international news _ 2006.12.22
Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Kei Tajima (HigherFrequency)
先日のニュースでお伝えしたとおり、ハードなテクノ・スタイルから「メロディックでシンプルな、“あえて言うところの”ミニマル・ミュージック」(レーベル談)に移行した Misstress Barbara が、 James Holden の Boder Community と契約を果たしたことが、大きな話題となっている。
「Border Community はこのジャンルを超えた優秀な才能を持つアーティストとの契約に誇りを持ってアナウンスしたいと思います」
「ダンス・ミュージック・シーンにおいて、ジャンルの壁が次第に薄れかけているこの時代こそ、テクノ・ヒロイン Misstress Barbara が Border Community において新たなスタートを切るのに適していると言えるだろう」
その Misstress Barbara のニュー・トラック ‘Barcelona’ は、 Nathan Fake の ‘Sky Was Pink’ や Fairmont による ’Gazebo’ といった Border Community が誇る名作にも匹敵する仕上がりで、大ヒットが約束されているこのリリースによって彼女がミニマル・テクノ・シーンのトップに駆け上がることは間違なさそうだ。
「父親にこう言われたのを覚えてるわ。『毎週数百ドルをレコードにつぎ込んでいるようだけど、毎週ギグがあるわけじゃないし、あったとしても一体いくらギャラをもらってるんだい?』ってね」’04年のインタビューで Barbara はこのように Skrufff に語っていた。
「私が 『75ドルよ』 と言ったら、 『計算してみれば、割に合ってるとは言えないよね?』 って言われたの。だから、こう言い返したわ。 『そうね。確かに計算をすればそうかもしれないわ。でもそれは今の話よ。将来はもっとお金を稼いで、今の分を取り返せるようになるんだから』 」
「当時父はその言葉を信じなかったし、友達でさえ数人しか成功を信じてくれる人はいなかったわ。DJ になるって決めた時も、たくさんの人に侮辱されて、 『彼らは私の言ってることなんて分からないんだわ』 って思ってたけど、いつか絶対にビッグになるって信じてたわ」
「父も今では近所の人全員に私のことを話してるし、近所の雑誌もTVも私の話題でいっぱいよ。友達だってゲストリストのために電話してくるんだから」
‘Barcelona / Jamais Moi Sans Toi’ は近日発売。
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