性的であること。まさに今の時代が求めてるモノさ」
また最近オープンしたニュー・レイブ・クラブ Anti-Social のレジデントDJ、 Molaroid も Niyi と同じ考えを示している。
「ニュー・レイブ・シーンはとにかく前向きで、オールド・レイブ時代のハッピーなバイブで包まれているんだ。暗いニュースで溢れているこんな時代だからこそ、ニュー・レイブのような楽しい音が必要なんだ」
しかしながら、 Molaroid は ‘ニュー・レイバー’ と呼ばれることに対して抵抗があるようだ。
「ただファッションは流行に左右されがちがから、俺たちも常に進化していかなくちゃいけないのさ。だからオレは‘ニュー・レイブ・アイコン’ と呼ばれるのが嫌なんだ。ニュー・レイブに固執するキッズも多いけど、ある意味危険だと思うよ。前シーズンのジャケットが捨てられてしまうように、ある日突然飽きられてしまう可能性があるからね」
Molaroid は自分のことを 「フューチャリスト(未来人)」 と形容する一方、 Niyi はニュー・レイブ・キッズの個性的な服装について次のようにコメントする。
「個性を持つことは良いことさ。それにクレイジーな格好をするのも結構難しいんだぜ。でもそうやって頭を使うことでクリエイティブな一面が出てくるし、新しいアイディアも浮かんでくるんだ。まぁ見ててごらん、近いうちにロンドンがまた世界で一番ホットな街になるはずさ」
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