international news _ 2007.01.19
text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Terumi Tsuji
イングランド東部サフォーク地方の山中で警察の許可なく野外パーティーを開催したとして、パーティー・オーガナイザー5名に有罪判決が下された。法廷で彼らは昨年キング・フォレストの愛称で親しまれるセトフォード・フォレスト内で野外レイブを開催したことを認め、向こう1年間セトフォードへの立入り及び違法パーティーへの参加を禁じられた。
最新作 『Dancing in the Streets - 集団的娯楽の歴史』 を出版したばかりのアメリカの著名作家 Barbara Ehrenreich も、 「違法野外パーティーは、地域住民の平穏な生活を台無しにする迷惑極まりない行為です」 と批判する David Cooper 地方判事と同意見なようだ。レイバーが違法パーティーを続ける心理について彼女はこう語る。
「人々は昔からグループを結成し、お祭り騒ぎを楽しんでいます。しかしその一方で、上流階級では集団で楽しむことは禁じられていたのです」
「植民地時代ヨーロッパでは、集団で楽しみを共感するのは労働者階級特有の行為と見なされていました。西洋社会-特に上流階級の男性の間では、官能的なドラムサウンドや世間の誘惑に負けないような理性を保つことが必要とされていたのです。事実、我を忘れ音楽や感情に身を委ねることは非常に野蛮であり、精神の弱さの表れとされていました」
また19世紀ロシア文学を代表する文豪 Fyodor Dostoevsky は、著書の中で現在のパーティーのルーツとも言える当時の宴会の様子を次のように記している。
「毎週土曜日になるとロンドンの人たちは、狂ったように食べて飲んで大騒ぎしていた。また宴会には妻たちも参加し、子供たちは彼らの周りを駆け回っていた。それはまるで聖書の一節を再現したかのような光景だった」
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