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international news _ 2007.02.09

Justice Vs Simian - オレたちは友達じゃない

text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Terumi Tsuji

フランス出身のエレクトロ・グリッチ・デュオ Justice は、有名となるきっかけとなった Simian ‘Never Be Alone’ のリミックスについてオーストラリアの 3D World 誌に次のように話している。

「あの曲はもう聴き飽きたっていうのが正直な感想かな。クラブから火がついたトラックが、一般層にまで広がったのは素晴らしいと思うよ。ただ3年位前に作ったあのリミックスをいまだに聴いてる人がいるなんて信じられないね」

‘Never Be Alone’ の作曲を手掛けただけではなく、あの一度聴いたら忘れられない ‘Because We Are Your Friends’ というコーラスを歌っている Simian の元メンバー Simon Lord は、 Justice のコメントについて笑いながらこう話す。

「彼らにしてみれば、オレたちの曲のリミックスで人気が出たってことが面白くないんじゃないかな。きっと自分たちのオリジナル・ナンバーで認めてもらいたいんだと思うよ」

「オレ的にはまだ ‘Never Be Alone’ は全然アリだね。特にあの曲でフロアーが盛り上がるのを見るのが大好きだよ。この間友達が、 YouTube にアップしてあった凄い動画を送ってきてくれたんだ。クラブ中があのナンバーをアカペラで大合唱していて、ホント圧巻だったよ」

Simon が5年前に ‘Never Be Alone’ を完成させ、それに Justice が手を加えたという。その後 DJ Hell 主宰のGigolo などいくつかのレーベルと契約を結び地道にセールスを伸ばし、昨年 Virgin と再契約したことで遂にメインストリームの仲間入りをしたようだ。しかし、これほどのヒットチューンを生み出したにも関わらず、リッチと呼べる生活にはまだほど遠いようだ。

「 Simian で活動してた時は、ある一定の収入もあったし生活に困ることはなかったな。でも Simian を抜けてからは、バンドの時に稼いだ金で食いつないでいた時期もあったよ」

「あの曲はクチコミで徐々に人気が出てきたから、これだけのロング・ヒットになったんだろうね。最終的に Virgin は、世間のニーズに応える形であの曲のリリースを決めたんだ。通常はレーベルが流行を作り出す側なのに、まさに逆のパターンだね」

彼は笑いながらこう続ける。

「大ヒットになってさぞかし儲かっただろうって?世の中そんなに甘くは無いね。 Simian 時代レーベルに作ってた借金の返済で全部消えちゃったよ」

Simon と元 Wiseguy の Theo Keatin aka DJ Touche による新ユニットBlack Ghosts のニューシングル‘Face’ は、 Southern Fried レーベルより近日リリース予定。

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