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All you Can Eat

international news _ 2007.01.17

進化するニュー・レイブ・シーン

Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Terumi tsuji

人気ニュー・レイブ・パーティー All you Can Eat のプロモーター Jim Warboy は、 Skrufff とのインタビューで話題沸騰中のジャンル ‘ニュー・レイブ’ の今後について語ってくれた。

「ニュー・レイブは日々進化し続けているから、このジャンルをちゃんと定義することは難しいけれど、今の若者の考え方を映し出す鏡のようなものだと言えるんじゃないかな。以前は一握りの若者が楽しんでるコアなジャンルといったイメージが強かったけど、今では誰もが気軽に遊びに行けるオープンなイベントも増えて来てるよ」

また、ニュー・レイブ界の中心とも言える Klaxons は BBC でのインタビューで次のように語っている。

「ニュー・レイブは今や世界的な現象だよ。何が書いてあるか全く分からない外国の雑誌にさえ ‘Nu Rave’ という単語が出てくるから驚きさ。メディアはこのニュー・レイブ現象を利用して金儲けをしようとしてるけど、ジャンル自体が曖昧な存在だからそう上手くはいかないと思うけどね」

さらに彼はこう続ける。

「ニュー・レイブは多様化するボーダーレスな音楽シーンの総称なのか、それとも多くのメディアが伝えてるようなロックをベースとした特定のジャンルを示しているのか僕にも良く分からないんだ。僕がロンドンでよく遊びに行くニュー・レイブのクラブやバーでは、ロック的要素が入った音楽がかかっていることが多いけど、それ以外のジャンルの音も勿論プレイされてるよ」

ロンドンで開催されているイベント Kashpoint の元プロモーターはこう話す。

「ニュー・レイブはロック、ポップ、エレクトロ・ハウス、ファンク、バルカン・ビートまで取り入れた幅広いジャンルさ。ニュー・レイブに対してネガティブなイメージがあるのは知ってるし、正直ニュー・レイブが出て来た頃のマーケティングは万人ウケする物ではなかったと思うよ。ただ最近はメディアもより多くの人にこのジャンルを受け入れてもらえるよう、イメージの改善に力を入れてるようだよ。新しい時代をスタートするのに相応しいジャンルだね」

「ニュー・レイブ = オリジナリティーの欠乏と考える人もいるけど、そんなの嘘っぱちさ。新しい流れを創り出している人達はニュー・レイブであり、クリエイティブなんだ。ニュー・レイブにカテゴライズされたからといって、独創性がなくなるだなんてことは有り得ないよ」

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