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Basement Jaxx

international news _ JONTY SKRUFFF _ 2005.02.24

「ダンス・ミュージックは死んだ」発言のBasement Jaxxがグラミー賞受賞で大喜び

Text by Jonty Skrufff _ Translation by Kei Tajima (HigherFrequency)

イギリスのダンス・ユニットBasement Jaxxが、アルバム" Kish Kash"でグラミー賞のベスト・エレクトロニック・ダンス・アルバム部門を受賞し、再びダンス・ミュージック・クリエイターとして、その存在をアピールすることとなった。

「グラミー賞がダンス・ミュージックのカテゴリーを加えて、賞をとることが出来て嬉しいよ。」とブリックストン出身のデュオはBBCに語った。

「ダンス・ミュージックに対する意識が低かったアメリカで、こういった形で認識されるのは嬉しいね」 今回のグラミー賞受賞の吉報は、Basement Jaxxが 「自分たちの音楽はハウス・ミュージックとはかけ離れたものだ」と、メディアに対して断固否定した出来事からわずか一年後に入ってきた。

「何が嫌だって僕たちはいつもエレクトロニック・ダンス・バンドとしてカテゴライズされるんだ。RadioheadやColdplayはそんな呼ばれ方しないだろ?」とFelix BuxtonはNMEに対して発言していた。

また、時同じくしてBuxtonは、インディー・ロック雑誌 Bangのインタビューにて、「ダンス・ミュージックは死んだ」と発言していた。(皮肉にもBangはそのインタビュー後、すぐに廃刊してしまったようだ)

「以前は、Daft PunkやThe Chemical Brothers、Armand Van Heldenといった同世代のアーティストの動向をすごく気にしていたんだ。だけど、"Kish Kash"をつくり始めて、自分たちはどんなジャンルにも属していないんだって感じ始めたんだ。今まで気にしていた壁のようなものが、全部取り払われたんだよ。」

グラミーに関するニュースとして、Basement JaxxはアメリカではScissor Sisters的なイメージで売り出されているらしい。これに対してBuxtonは、「アメリカでは、ハウス・ミュージックに対して"ホモ/ゲイっぽい"っていうイメージを持ってる人が多いみたいだね。もったいないと思うよ。イギリスでは、音がよければいいじゃん!って感じになるんだけどね。」と不満そうに語った。

(Jonty Skrufff)

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